アストロズが２０１７年のワールドシリーズで電子機器を使い相手捕手のサインを盗んでいたとする疑惑に対し証言が出てきて、MLBが大揺れです。
サイン盗みの方法となぜダメなのかをはっきりさせ、海外の反応を見ました。
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アストロズのサイン盗みの方法は？
アストロズがしていたサイン盗みの方法はどんなのだったのでしょう。
2017年当時アストロズ（2015年～）に所属していたマイク・ファイアーズ投手（現アスレチックス）によれば、
アストロズの本拠地ミニッツメイド・パークのセンターフィールドにカメラを設置し、映像をアストロズのダッグアウトの横にあるトンネル内のテレビモニターに送信していました。アストロズのプレイヤーとチームのスタッフは、ライブでこれを見ることができ、トンネル内のゴミバケツを大きく叩いて、球種を伝えました。
ファイアーズ投手は、2017年シーズン後フリーエージェントとなって、2018年デトロイト・タイガースへ、2018年8月にアスレチックスへ移籍しましたが、同僚に、ミニッツメイド・パークでは、気をつけろと忠告していました。
アスレチックスは、サイン盗み行為が存在しているという他のチームの情報も持っています。
2018年のポストシーズンでは、アストロズのチーム関係者が試合中に対戦相手のインディアンズとレッドソックスの様子を写真撮影していることが発覚し、問題となりました。
2019年のリーグ優勝決定シリーズの第１戦と２戦で「アストロズのダッグアウトから（球種を知らせる）ホイッスルが何度も聞こえた」との、対戦相手のヤンキースからの告発や、アストロズのフロント幹部がスカウトたちに「サイン盗みの方法を探れ」とＥメールで命じていたなど次々と疑惑が明らかにされています。
以前からアストロズにサイン盗みの疑惑があったようですが、はっきり証拠をつかめずここまで来ていました。
サイン盗みがなぜダメなのかの理由
サイン盗み自体は、サインがどのように盗まれたかにもよりますが、メジャーリーグベースボール（MLB）ルールブックの違反ではありません。
例えば、三塁コーチまたは二塁ベースのランナーがキャッチャーを見てサインを盗むことは許されますが、打者がサインをのぞき込むのは違反となります。
しかし、電子機器等の機械を使ったサイン盗みは問題となります。
1961年12月の冬の会議で、ナショナルリーグはサインを盗むための「機械装置」の使用を禁止しました。
MLBでは、2001年、野球事業のエグゼクティブバイスプレジデントのサンディアルダーソンが、サインを盗むため電子機器を使用して通信してはいけないとの覚書を発行しました。
2017年、2018年のサイン盗みの疑惑を受けて、2019年シーズンの前に、MLBコミッショナーは、「放送目的でない場合、チームは外野のファウルポール内にカメラを設置できない。ブルペンやクラブハウスのスクリーンなど、プレイヤーやコーチが利用できるすべてのテレビモニターは、8秒遅れのゲームの映像しか見れないようにする」と発表しました。
したがって、今回のアストロズのカメラを使ったサイン盗みが、事実だと認定されれば、明らかな違反で、厳罰を免れません。
アストロズのサイン盗みへの海外の反応
みんなの感想
彼らは、アストロズに手首を平手打ちするような軽い罰で済ませないほうがよい。これは単純なサインを盗みではありません。これは法的なスキャンダルです。それらの不正行為のやつを罰する必要がある。
ネットの反応
すべての話で、アストロズが盗みのスキャンダルに関連している。ポストシーズンから2、3年は排除停止されるべきだ。
みんなの感想
ほら！裏付け証拠！（映像とともに）。
ネットの反応
アストロズのゴミバケツは、音声データに明確な証拠を残している可能性があります。それを使用して、いつ/どのようにそれを行っていたかを追跡しました（音声データとともに）。
みんなの感想
ヤンキースのファンが、チームがほぼ同じことをしていると少しでも考えずに、アストロズを叩くのは少し奇妙だ。彼らもそうだったと言っているわけではありませんが、違法なサイン盗はリーグ全体の問題であることを理解する必要がある。
出典：Twitter
他球団もやっているとのコメントもありますが、アストロズはひどすぎる。軽い処分で済ますなとの声が多そうです。
証拠と思われる音声データ、映像などの投稿も目立ちました。
The Astros' trash can banging/sign stealing system left a clear signature in the audio data, which I then used to track when/how they were doing it. https://t.co/slx8jw2Q4D pic.twitter.com/KDeBMRVnvL
— Rob Arthur (@No_Little_Plans) November 15, 2019
まとめ
アストロズのこれまでのサイン盗みの方法とこれへの海外の反応を見てきました。
ココがポイント
- アストロズのサイン盗みは電子機器を用いており、明らかなルール違反です
- アストロズはサイン盗みに関し、これまでも数々の疑惑を指摘されてきていた
- どこでもやっているという声もありますが、アストロズには厳罰をという声が多いようです
日本でも高校野球で、似た騒動がありましたが、電子機器の発達とともに、この問題はますます巧妙になり、複雑化してきます。
ルールで厳しく縛るより、プロといえどもスポーツマンとして、フェアプレーの精神で、おかしいと思ったら自チームでも声を出すということができないのでしょうか？