ボクシングの4団体統一世界スーパーミドル級王者サウル“カネロ”アルバレス選手(メキシコ)と、WBAスーパー&IBF統一世界ミドル級王者ゲンナジー・ゴロフキン選手(カザフスタン)の3度目の対決が、9月17日に行われることが決まりました。
因縁のライバルによる「三度目の正直」的顔合わせは、「GGGが1階級上げ、カネロの4団体統一王座に挑む」という大変なメガマッチでもあります。「カネロvsゴロフキン3」の日本での放送予定や、試合のオッズ、展開予想などをまとめました。(出典:Wikipedia、各スポーツメディア)

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目次
カネロvsゴロフキン3の放送・ネット中継情報
世界4階級制覇王者であり、史上6人目の同一階級4団体統一王者、カネロ選手。長らくPFP(パウンドフォーパウンド=全階級最強ランキング)で1位に君臨しましたが、5月のビボル戦に完敗を喫したばかりです。
一方、かつてはやはりPFP上位が定位置で世界屈指の強豪とされたゴロフキン選手も、4月の村田諒太戦で見事TKO勝利を収め2団体を統一。健在ぶりを世界に示したのは記憶に新しいところです。では三度目となるこの「ボクシング界のビッグネーム」二人の対戦について最新情報を見ていきましょう。
概要
プロモーターがこのほど発表したカネロvsゴロフキン3の概要は以下の通りです。
◆世界スーパーミドル級4団体王座統一戦「4冠王者サウル・アルバレス vs ゲンナジー・ゴロフキン」
【日程】現地時間9月17日
【場所】米ラスベガス(会場未定)

テレビ放送
「カネロvsゴロフキン3」は6月中旬時点では日本でのテレビ放送予定はありません。
ネット中継
「カネロvsゴロフキン3」はネットのスポーツチャンネルDAZNが独占ライブ放送する見通しです。
全米ライブ配信は発表済みですので、日本でも同時ライブが濃厚と思われます。

Gatti vs. Ward, Holyfield vs. Bowe, where will Canelo vs. Golovkin rank amongst the great trilogies? 🤔#CaneloGGG3
— DAZN Boxing (@DAZNBoxing) May 25, 2022
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カネロvsゴロフキン3の予想
ちょうど4年ぶりとなる因縁のライバル対決、カネロvsゴロフキン3。DAZNの放送が要チェックですが、では今回の試合展開や勝敗予想はどうなのか、以下に見てみましょう。
It’s official. See you on September 17 💥@DAZNBoxing @MatchroomBoxing pic.twitter.com/4vdq1c5DwM
— Gennadiy Golovkin (@GGGBoxing) May 24, 2022

オッズ
「カネロvsゴロフキン3」の海外大手ブックメーカーによる最新予想オッズを見てみましょう。
◆bet365
・カネロ勝利1.22倍、ゴロフキン勝利4.0倍
◆william hill
・カネロ勝利1.25倍、ゴロフキン勝利3.75倍
かなりの差でカネロ王者が4つのベルトを守るという見方が支配的のようです。
筆者予想
なぜこの試合が「お互い滅茶苦茶嫌っている」「因縁深い最終決戦」と言われるのかは、後ほどご紹介するとして、両選手の戦績やキャリアをおさらいすると、カネロ選手は31歳で57勝(39KO)2敗2分け。ゴロフキン選手は40歳で42勝(37KO)1敗1分けです。
数えきれないほどの強豪や王者たちをなぎ倒してきたその実績は、まさに甲乙つけ難いもの。現代ボクシングを代表する実力ボクサーですが、いまだ絶頂期のさ中にあるカネロ選手に比べ、ゴロフキン選手はさすがに40歳。
今ももちろん強いとはいえ、20代のころのようなキレやスピードは衰えている事は否めません。非常に僅差ながら「上回っていた」との声も多かった初戦(35歳)、2戦目(36歳)とは時間も空いており、次戦はかなり苦戦も予想されます。筆者としては「カネロの後半TKOかUD判定勝利」を予想します。

識者予想
プロボクシング関係者によるYouTube予想を二つご紹介しましょう。やはり結論的にはいずれも「カネロ勝利」となっています。
◆金平桂一郎(共栄ボクシングジム会長)
・因縁深く非常に盛り上がり、ファイトマネーも多いし実が多いマッチメイク。
・Sミドル級というのがミソ。手の内を知り尽くした二人だしカネロには負ければ全てを失うリスクもある。
・GGGはキャリア最後の大一番。しかし村田戦ではボディを嫌がったり動きも全盛期には及ばなかった。
・GGGには何せ初めての階級で壁もある。カネロのボディブローはうまく強烈。
・GGGはビボルのように動き回ることもできない。厳しい戦いだろう。
◆細川バレンタイン
・カネロはビボル戦に負けたとはいえ、Sミドルでは最適階級の無敵さだった。
・カネロはその自分の庭に戻る。一方のGGGは1階級初めて上げる。
・この前提条件からしても試合はカネロが圧倒するだろう。ストップ負けか相当差がつくはず。

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カネロvsゴロフキンの因縁「消えることのない感情」とは?
日本のファンも放送必見、「ただの4団体統一戦」ではない深いぃー超ビッグマッチでもある「カネロvsゴロフキン3」ですが、そこに込められたストーリーとは何なのか、あらためて因縁を振り返りましょう。
発端は17年9月の初戦「カネロvsGGG1」。WBA、WBC、IBF3団体ミドル級王者ゴロフキン選手にカネロ選手が挑戦する形で、試合はドロー。しかしメディアやファンのほとんどがゴロフキン勝利とみた「疑惑の引き分け」でした。
当然両者はただちに再戦で合意しますが、その後カネロ選手から禁止薬物陽性反応。これには温厚で紳士のゴロフキン選手が珍しく激怒。「前々から彼がクリーンではないことを知っていた」「筋肉肥大は明らかだった。注射の跡もあった」などと激しく非難しました。
初戦からちょうど1年後の18年に「カネロvsGGG再戦」が行われ、今度は2-0の僅差でカネロ選手が王座を奪いました。しかしこの時もファンらの多くは「ゴロフキンが優勢だった」と判定への不満が噴出しました。
これに対し、カネロ王者は最近のDAZNの取材に「個人的な感情がずっとある。消えることはないだろう」と相手へのわだかまりがあることを認めました。
「二度の対戦を終えた後でもその気持ちは変わらなかった。彼(ゴロフキン)は俺のことを話すのをやめなかった。自分自身は彼の名前を出したことはない。だが彼の口からはいつも俺のことが出てくる」と、批判を繰り返す相手への不満を表明。
「だからより一層個人的な感情が強くなる。ライバル関係があることで余計に力が入る」と、第三戦にかける意気込みの強さを語っています。
逆にゴロフキン選手にとっては、自分の輝かしい戦績で、たった一度の負けと引き分けが「疑惑まみれ」のカネロ選手相手。「業界No1級の人格者」と言われ尊敬を集めるだけに〝灰色絶対王者〟カネロ選手を許せない感情が強いのかもしれません。

まとめ
今回の記事をまとめると以下の通りです。
要約すると...
- 9・17、ラスベガスでSミドル級4団体統一戦「カネロvsゴロフキン3」
- 放送はDAZN。オッズは4冠王者カネロ優位。識者らもカネロ圧勝予想
- しかし「薬物と疑惑判定」のカネロにGGG怒り心頭。因縁深い第3戦
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