寺地拳四朗選手事件で今後どうなるか?
個人的にも非常に応援していたし、直近のボクシングシーンという媒体でパウンドフォーパウンド6位に入っていた寺地拳四朗選手。
酒に呑まれてしまったようで、記憶がない中、住居侵入・他人の車を破壊してしまったということで
事実として本人からも発表されました。
この事件で今後どうなるか?
過去事例や規約を見直し、予想してみました。


目次
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寺地拳四朗は事件で今後どうなるか?
恐らく軽犯罪?に当たることをしてしまった(示談が成立しているので法的には犯罪にならないよう)、寺地拳四朗選手。
7連続防衛王者で、世界的に見ても評価の高かった選手ですが、この事件を機にどうなるでしょうか?
寺地拳四朗とは?その凄さ
寺地拳四朗選手は当サイトでも毎月パウンドフォーパウンドを調べているのですが
それで驚いたのが「ボクシングシーン」という媒体にて、井上尚弥選手4位のところ、寺地選手が6位にランクインされていたのが衝撃的でした。
つまりは、田中恒成選手や井岡一翔選手よりも評価が高いということなのであります。
それには納得の理由も添えられていて、連続防衛していた相手選手が、フライ級の中でもきちんとした実績を持った選手で
それを納得の内容でKOさせてきたからであります。
フライ級はあまり私も詳しくなかったですが、確かに調べると相手の実績は堂々たるものでありました。
その他、詳細も戦績等を調べたのが以下の記事となります。

王者剥奪に関する規約を見直してみた
WBCの規約と、JCBの規約がネットでも公開されています。
WBCの王者剥奪に関する規約
ザッと見た感じ要約すると
・WBCの王者として不名誉・不適切な行為は、WBCが独自の裁量で判断
・例外なければ防衛戦は年3回WBCが決める。
・少なくとも3か月ごとに防衛戦
引用:https://wbcboxing.com/en/wbc/rules/
JCBの王者剥奪に関する規約
1 チャンピオンは、6ヵ月に1回以上、その階級のランキング15位以内
のボクサーを選択し、当該ボクサーを対戦相手として防衛戦(以下「選
択試合」という)をおこなわなければならない。
2 選択試合においてチャンピオンとなった者は、4ヵ月以内にランキング
1位のボクサー(以下「指名挑戦者」という)またはこれに準ずる者と
防衛戦(以下「指名試合」という)をおこなわなければならない。ただ
し、指名挑戦者が試合をおこなえない場合、JBCは、ランキング上位
者から下位者へ順次、指名挑戦者の適格者を指名することができる。
3 チャンピオンは、初の防衛戦に勝利した後は、9ヵ月に1回以上、指名
試合をおこなわなければならない。ただし、指名挑戦者が試合をおこな
えない場合には、JBCは、ランキング上位者から下位者へ順次、指名
挑戦者の適格者を指名することができる。4 チャンピオンが前3項の義務を履行しない場合、JBCは、チャンピオ
ンのタイトルを剥奪することができる。ただし、チャンピオンがコミッ
ションドクターにより負傷または病気であると診断された場合等、正当
な理由のある場合は除く。
5 チャンピオンは、第2項および第3項の防衛戦の期限(以下「指名期限」
という)の2ヵ月前までに選択試合その他の試合をおこなう場合、事前
にJBCの承認を得なければならない。
6 ボクサーは、指名試合および空位決定戦に出場するためには、原則とし
て、当該階級に少なくとも2ヵ月以上ランクされていなければならな
い。ただし、過去1年以内に当該階級のランキングボクサーに当該階級
のウエイトで勝利した実績を有するボクサーは、JBCの承認により、
指名試合および空位決定戦に出場することができる。引用:https://www.jbc.or.jp/info/jbc_rulebook2016.pdf
端的にまとめると
・王者は半年に1回、15位以内の選手と防衛戦が義務
・王者はV2後は9か月に1回指名試合しないといけない
・正当な理由がないのに実施しなかったらJCBがタイトルを剥奪できる
こう見ると、「不祥事」に関しては協会の裁量で決めるように見受けられます。
また、防衛戦に関する規定も今年はコロナ禍で「例外」にあたります。
多くの王者が1年くらい防衛戦できていませんからね...。

王者剥奪に関する過去の事例
WBCでの過去の事例を3つ紹介します。
エロール・スペンスjr
・2019年9月28日ショーン・ポーターを倒し、WBC界ウェルター級王者に
・2019年10月10日愛車のフェラーリで大幅なスピード違反・飲酒で走行中に車両が何度も横転して大破する単独事故。大けが。飲酒で起訴された。
・特におとがめなしで、12月にダニー・ガルシアとの防衛戦がある...

ルイス・ネリ
・2017年8月 山中戦に勝利後、ドーピング検査にひっかかる
・2017年9月 ネリの王座剥奪
・2017年10月 WBC年次総会内では処分を下せず調査を継続することを決定 ⇒故意ではないと判断し再戦指令
・2018年3月 山中と再戦も体重超過 その上で勝利
・2018年3月 無期限資格停止処分
・2018年9月 JBCはネリを日本国内戦永久追放処分に
☆・2018年6月 WBCが無期限資格停止処分を取り消し6か月の資格停止に変更
・2018年10月 復帰戦で勝利
2018年6月の処分取り消しがよく分からない状態でありました。
この経過を見て、「WBCは結局甘い」「金になる選手なら違反しようがどうでもいいらしい」等と批判されました。

比嘉大吾
・2018年4月15日 プロ16戦目 わずか2か月程の間隔でWBCフライ級防衛戦も体重超過
・2018年4月25日、JCB比嘉にプロライセンス無期停止処分と復帰する場合に1階級以上転級させることを義務付け
・2019年10月 ボクサーライセンス無期限停止処分を解除
比嘉選手は1年半かかったわけであります。

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寺地拳四朗今後どうなるか?
これらを振り返って分かるのは
・WBCは基本甘い。お金になることなら、うまいこと不祥事をかわしていく。(一度厳重処分し、その後解除、という感じ)
・しかし日本は厳しい。比嘉選手とネリ選手を比較すると言葉にならない。
これらのことから、倫理的なものを重視する日本は1年以上の処分を下すと思われます。
そうなるともちろん長く防衛戦が出来ないので王者剥奪、1年以上後に再起戦ということになります。
恐らく比嘉大吾選手の期間が考慮されるのではないでしょうか。
事情を考えると比嘉大吾選手の方がかなり同情の余地が高いわけで、それ以下だとかなり批判が来そうです。
そうなると短くて1年半なのでは?
>>2020年12月16日追記 実際は「三か月出場停止」「300万円の制裁金」となりました。
“泥酔車破損事件”のWBC世界王者・寺地拳四朗にJBCが下した出場停止3か月&制裁金300万円の処分は本当に甘いのか?(THE PAGE) #thepage_jp https://t.co/AaBzRUkSWz
— THE PAGE(ザ・ページ) (@thepage_jp) December 15, 2020
寺地拳四朗の事件でみんなの反応は?
みんなの感想
1年試合できないのなら
2年もタイトルマッチが行われないことに
なるから剥奪濃厚になるだろう
ネットの反応
拳四朗の試合もずっと見ているが、クレバーで試合巧者であり、素晴らしい王者だと思う。ダブルピースとかコメントとかは好きじゃなかったけどボクサーだから強ければいい。ただ今回の騒動は別だ
みんなの感想
比嘉は危害を加えたわけでも無くボクシングのルールの中での「体重超過」だけの違反であれだけ処分が重かった。
今回はボクシングのルール以上に世の中のルールを逸脱した行為ということで、もっと重い処分になるのが妥当
ネットの反応
こんな事をやってしまう?人間の持っている多重性格を見た
みんなの感想
良い意味でのギャップを感じさせてくれるボクサーと好印象だったのに...
出典:twitter
まとめ
ココがポイント
- 比嘉大吾選手の件を考えると厳重処分で1年半以上は免れないのでは?
- ただし、海外の事例は甘い。飲酒運転して起訴されているのに大丈夫なスペンスも...
- ファンが出来てきた時だけに、「残念」の声が多い
減量キツイキツイ言ってパニック障害起こしていた形跡もあるのに、2か月間隔で試合して体重届かず...。
復帰戦後のコメントとか口調、思い出すだけで心が痛い...
それでなんでネリ選手はいい思いをしているの??

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