4月22日に行われるボクシングのWBO世界ミニマム級(47.6キロ以下)タイトルマッチの前日計量で、挑戦者が体重超過を犯し、試合は強行開催されるものの様々な波紋を起こしました。
体重超過とは?ボクシングにとってどれほど重要かを分かりやすく解説します。
◆ボクシング◆ 2024年12月24日(火) 井上 尚弥 vs サム・グッドマン 他 他開催場所:有明アリーナ |
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体重超過とは?
プロボクシングの体重超過とは?を確認しましょう。
プロボクシングでは試合の前日に計量を行いますがそれまでに制限体重以下に体重を落とすことが義務付けられています。
計量時刻までに体重を落とせなかった場合には数時間の猶予が与えられ再計量となりますが、再計量までにも体重を落とせなかった場合でも興行の成立を優先させる都合のため選手間の協議により罰金(ファイトマネー没収など)が科された上で制限体重が変更され試合が行われることが多く、試合が中止されることは余程の超過や悪質なもの、体調不良などでない限りほぼありません。
JBCでは2018年9月14日に体重超過に関するルールを発表し、体重超過が契約体重の3%以上の場合はその時点で計量失格として試合を中止。3%未満の場合は再計量まで2時間の猶予が与えられ、再計量でも体重超過した場合は当日計量を実施し8%以上超過なら試合中止となりました。
今回の世界ミニマム級(47.6キロ以下)に当てはめますと、
47.6キロの3%は、1.4キロオーバー、8%は3.8キロオーバーとなります。
体重超過はなぜこれほど重要か?
体重別階級制などの制限体重を採用している競技では、体重差が生じるとフェアな勝負ができなくなるため、階級をしっかりと分けます。
階級 | 体重制限 | |
---|---|---|
1 | ミニマム級 | 47.62kg以下 |
2 | ライトフライ級 | 48.97kg以下 |
3 | フライ級 | 50.80kg以下 |
4 | スーパーフライ級 | 52.16kg以下 |
5 | バンタム級 | 53.52kg以下 |
6 | スーパーバンタム級 | 55.34kg以下 |
7 | フェザー級 | 57.15kg以下 |
8 | スーパーフェザー級 | 58.97kg以下 |
9 | ライト級 | 61.23kg以下 |
10 | スーパーライト級 | 63.50kg以下 |
11 | ウエルター級 | 66.68kg以下 |
12 | スーパーウエルター級 | 69.85kg以下 |
13 | ミドル級 | 72.57kg以下 |
14 | スーパーミドル級 | 76.20kg以下 |
15 | ライトヘビー級 | 79.38kg以下 |
16 | クルーザー級 | 90.72kg以下 |
17 | ヘビー級 | 90.72kg超 |
ボクシングでは、体重が違うと打撃の重さが変わってきますので公平な試合を行うためには階級を細かく分けるということは絶対に必要となります。
細かく階級が分かれているため、計量もそれだけ厳しくなります。
例えば、今回のミニマム級(47.62キロ以下)の場合、1つ上のライトフライ級(48.97キロ以下)の差は1.35キロにすぎません。
前日の計量が50.1キロと、2.5キロもオーバーしたということは、2階級上のフライ級(50.80キロ以下)に相当する体重ということになります。
公平性はもちろん危険性も出て来る可能性もありますね。
最も軽いミニマム級と最も重いヘビー級では約2倍の体重の違いとなり、ヘビー級のボクサーの1発のパンチでミニマム級は、吹っ飛んで、生命にかかわることになりそうです。
試合当日の計量を元に階級を決めるのではなく、事前に指定した契約体重で試合をするため、そこに照準を合わせなければいけないため、減量が大変となるわけです。
この範囲で体重の管理を行えないと、契約体重オーバーとなります。
通常は前日の計量後、水分、食事の制限を解除し、体重を増やしてベストの状態で試合に臨みます。
谷口vs石澤戦で波紋
ボクシングWBO世界ミニマム級(47.6キロ以下)タイトルマッチが王者谷口将隆(ワタナベ)と世界初挑戦の同級5位・石澤開(M.T)で4月22日、東京・後楽園ホールで行われると発表されました。
4月21日前日計量で、谷口将隆は47.6キロでパスしたが、石澤開(M.T)は50.1キロで体重超過となりました。
2時間後の再計量でも49.9キロ(2.3キロ超過)でパスできませんでした。
その後の協議の結果
22日午後5時半の当日計量で石澤がリミットから3キロ以内(50.6キロ)に収めればタイトルマッチとして強行開催されることになりました。
世界戦で日本人が体重超過を犯したのは、2018年4月のWBC世界フライ級王者・比嘉大吾以来2人目ということで、大きな波紋が広がりました。
石澤開は「昨日(20日)の午前中に突然体調を崩してしまった。休憩を挟んで夜にやろうとしましたが、結局間に合わず、こういう形になってしまった」と釈明しています。
石澤体重超過にSNSの反応は
みんなの感想
中止にしたくないのは選手よりもジム側で記事にもあるように選手を無理やり説得して試合を成立させようと必死になる。しかし格闘技において体重差が与える影響は大きい。この試合で事故が有れば誰が責任を取るのか?選手の命を軽く見ていると大変な事になる。
ネットの反応
WBOだけ非常におかしなルールだ。
チャンピオンは規定通りの体重に落とし、前回判定で勝ったとは言え、ハードパンチャーの挑戦者に1度ダウンしている。
みんなの感想
興行なのは分かるが、本来ボクシングはチャンピオンに最強のチャレンジャーが規定のルールで戦うもの、だからこそ皆が勝っても負けても熱狂して応援する。
もしこの試合が実施されて、そこに熱狂、感動はあるのか?
ネリみたいな事は日本人選手は起こらないと信じていたが、これで2回目か。
ネットの反応
この体重だと3キロでもかなりのハンデになるのでは?厳格に体重が決められてるのは危険と試合の面白さを出すためのもの、体重が重くなればそれだけパンチ力も強くなる、試合云々より危険が大きくなる上に今回の試合なら王者側がリスクばかり負うのでは?
みんなの感想
プロなので身体作りは最低限の仕事なのだが、それが出来ない選手が最近多すぎる気がする。ジムのトレーナーやスタッフは選手の管理が出来ていないのか?前日計量で2.5キロオーバーは練習などを見ていれば分かりそうなものだが?何度も試合前の状態を見ている筈だし。
出典:ヤフコメ
まとめ
要約すると...
- 体重超過が、ボクシングにとってどれほど重要かを解説した
- 谷口vs石澤戦での体重超過の経緯と波紋についてまとめた
- 興行面を考慮し、中止しなかったことに対し、試合が面白くなくなった、特にチャンピオン側に不利ではないかとの批判が多い
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