2年前大坂なおみが優勝を飾った全豪オープンテニスは世界がコロナ禍にある中で、今年開催されるのか延期されるのか?
全豪オープン2021の日程がどうなるかをオーストラリアの感染状況も含めて詳しく見てゆきましょう。
開催は予定されていますが、例年とはかなり違ってくるようです。

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全豪オープン2021の日程
延期された全豪オープン2021の日程と、関連する試合について、大坂なおみを中心に見てゆきましょう。
当初2021年1月18日~1月31日に行われる予定でした全豪オープン2021は、延期となり、2月8日~2月21日に開催となりました。
昨シーズン初め大坂なおみは、1月6日にブリスベン国際に出場し、準決勝進出を果たした後、2連覇を期待された1月20日から始まった全豪オープンに出場し、3回戦で敗退しました。
コロナ禍で異例のシーズンとなった今年は、ブリスベン国際はなくなったようです。
今シーズンのツアーは「WTA500 アブダビ」から始まり、「全豪オープン予選」(男子:カタール・ドーハ、女子:アラブ首長国連邦・ドバイ)を経て、参加した選手たちはチャーター便でオーストラリア・メルボルンへ移動します。
この後2週間の検疫期間を経て、全豪オープンやその前哨戦に出場します。
大坂なおみの場合で見ておきましょう。
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「WTA500 アブダビ」に出場せず、「全豪オープン予選」への出場の必要はありませんので、隔離期間を満たすために、前哨戦の2週間前にオーストラリア入りをすることになります。
1月29日に隔離地となるアデレード(南オーストラリア州)で行われるエキシビションマッチに大坂なおみが、男子ノバク・ジョコビッチ、ラファエル・ナダル、ドミニク・ティエム、女子シモナ・ハレプ、セレーナ・ウィリアムスに参加すると発表されています。
選手らは14日にアデレードに到着し、隔離生活に入ります(制限はあるものの、屋外で練習することはできる)。
このエキシビションマッチは、メルボルンに入りきらない隔離選手をアデレードに受け入れてもらうために、企画されたそうです。
その後メルボルン(ビクトリア州)に移動し1月31日~2月6日に前哨戦となるメルボルン1、メルボルン2のいずれかに組み分けされて出場する予定です。
そして、今シーズン最初のグランドスラム全豪オープンが2月8日から始まります。

全豪オープン2021の開催どうなる?の声
みんなの反応
AO前の検疫で選手たちがホテルで過ごすプランについて、当該ホテル(メルボルン)のペントハウスのオーナーたちが、自分たちに相談もなく、地元に(感染拡大の)リスクをもたらすとして計画の差し止めを求めて訴える構え
ネットの感想
お願いだから開催して欲しい......
でも厳しいなら強行もしないで欲しいし.
みんなの反応
それでアデレードなのか。出場選手は経由地が増えるから感染危険度も高くなったりして。試合した相手(の帯同者)が陽性となった場合、どういう扱いになるのかな?
ネットの感想
全豪オープンは、2021年末まで延期されるべきです。オープンプレーヤーとサポートスタッフのための1,000の検疫場所は、帰国するために1,000人のオーストラリア人に再割り当てされるべきです(Bill Bowtell AO)
みんなの反応
テニスは選手全員2週間の隔離期間置いてるしその後の練習も2人のペアでだけ基本的に行動しなきゃいけないんだかで結構厳し目の制限になってるんだとか。

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オーストラリアの感染の新型コロナの現状2021年1月現在調べてみた
現時点(1/10 6:41更新)で、1日当たりの感染者数は17.1人で、ピーク時(2020/8/5)の3%に抑え込まれ、減少傾向にあります(Reuters COVID-19 TRACKER 参照)。
ピーク時にはロックダウンも行われましたが、現在解除されています。
州 | 感染者数 |
---|---|
オーストラリア首都特別地域(ACT) | 118名 |
ニューサウスウェールズ州(NSW) | 4,984名 |
北部準州/ノーザンテリトリー(NT) | 88名 |
クイーンズランド州(QLD) | 1,265名 |
南オーストラリア州(SA) | 582名 |
タスマニア州(TAS) | 234名 |
ビクトリア州(VIC) | 20,402名 |
西オーストラリア州(WA) | 874名 |
合計 | 28,547名 |
オーストラリアの人口は2,565万人(2020年3月)と日本の約1/5ですので、人口当たりの比較も見てみます。
項目 | オーストラリア | 日本 |
---|---|---|
感染者累計 | 28,582人 | 284,673人 |
死者累計 | 909人 | 4,035人 |
1日当たり感染者数 | 17人 | 5,986人 |
人口当たり感染者数 | 1126.8人 | 2255人 |
人口当たり死者数 | 35.8人 | 31.9人 |
ピーク時に対する割合 | 3% | ピーク時 |
季節は夏ですが、日本の夏のころに比べても明らかに少ない値です。
パンデミック(世界的大流行)開始以降で見ても、オーストラリアでは感染者28,582人、死者909人ですが、感染者数で、日本の1/10、死者数で1/4以下となっています。
人口当たりでみても、感染者数で半分、死者数でほぼ同じとなっています。
日本では感染のピークを迎えこれから感染者数、死者数とも急激に増加する可能性がありますので、少なくとも現時点でのオーストラリアは、コロナ感染に対してかなり安心できる状況であると言えます。
ここまで抑え込むのに、オーストリアは3つの対策をとりました。
1) 地理的な利点を生かした水際作戦
3月から厳格な出入国規制に踏み切り「ウイルスを持ち込まない」対策を強化。
2) 徹底した検査
感染者が出た地域の州政府は連日、テレビなどを通じてコロナの検査を促す。
検査は基本無料で、陽性となり隔離が必要になっても、収入がなくなった人には1500豪ドル(約12万円)の一時金が支給される。
3) 徹底した追跡調査
生活排水を監視して、大便に潜むウイルスの検出に努める。
飲食店などでは「QRコード」を使い来店客を記録。
感染が起きた時には分析ソフトウエアを使い、感染が広がりそうな場所を予測する。
地理的な利点は日本も同じで、徹底した検査と追跡調査は中国などでも成果を上げています。
民主主義国家でコロナの抑え込みに成果を上げているオーストラリアやニュージーランドの対応をもう少し見習う必要があるのではないでしょうか?

まとめ
要約すると...
- 全豪オープン2021は、3週間延期となり、2月8日~2月21日に行われる予定
- オーストラリアのコロナ感染は、現在鎮静化しており選手への2週間の厳格な隔離処置などからみて、コロナ感染拡大による開催の延期や中止の可能性は少ない
- メルボルンの隔離アパートに対する住民の反発など、個々には問題があり、スムーズに開催できるか心配する声がある
オーストラリアと日本の感染の現状を比較して愕然としました。夏と冬の違いがあるとは言え、今のオーストラリアの状況が、オリンピック前3,4か月続けば、東京オリンピック開催の可能性が出てきます。
しかし、感染拡大し、ピークが見えない日本の現状では2月初めはもちろんいつになれば収まるのかとても予想できません。
昨年の夏でも、日本ではここまで至らずその状況で、観光喚起策に踏み切りました。
オリンピックを開催するどころか、感染をいつになれば収束させることができるのか本当に心配になります。

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