年の瀬が迫り、世界でボクシングの注目試合が目白押しです。ジョシュア、ワイルダー、チャーロ、クロフォード、ロペス、岩佐亮佑……王座を賭けた迫力あるファイトの数々。これから年末にかけても、村田諒太、井岡一翔、寺地拳四朗ら、まだまだワクワクする試合が数多く控えています。
ボクシングでファンを熱くさせるのは、何と言ってもダウンシーンとKO(ノックアウト)。そもそも「ダウン」と「KO」はどう違うの?KOの条件や「TKO」との違いとは?今回はこうしたボクシングルールの基礎知識をまとめました。
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ボクシングのルールでダウンは何回まで?
世界各地でド派手なKOが続出し、連日会場が大いに沸いている12月のボクシング界。ところでそもそも、プロボクシングでのダウンやKOとはどんな定義なのでしょうか。その基本ルールをまとめてみました(出典:Wikipediaなど)。
ダウンとKOの違い
まず「ダウン(ノックダウン)」とは、試合中に相手の有効打のため足の裏以外の部分をマットにつける状態を指します。ですから完全に体が横倒しになるだけでなく、座り込んだり膝をつくだけでも「ダウン」となります。
そしてKOは「ダウンした選手が、再び立って試合を続行することができない、と判断された状態」で、この時点で試合は終了。ダウンした選手のKO負けとなります。
基本的にはダウンの瞬間からレフェリーがカウントを始め、10秒(10カウント)しても立てない時にKOが宣告されます。
KOの条件と種類
試合を途中で〝強制終了〟させるKOの基本は、前述のように「ダウンして10秒経過」がルールですが、実際の試合では、選手の安全に配慮して様々なKOの形態があります。
■KOと判定される基本条件
・ダウンして10秒たっても、立ってファイティングポーズを取れない場合
・新たなラウンドが開始して10秒たっても選手が試合しない場合
・相手の攻撃のため選手がリング外に出てしまい、20秒以内に戻らない場合
■スタンディングダウン
プロボクサーは勝ちたい一心で、ダメージを受けても「絶対ダウンしないぞ」と立ち続ける場合もあります。そこで、選手が防戦一方になるなど実力差が付き過ぎたとレフェリーが判断すると、ダウンを宣告し試合を止めることがあります。これがスタンディングダウンです。
選手の生命に非常に危険な行為であり、少しでも意識混濁などがあれば即試合中止になる「ほぼKO状態」だともいえます。
■ダウンの回数制限
ボクシングの主要4団体のうちWBAは「3ノックダウン制」を採用。1ラウンドで3回ダウンを宣告されるとその時点でKO負けとなります。WBC、IBF、WBOでは回数制限はなく、あくまでレフェリーが選手の状態を見て判断する「フリーノックダウン制」をとっています。
また、通常のKOのほかにも、試合が途中決着するルールに「TKO」があります。現代ボクシングでは選手保護の観点から多くのKO試合が「TKO」になっているのが実情。次項ではKOとTKOの違いをご説明します。
↓ダウン後10カウント前に立つフューリー(vsワイルダー1)
KOとTKOの違い
ボクシングの基本ルールで分かりにくいのが「KO」と「TKO」の違いでしょう。TKOはKOの一種であり「テクニカルノックアウト」の略です。
前述のように、ダウンして10秒で復活できないのがKOですが、実際には選手のダメージの大きさを勘案し、ダウンとは関係なく「試合続行不能」と関係者が判断する場合があります。これがTKOです。
【TKOの具体例】
・ダウンして間もなくや、すぐに立ったりスタンディングダウン状態でも、レフェリーがこれ以上の続行は危険と判断するレフェリーストップ
・有効打で出血が止まらなかったり骨折が判明するなど、医師が「試合不能」と判断するドクターストップ
・レフェリーがカウント中やラウンド間に、セコンドがタオルを投げるなど棄権を意思表示する場合
では試合動画で具体例を見てみましょう。
↓レフェリーストップのTKO(クロフォードvsカバラウスカス)
ダウンが印象的な選手
選手にとっては非常に危ないためプロ・アマとも厳格にルールが適用されているダウンやKO。しかしファンから見ればやはり〝ボクシングの華〟には違いありません。
歴史あるボクシングだけに過去大変数多くの印象深いダウン・KOシーンがあり、「伝説」「レガシー」なものも数え切れないほどですが、ここ1、2年に絞って印象的で鮮烈なダウン動画を「独断と偏見」で選んでみました。
■テオフィモ・ロペスvsコミー(19年12月)
記憶も新鮮なライト級新王者ロペス選手。鮮やかなカウンター1撃で実力王者コミー選手を沈めたシーンは、今年のハイライトの一つといえる気がします。
■井上尚弥vsパヤノ(18年10月)
井上選手の名声を確固たるものにしたWBSSの初戦。元王者パヤノ選手は開始わずか70秒でキャンバスへ仰向けに。井上選手曰く「風景がコマ送りに見えた」という「ゾーン」の瞬間でした。
5月19日(日)よる9時からフジテレビ系列全国ネットON AIR!
『井上尚弥 WBSS準決勝グラスゴー衝撃KOなるか!?~井上尚弥×Eロドリゲス WBA・IBF世界バンタム級王座統一戦~』 pic.twitter.com/2rBRNcbU8v— FUJI BOXING (フジボクシング) (@fujitv_boxing) May 1, 2019
■ワイルダーvsスタイバーン(17年11月)、ワイルダーvsオルティス1(18年3月)
ヘビー級に君臨する王者ワイルダー選手。先日の「対オルティス2」戦のKOも見事でしたが、下記2戦のKO劇もその強さをいかんなく見せつけるスーパーファイトでした。
まとめ
今回の記事をまとめると以下の通りです。
ココがポイント
- 「ボクシングの華」でファンを熱狂させるダウンとKO
- 「ダウン後10秒立てないとKO負け」が基本だが安全配慮ルールも
- 最近は審判・医師・陣営判断による早めのTKOが増えている
既に数年前の旧聞企画ですが、スポーツ誌「Number」が読者投票で選んだ歴史上のプロボクシングNo1試合は、海外が「シュガー・レイ・レナードvsトーマス・ハーンズ」(ウェルター級統一戦/14回TKOでレナード勝利/81年)、国内が「畑山隆則vs坂本博之」(ライト級防衛戦/10回KOで畑山勝利/2000年)だったそうです。
ただその後も毎年のように目の覚める感動的試合が続いていますし、ファンの「ベストKO」も老若人それぞれでしょう。今年もあと半月弱ですが、どんな〝2019年に刻まれるKO〟が見られるでしょうか。