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国際野球

WBCの賞金は?給料はでるの?選手のメリットを調べてみた

2月になり日米野球界はキャンプインで新シーズン入り。今年はちょっと特別なシーズンで、3月8日から、6年ぶりの「野球世界一決定戦」ワールドベースボールクラシック(WBC)が世界各地で開催されます。

優勝候補の米、ドミニカ共和国、日本など強豪国は皆メジャーやプロのトップ選手をずらり揃え、優勝へ「完全本気モード」。世界最高レベルの夢の熱戦が期待されます。

ところでこのWBCって、優勝国などに賞金は出るのでしょうか?メジャーリーガーやプロ野球の大物選手がかなりたくさん出場しますが、お給料ってあるの?今回はWBCのお金にまつわる素朴な疑問を探りました。(出典:Wikipedia、スポーツメディアなど)

サッカーやテニスの国際大会はもんのすごい賞金が出ることで有名だけど…そういえば野球ってどうなのかね?

 

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2024年10月13日(日)・14日(月)
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WBCの賞金は?

世界で人気がある他のメジャーなプロスポーツと比べると、野球の場合、北中米や東アジアでは国内リーグが大変盛んな一方、いわゆる「ワールドカップ」「グランドスラム」などの国際大会は従来あまり行われてきませんでした。

「野球版W杯を!」と始まったWBCでも今回がようやく5回目。FIFA・W杯の22回などに比べて歴史は極めて浅いのが実情です。

だいたい、五輪種目からも東京五輪以降はまた除外されて、復活の芽もなさそうだもの…

「世界一決定戦」と銘打って、トッププロたちが勢ぞろいするならば、当然賞金やお給料もあってしかるべきと思われますが、WBCではどうなっているのでしょうか。

日本版Wikipediaによると、以下のような説明になっています(概要)。

・各国から得られたスポンサー料や放映権料などの大会収益は一旦WBC運営会社に集めた後各チームへ再分配。

・主催者側は公にしていないが、2006年大会では、収益の47%が賞金に、53%が各組織に分配。

・賞金の内訳は、優勝チームが10%、準優勝7%、準決勝敗退の2チームが5%など。

・第2回大会の賞金内訳は優勝270万USドル、準優勝は170万USドル、準決勝敗退は120万USドルなど。

・このほか、1次ラウンド1位通過には30万USドル、各会場の2次ラウンド1位通過には40万USドルの賞与支給。

ちなみに2017年に行われた第4回WBCの総収益は過去最高の1億1000万USドル、賞金総額は1400万USドルだったと推定されています。コロナ禍が明けた今回はスター選手の参加がかなり多いこともあり、さらに世界的に大きな収益になると思われます。

まとめますと、あくまで推測ですが、WBCでは「日本円で少なくとも約3億5000万円の優勝賞金(1ドル=130円で計算)が出る」ということのようです。

サッカーW杯だと賞金総額は約600億円、優勝約57億円。16強の日本でさえ18億円くらいもらったとか。全然ケタ違うやん…

WBC出場に給料は?

一応賞金はあるらしいと分かったWBCですが、意外にも?想定通り?他のメジャープロスポーツに比べると「ショボい」印象が拭えません。

では出場する選手たちにはいわゆる「給料」は支払われるのでしょうか。こちらも今回の第5回大会でのそうした「各国給料」などは公表されていませんが、過去の事例では、日本のNPBは練習開始から大会終了まで参加した選手に、一人当たり200万円の参加報酬を払ったそうです(コーチは150万円)。

ちなみに、今回出場予定の大谷翔平選手の年俸は約40億円。大物メジャーリーガーが揃うWBC米国代表30人の年俸総額は480億円と報じられています。

一体「200万円」が給料と呼べるのかどうか……正直そんな気さえしますね。

滞在費、渡航費などの経費はNPB持ちなんだろうな。あとMLBではもう少し、それなりの額のボーナスくらいは各球団が支給するんじゃないのかしら?(それもないのかも…)

選手のメリットとは

賞金はあるもののさほどの額ではなく、「給料」とされる金額は微々たるもの。それでも今回のWBCでは、エンゼルスのトラウト、大谷選手はじめメジャーを代表する「超大物」が我先にと出場を表明しています。

その理由とは?「お金は儲からない」WBCに出場する選手のメリットって何なのでしょうか。各選手がメディアに語った言葉を拾ってみました。

◆マイク・トラウト(エンゼルス、MVP3度)

(米国主将に就任し大物メジャーリーガーの勧誘に奔走)「前回WBCは迷ったが出場しなかった。でも大会を見て後悔したんだ。彼らが球場で良いプレーをし勝ったとき、僕もあの場にいるべきだったと」

「今頭の中にあるのは全ての戦いに勝つこと。優勝、それ以外は全て失敗だと思っている」

◆ダルビッシュ有(パドレス、サイヤング賞投票2位)

「日本の野球の素晴らしさが伝えられるように全力で挑む」「宮崎は初日から参加。(勝利のため)なんでもやる

https://twitter.com/faridyu/status/1620281280645431297

◆大谷翔平(エンゼルス、21年MVP)

「(WBCに出ることが)1つの夢だった。日本のトップ選手たちが1つのチームで、他の国のトップ選手たちとやってるのを見ているだけでわくわくしていたので、今度は自分がその立場になって、いいプレーを見せられるのが嬉しい」

◆ノーラン・アレナド(カージナルス、2年連続打撃二冠)

「前回大会で僕はあまりいい成績じゃなかった。そのとき次も出たいと思った。それが強いモチベーションになった。今本当に嬉しいよ」

母国を代表するということは僕が経験した素晴らしいことのひとつだ。そして、ドミニカ共和国、プエルトリコなど野球に熱心なほかの国と対戦することは特別なことだ」

◆ポール・ゴールドシュミット(カージナルス、MVP1度)

「WBCは僕の野球人生で最高な経験のひとつだ。一生の友達を作ることができたし、素晴らしい野球の経験をすることができた。何もかもが素晴らしかった」

功成り名遂げ〝超大金持ち〟な大物たちの、少年のような熱いコメント。母国の国旗を背負い、国の代表として戦い勝利を目指すことの、リーグでは経験できない「プライスレス」な感動を得たいという純粋な思いが、彼らの背中を押しているように思えます。

サッカーは勿論だけど、ゴルフ・テニス…。プロの選手って、とりわけ五輪とかW杯とか「国の代表戦」に凄く燃える傾向感じるなー

もちろんこうした情緒的な面以外にも、選手や各国リーグ双方に実質的メリットがあります。一番は「ほぼメジャー的なガチ勝負の舞台で、その選手の実力が実戦で分かる」点でしょう。

今年メッツに移籍する千賀投手も、MLBを目指すきっかけは前回WBCの米国戦で一流メジャーリーガーと直接対峙した経験がきっかけといいます。

つまり出場する若い選手たちには「メジャーリーガーと実戦」「力がどこまで通用するか試す」「MLBに自分をアピール」といった貴重な機会になるわけです。メジャー側のスカウトにとっても「各国有望株の見本市」であり、WBCでの活躍は全米野球メディアで大きく取り上げられます。

さて今回の第5回WBCではどんな勝負やドラマが生まれ、どんな若手選手が台頭して「将来のメジャーリーガー」になるのか。そんな部分もWBCの大きな見どころといえそうです。

まとめ

要約しますと

  • 第5回WBCが来月開幕へ。超巨額なサッカーなどと比べWBCって賞金はいくらなのか?
  • 非公表だが過去の例では優勝賞金約3.5億円。このほか選手ボーナスや各国に収益分配あり
  • ただトップ選手の利益はプライスレスな〝母国背負う喜び・名誉〟。若手見本市の場にも

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