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ゴーン逃亡をわかりやすく解説!保釈条件の何がまずかった?ファーウェイCFOとの違いとは?

年末に日本のみならず、世界に衝撃を与えた保釈中のゴーン被告のレバノンへの逃亡劇。
経緯をわかりやすく解説するとともに、カナダで逮捕され、保釈後1年となるファーウェイ副会長兼最高財務責任者(CFO)孟晩舟被告との違いを、保釈条件の差に焦点をあてて、何がまずかったのかを明らかにしましょう。

大晦日の衝撃だった!

ゴーン逃亡の経緯をわかりやすく

保釈条件とからめて、ゴーン逃亡の経緯、経路を分かりやすく見てみましょう。

現時点で、確からしいと思われる情報の範囲で、ゴーン被告逃亡の経緯は次のようになります。

今回の逃亡劇には、いくつかの疑問があります。
・出国手続きなしで、どうやって日本を出国できたのか?
・パスポートなして、いかにしてトルコ経由レバノンに入国できたのか?
・住居の出入り口の監視カメラ以外に、だれも監視していなかったのか?
・危険を顧みずに日本の法を犯して、逃亡した最大の動機はなにか?

<逃亡ルート・経緯>
・12月29日午後2時半ごろ ゴーン被告が一人で住居から徒歩で出る(監視カメラの映像)。
・米国人男性2人(協力者)と近くの六本木の高級ホテルで落ち合い、新幹線でJR品川駅から新大阪駅へ移動(午後7時30分ごろ到着)。
2人は警備会社を設立したアメリカ陸軍特殊部隊「グリンベレー」出身のマイケル・テイラー氏とレバノン出身で、警備会社で働いていたジョージ・ザイエク氏と見られています。
・3人は関西空港近くのホテルへタクシーで向かい、チェックインする
・ホテルから2人の男性が、音響機器用大型ケースと見られる「二つの大きな箱」とともに出てきて、関西空港へ向かう(ホテルの監視カメラ)。
・ゴーン被告が潜んでいた(底に空気穴が開いていたとの情報)とみられる音響機器用大型ケースは、大きすぎて関西空港の検査機器を通らないため、空港での税関検査(X線検査装置を通過せず)なしでプライベートジェットに積み込まれる。
・12月29日午後11時すぎ(日本時間) プライベートジェットが、トルコのイスタンブールへ向けて関空を飛び立つ。12時間後の現地時間の午前5時すぎ(日本時間12月30日午前11時)にイスタンブール到着。
・トルコ経由でレバノンに入国する。鍵付きで所持を許されていたフランスのパスポートを使ったのではとの疑いもある(仏外相は否定)。
・12月31日午前6時半(日本時間)べールート国際空港に到着
・12月31日正午すぎ(日本時間)、ゴーン被告が、「私はいまレバノンにいる」「不正な日本の司法から逃れるためだ」「(私は)基本的人権が無視されている日本の不正な司法制度の人質ではない」との声明を発表した。

戦地の捕虜救出作戦の経験のある米国人男性らの協力のもと、住居の出入り口のみの緩い監視の目をかいくぐって、最も検査体制が脆弱と見られた関西空港のプライベートジェットが使うターミナルを、大きすぎて検査機に通せない音響機器用大型ケースに潜んで出国し、フランスのパスポート等を使って、トルコ経由レバノンに入国したのではと推測されます。

さすがプロだ。よく考えて万全を期している!

ゴーン被告とファーウェイCFO孟晩舟被告との違いは?

中国政府が不当逮捕とあれほど、カナダ政府を批判していても、ファーウェイの孟晩舟被告は、逮捕保釈後一年以上バンクーバーの自宅で静かに、暮らしているようです。

逃亡したゴーン被告と何が違っていたのか、保釈条件から見てゆきます。

それぞれの保釈条件

ゴーン被告の住居は東京・港区の一戸建ての住宅に制限されていました。
1.保釈金15億円納付
2.海外への渡航禁止。数件のパスポートを弁護士が保管していたが、後に鍵付きのケースに入ったフランスのパスポートを持つことを許される(鍵は弁護士が保管)。
3日以上の旅行は裁判所の許可が必要。
3.住居の入り口に防犯カメラを設置し、録画の内容を定期的に提出する
4.携帯電話について、インターネットに接続できない1台のみを使用し通話履歴を裁判所に提出する。パソコンも平日の午前9時から午後5時までに弁護士の事務所の端末のみを使い、インターネットの通信記録についても裁判所に提出する。
5.  関係者との接触が制限され、事件に関与の可能性がある妻キャロルさんとの接触が裁判所の許可がないかぎり原則禁止された

孟晩舟被告の場合
1.保釈金約8億5千万円
2. カナダのバンクーバーの自宅で家族と暮らせるが、GPS(全地球測位システム)付きの追跡装置を身につけ24時間の監視に服する。
後に、広さが3倍の邸宅に転居することを許される。
3. 中国と香港のパスポートは当局に預けるが、監視役の同伴があればバンクーバー市内の62キロ四方を自由に歩き回ることが許されている。但し、空港や国境に近づくことは禁止される。
4.  午後11時から午前6時までは自宅から出ないこと。

大きな違いがどこにあるか?

保釈金の額は、ほぼ同じで、どちらにとっても、没収されても痛くもかゆくもない額と思えます。特に今回の逃亡に数十億円を費やしたのではといわれるゴーン被告にとっては、抑止効果は全くないと言えます。

一見して監視体制の違いが大きいことが明らかです。
孟晩舟被告はGPS(全地球測位システム)付きの追跡装置を身につけ24時間の監視のもとにあったのに対し、ゴーン被告は、住居の入り口の防犯カメラのみの監視です。
行動は制限されているとはいえ、違反しても監視の目はありません。

孟晩舟被告が、ファーウェイの創業者で父の任正非の誕生日を祝って送られたと思われる手紙と写真が昨年10月25日の微博(中国版ツイッター)にあります。
写真には、ほほ笑んでいる孟晩舟が映っていますが、足元に電子監視装置を着用しています。

任正非は昨年のインタビューで「娘がとても恋しい。」「娘と私は電話をかけているだけです。電話で冗談を話しているだけですが、孟晩舟はとても強いのです。 」と語っていました。

孟晩舟被告は保釈後「カナダの自宅で夫と娘と静かに過ごすつもりだ。この数年、小説すら読む時間もなかったので、この時間を利用して、Sauder school of business(ブリティッシュコロンビア大学のビジネススクール)で博士学位を取りたい」と語っていたそうです。

これに対し、ゴーン被告は、4月25日に再度保釈された際の声明では保釈の条件で妻のキャロルさんとの接触が原則、禁止されたことについて「妻との連絡や接触を制限するのは、残酷で必要ないことだ」と強い不満を示していました。

「不当な日本の法制度と戦う」というのが公式の大きな動機でしょうが、上記の動機が心情的には最も大きかったかもしれません。

保釈されても家族と自由に会えないなら意味ないのかしら?

ゴーン逃亡へのみんなの反応

みんなの感想

保釈金が安すぎるんだよ。借金しなきゃ払えないぐらい高額にするべき。500億ぐらいの保釈金とっていればゴーンに逃げられても国庫が潤うし悔しくもない。

ネットの反応

保釈金の見積もりが弱い、全財産で良かっただろ

みんなの感想

厳しくしたらダメだ
海外に右習え、でいいと思う
釈放するけどGPS付けるよ、みたいにいつでも監視できるようにすれば良いだけ

ネットの反応

今回のゴーン逃亡で日本の保釈システムや
空港の出国管理、さらに言えば検察の逮捕拘置のやり方、当該弁護士の無責任
発言など色々問題が浮き彫りになりました。 これを機に今後の為に
改正、対策、反省をそれぞれ早急に行ってほしいものです。

みんなの感想

オリンピック・パラリンピック前のタイミングで日本の出国管理体制の甘さを指摘してくれたのはまだプラスか。

出典:ヤフコメ
今になって反省しても、日本にとっての損失が大きかったことは確かなようです。

まとめ

ココがポイント

  • 逃亡の一番のポイントは監視体制の緩さにある
  • 公正な裁判をという公式の意見のほか、妻と自由に会えないというのが逃亡の大きな動機となっているのでは
  • 日本の司法制度、出国管理体制などを見直す機会にすべき

司法制度や出国管理体制を含めた日本のもろさ甘さを世界に露呈させたゴーン被告逃亡事件でした
中国はファーウェイ事件の報復にカナダの元外交官ら2名をスパイ容疑で拘束しました。彼らが、所在が明かされていない刑務所に送られて5カ月近くになりますが、両者の領事面会も数回のみで、照明を消すことのできない独房で、日に複数回の尋問を受けているといいます。

これがいいとは言えませんが、日本は国際世論を考慮して、自国のやり方で押し通すこともせず、かといって国際基準の監視体制もせずの中途半端なやり方が今回の事件の一因になったのではないでしょうか?

いずれにせよ、こんなことが起こりうるとは夢にも思わなかったマスコミを含めた日本全体で、いろんな制度や意識を見直す必要がありそうです。

ほんとにオリンピックが狙われるのではと心配だわ!

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