日本時間12月4日の総合格闘技(MMA)、米ベラトールバンタム級タイトルマッチ「堀口恭司vs王者ペティス」戦が近づいてきました。
堀口選手の勝利に期待したいですが、ところであらためて総合格闘技のルールとは?禁止技はあるのでしょうか。その一覧や、過去の反則騒動と事故の事例などを調べてみました。(出典:Wikipedia、各スポーツメディア)
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総合格闘技の禁止技ルール
総合格闘技といえば、一般的には「パンチ、キック、絞め、投げのなんでもOK」というイメージがありますが、もちろん喧嘩ではなく歴としたスポーツですので、プロでもアマでもちゃんとルールや「禁止技」があります。負傷事故を防ぐためにも大事なそのルールをチェックしてみましょう。
https://twitter.com/ufc/status/1464715658378166272
総合格闘技とは?
総合格闘技とはその名の通り、世界中のあらゆる格闘技や武術を混合したルールの格闘技です。例えばボクシングでは投げや寝技が、レスリングや柔道ではパンチやキックが「禁止技」なわけですが、総合格闘技はどちらも認められ、攻撃手段の制約を最大限排除したうえで競い合う格闘スポーツだといえます。
現在の世界で行われているプロMMAの試合のほとんどは、2000年に米国で制定された「ユニファイドルール」に準拠しています。主なルールは以下の通りです。
・試合時間 … 原則5分3ラウンド、タイトルマッチで5分5ラウンド(インターバルはラウンド間に各1分)
・試合着 … オープンフィンガーグローブ(4~6オンス)、マウスピース着用が義務。男子は上半身裸、下半身には膝上以上のスパッツかトランクス着用。シューズや膝当て、道着の着用は禁止
・試合場 … 「ケージ」または「リング」
https://twitter.com/ufc/status/1463960685541478400
禁止技一覧
総合格闘技は打撃技も寝技、絞め技も両方認められますが、逆に「じゃあ何をやってはいけないの?」という気もします。むしろ禁止技一覧を見た方が、ルールが分かりやすそうです。ユニファイドルールの主な禁止技は以下の通りです。
・噛み付き
・眼球攻撃
・口、鼻、耳などに指を引っ掛ける
・局部攻撃
・髪を引っ張る
・喉への打撃や喉を掴む
・故意に相手を骨折させる
・試合場の外に相手を放り投げる
・相手の着衣やグローブを掴む
・相手につばを吐きかける
・罵声を浴びせる
・終了のブザーが鳴った後の攻撃
・レフェリーの指示を無視すること
・不正な優位性を得るために異物を使用すること
・頭突き
・脊椎や後頭部への打撃
・グラウンド状態の相手の頭へのキック(サッカーボールキック、蹴り上げ)
・グラウンド状態の相手を踏み付ける
禁止技で騒動になったことは?
ではプロの総合格闘技試合で、こうした禁止技が繰り出され騒動や事故になった事例は過去にあったのか、いくつか調べてみました。
■秋山成勲VS桜庭和志
06年の大晦日Dynamite!!でのこの試合はMMA史上最も有名な禁止技試合かもしれません。秋山選手が全身にクリームを塗って登場。体が滑り桜庭選手が捕まえられず、何度も「すべるよ!」「タイム」とレフェリーに訴えますが聞き入れられず、逆にパウンド連打され血だらけに。
秋山選手がKO勝ちしたものの、試合後の抗議で無効試合となり、秋山選手は無期限出場停止処分になりました。
■青木真也VS山本勇気
試合は1ラウンドわずか1分すぎ、青木選手が山本選手にツイストをきめ、山本選手はタップし敗戦。試合自体は正しく行われたものの、問題は終了後。青木選手が倒れている山本選手の胸を叩き「バーカ!」と叫んだのです。
両選手がいきり立ち、セコンドに止められなだめられるというリング上での騒動になりました。
■山本“KID”徳郁VS勝田哲夫
02年、修斗でのこの試合はやはり1ラウンド2分45秒で、KID選手のパウンドにより相手が失神しレフリーストップで終了しました。
ところがKID選手はパンチを止めません。身体を掴み剥がそうとするレフリーをものとせず、失神している相手に何度もパンチを当て続け、その後セコンドがリングに入りようやくKID選手は離されました。後日KID選手は120日間のライセンス停止処分を受けました。
総合格闘技の事故は少ない?
以上総合格闘技の禁止技や騒動事件を見てきましたが、実は総合格闘技は「最強の格闘技」と言われながら、選手の負傷・死亡事故などは比較的少ないともいわれます。
これは学術的に証明されています。各国に研究報告があるようですが、日本でも数年前に国士舘大学大学院スポーツ・システム研究科による論文が発表されていますので、ご紹介しましょう。
それによると要点は以下の通りです。
・09~11年に国内で行われた総合格闘技団体パンクラスのプロ299試合(競技者のべ598人)などの負傷状況を調査。
・負傷発生確率は15.1%、プロでは全負傷中の38.6%が裂傷。他は骨折18.8%、脳震盪17.8%など。
・急性の脳のダメージ、頭蓋内出血や死亡事故はパンクラスではゼロ。海外ではこれまで数件の死亡事故が報告されているが、ボクシングに比べれば少ない。
・理由は①技術が多様なのでボクシングに比べ頭部にダメージが集中しない、②試合時間が比較的短い、③レフェリー・ストップが早い、など
・総合格闘技独自の「パウンド」もボクシングパンチに比べると危険度はむしろ低い。
総合格闘技のパンチは素手に近く、頭が大きく揺れないことが事故が少ない一因とも言われます。ボクシングの、とりわけ大きなグローブほど脳が激しく振動する恐れが大きく、衝撃も強いため生命への危険がより高いとされているようです。
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— Mohegan Sun ☀️ (@MoheganSun) November 24, 2021
まとめ
今回の記事をまとめると以下の通りです。
要約すると...
- 総合格闘技は打撃、キック、寝技、投げ技全てがOKのミックスルール
- ただし喧嘩ではないので眼潰し、局部攻撃、噛みつきなどの禁止技多数
- 過去桜庭vs秋山戦など物議の反則試合。重症・死亡事故は意外にも少ない