男子テニス

ノールックアンダーサーブとは?不意打ちで意外と炎上「歴とした戦法」「最悪。処分すべき!」

先日行われた男子プロテニスのハンブルク・オープンで、相手の意表を突く「ノールックアンダーサーブ」が話題となりました。

この「ノールックアンダーサーブ」とはどんなサーブなのでしょうか?ネットやメディアでは意外に賛否議論で〝炎上〟。ノールックアンダーサーブとは「ナイスプレー」なのか「小賢しい」のか、その評価を探りました。(出典:Wikipedia、各スポーツメディア)

そもそもテニスって相手の裏をかく競技。とはいえルールはあるよね。これはどうなのかな…?

ノールックアンダーサーブとは?

驚きの「ノールックアンダーサーブ」が出現したのは、日本時間26日、ドイツで行われたハンブルク・オープン準々決勝の「ガリン(チリ) vs ブブリク(カザフスタン)」戦です。

第1セット、ゲームカウント3-2で迎えたブブリク選手のサービスゲーム。ブブリク選手はトスを上げるかと思いきや、目線は地面に向けたまま突如、緩いアンダーサーブ(下手でのサーブ)を放ちました。完全に意表を突かれたガリン選手は、咄嗟に前に出たものの全く追いつけず、ブブリク選手のポイントに。

ガリン選手は怒った様子で審判に身振りで何かをアピールし、一方のブブリク選手はウインクしながら「うまくいった」と得意顔を見せました。

↓動画がこちら

サーブのルールは?

ブブリク選手のノールックアンダーサーブの是非を考える前に、まずテニスのルールをおさらいしておきましょう。サーブは、試合が始まる最初のボール「空中にある間、着地するまでにラケットで打たなければならない」のがルールです。

貴族の遊技が発祥のテニスは英語や仏語が多いわね。昔、球を打ち合う遊びを始める際、召使いがご主人様に打ちやすいボールを渡したことから、そのことをservice(サービス=召使い)やサーブ(serve)と呼ぶようになったとか!(諸説あり)

プロテニスでは、相手にうまく返させないために強い球を上から全力で打ち下ろすのが一般的ですが、ルール上サーブの打ち方上でも下でも横でもOK。下手で打つやり方が「アンダーサーブ」です。

確かに今でもアマの初心者や高齢者がレジャーで楽しむときは、球が遅いアンダーサーブが普通だよな

ノールックアンダーサーブとは?

サーブは二度失敗すると相手のポイントになります。「空振り」はアウト(1回とする)ですが、球をトスして途中で打つのをやめた場合は回数にカウントされずやり直しが可能(ノーカウント)。また相手が構えていないのに一方的にサーブを打ったり、相手が「待った」をした時もやり直しとなります。

そして今回、ブブリク選手が行ったノールックアンダーサーブとは、相手を見ずに目線を外したまま(ノールック)、下手で緩いサーブを打つプレーのこと。サッカーなどの「ノールックパス」と同様、相手の油断や意表を突くプレーだといえます。

↓(おまけ)他にも色んな「意表」ショットが得意なブブリク

ブブリクのノールックアンダーサーブで賛否呼ぶ

ブブリク選手のノールックアンダーサーブとは、「上から強打が来る」という相手の予想や準備の裏をかき、下から緩い球を打って追いつけないようにしようとするサーブで、ルール上は問題ないことが分かりました。

ところがハンブルクの試合でブブリク選手がやったところ、ネットの海外ファンの間では「もっと続けて」「これ面白い」という好意的コメント以外にも「最悪」「紳士のスポーツではダメ」「禁じたり処分すべき」との批判も出るなど〝炎上〟しました。

好き嫌いは個人の自由ですが、問題はルール違反かどうか。前述の通りテニスルールでは下手サーブはOK。では「ノールック」は?ルールでは「相手(レシーバー)が構えてない場合はやり直し」とされ、今回もガリン選手は「構える前だったのでやり直しだ」と審判に抗議したようです。

しかし動画で見る限り、ガリン選手はブブリク選手の強打を警戒して、コートの一番後ろに下がって構えている様子。審判もガリン選手の言い分を認めず、ノールックアンダーサーブは完全にルール通りと判定されました。

テニス解説者や他のプロら専門家からは「見てないのが悪い」「まさに戦略的プレー」と「ブブリクに軍配」が多いようだしね

実際に、同様なノールックアンダーサーブは何も「ブブリクオリジナル」なのではなく、過去にも多くのトップ選手が行っています。有名なのは、錦織選手の現コーチであるマイケル・チャン氏がかつて現役時代に全仏OPで見せたサーブ。またキリオス選手も過去度々試合で試みています。

↓ルック&ノールックアンダーサーブ集

ノールックアンダーサーブどうなの?ネットの反応

みんなの反応

古くはマイケル・チャンがレンドル相手にやった

ネットの感想

テニスファンの間ではこのプレーを楽しんでいる傾向にあると思います。テニスは相手の裏をかく競技ですから

みんなの反応

ルール上禁止されてはいないんだから歴とした戦法

ネットの感想

悪いという理由が分からない。サーブは常に強く打ち込むものって勝手に思い込んでるだけじゃないの? これで処分されたら画一化されたサーブ競争みたいになって逆につまらなくなるんじゃないか

みんなの反応

戦術として最高すきだろ。キリオスもブブリクもタッチセンス抜群なのとサーブの破壊力が共通してるね笑

出典:twitter

まとめ

今回の記事をまとめると以下の通りです。

要約すると...

  • ハンブルクOPでブブリクがノールックアンダーサーブでポイント。話題に
  • ネットでは「面白い」「これも戦術」「いや最悪。処分を」など賛否炎上
  • 相手が構えていればルール上完全OK。M・チェンやキリオスも過去に実践

高いレベルで力が拮抗したプロ同士の試合では、時には意表を突いてタイミングを外したり「フェイント」をかけたりする技も重要な戦術の一つです。

野球でいえば、投手がモーションを変えたりチェンジアップを投げたり、打者がバントの構えから全力スイングしたり。サッカーでも「ゆっくり動きながらのクイックリスタート」といったプレーもよくあります。

テニスは「相手がいない場所に球を落とす」のが勝負の「肝」ですので、選手は強弱遅早いろいろ手を変え相手を翻弄。時速200kmの強打の反面のドロップショットなど、プロならではの駆け引きもファンを楽しませてくれます。世界ランク56位のブブリク選手は、強いサーブと「フェイントプレー」が得意な23歳のオールラウンダー。今後はどんな〝新技〟を披露してくれるでしょうか。

ただ結局「ガリンvsブブリク」はガリンの勝ち。奇策ってたまには効果あるけど、トータルではやっぱり実力の差が全てなんだよな…

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