プロボクシング世界バンタム級のWBA・IBF王者で、初代WBSS王者でもある「日本の至宝」、ザ・モンスター井上尚弥選手。ボクシングの聖地・米ラスベガスに乗り込み、現地時間の4月25日、WBO同級王者ジョンリル・カシメロ選手(フィリピン)との3団体統一戦に臨みます。
世界が大注目する「井上尚弥vsカシメロ」戦のテレビ放送予定はどうなっているのでしょうか。その日本時間やネットの予想をまとめました。
※井上カシメロはコロナ禍や交渉不成立により、井上vsマロニー(11/1日本時間)、カシメロvsデュークマイカー(9/26)に変更となりました。
目次
井上尚弥vsカシメロ生放送中継を見るには?
井上尚弥選手の凄さはもはやご紹介するまでもないほど、今やすっかり、ボクシング界を超えた「国民的スター」に。
井上選手は神奈川県出身の26歳で、ライトフライ、スーパーフライ、バンタムの世界3階級制覇王者であり、各メディアの「パウンド・フォー・パウンド」で世界3強に数えられる「日本史上最高のボクサー」とも称される存在です。
プロ戦績は19戦無敗16KO。凄まじいパワーパンチとスピード、優れた技術で勝利を重ね、軽量級とは思えないKO率の高さを誇ります。
米国での試合は17年以来で、ラスベガスでは初めて。その次戦「井上vsカシメロ」はボクサー憧れの地・マンダレイ・ベイリゾート&カジノでメインイベントに据えられ、全米にPPV生中継されます。いかに世界の熱視線が「日本のモンスター」に注がれているか分かるようです。
対するカシメロ選手もラスベガス初進出ですが、決して侮れない強さの王者。6階級制覇パッキャオ選手の「まな弟子」とも言われ、これまで井上選手と同じく3階級を制覇しています。
プロ13年のキャリアで重ねた戦績は33戦29勝(20KO)4敗と、こちらも強打を武器にKOを量産。世界各国で強豪を打ち破ってきた経験も豊富で、見応え十分な統一戦となりそうです。
二人のプロフィールと戦績一覧を以下にまとめてご紹介しておきます。
井上尚弥のプロフィール・戦績
本名 | 井上尚弥 | |
---|---|---|
通称 | Monster | |
出身 | 日本・神奈川座間市 | |
国籍 | 日本 | |
誕生日・年齢 | 1993年4月10日生まれ | |
身長 | 165cm | |
リーチ | 171cm | |
アマ戦績 | 81戦 75勝 (48KO/RSC) 6敗 | ダウン経験なし |
プロ戦績 | 22戦 22勝 (19KO) 0敗 | ダウン経験なし |
デビュー | 2012年10月2日 | |
経験階級 | バンタム級 ライトフライ級 スーパーフライ級 | |
利き手 | 右 | |
タイプ | ファイター | |
KO率 | 86.4% | |
その他 | ・妻と子供2人の父親 ・Ring誌のP4P2位(2020) ・ドネア戦が2019年ベストファイトに選ばれる |
戦 | 日付 | 対戦相手 | 勝敗 | 内容 | 時間 | 国籍 | 対戦相手試合前戦績 勝-負-分 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
22 | 2021年12月14日 | アラン・ディパエン | 勝利 | TKO | 8R 2:34 | タイ | 12 2 0 | WBAスーパー防衛6・IBF防衛4 |
21 | 2021年6月19日 | マイケル・ダスマリナス | 勝利 | TKO | 3R 2:45 | フィリピン | 30 2 1 | WBAスーパー&IBF世界バンタム級タイトルマッチ |
20 | 2020年10月31日 | ジェイソン・マロニー | 勝利 | KO | 7R 2:59 | オーストラリア | 21 1 0 | WBO世界バンタム級王座防衛戦 試合前 |
19 | 2019年11月7日 | ノニト・ドネア | 勝利 | 判定3-0 | 12R | フィリピン | 40 5 0 | WBA・IBF世界バンタム級王座統一戦 WBCダイヤモンド王座獲得 WBA防衛3・IBF防衛1/WBSS決勝 |
18 | 2019年5月18日 | エマヌエル・ロドリゲス | 勝利 | TKO | 2R 1:19 | プエルトリコ | 19 0 0 | IBF世界バンタム級タイトルマッチ IBF・リングマガジン王座獲得 WBA防衛2/WBSS準決勝 |
17 | 2018年10月7日 | ファン・カルロス・パヤノ | 勝利 | TKO | 1R 1:10 | ドミニカ共和国 | 20 1 0 | WBA防衛1/WBSS1回戦 |
16 | 2018年5月25日 | ジェイミー・マクドネル | 勝利 | TKO | 1R 1:52 | イギリス | 29 2 1 | WBA世界バンタム級タイトルマッチ |
15 | 2017年12月30日 | ヨアン・ボワイヨ | 勝利 | TKO | 3R 1:40 | フランス | 41 4 0 | WBO防衛7 |
14 | 2017年9月9日 | アントニオ・ニエベス | 勝利 | RTD | 6R 終了 | アメリカ合衆国 | 17 1 2 | WBO防衛6 |
13 | 2017年5月21日 | リカルド・ロドリゲス | 勝利 | KO | 3R 1:08 | アメリカ合衆国 | 16 3 0 | WBO防衛5 |
12 | 2016年12月30日 | 河野公平(ワタナベ) | 勝利 | TKO | 6R 1:01 | 日本 | 32 9 1 | WBO防衛4 |
11 | 2016年9月4日 | ペッバーンボーン・ゴーキャットジム | 勝利 | TKO | 10R 3:03 | タイ | 35 7 0 | WBO防衛3 |
10 | 2016年5月8日 | デビッド・カルモナ | 勝利 | 判定3-0 | 12R | メキシコ | 20 2 5 | WBO防衛2 |
9 | 2015年12月29日 | ワーリト・パレナス | 勝利 | TKO | 2R 1:20 | フィリピン | 24 6 1 | WBO防衛1 |
8 | 2014年12月30日 | オマール・ナルバエス | 勝利 | KO | 2R 3:01 | アルゼンチン | 43 1 2 | WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ |
7 | 2014年9月5日 | サマートレック・ゴーキャットジム | 勝利 | TKO | 11R 1:08 | タイ | 17 4 0 | WBC防衛1 |
6 | 2014年4月6日 | アドリアン・エルナンデス | 勝利 | TKO | 6R 2:54 | メキシコ | 29 2 1 | WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ |
5 | 2013年12月6日 | ヘルソン・マンシオ | 勝利 | TKO | 5R 2:51 | フィリピン | 18 3 3 | OPBF東洋太平洋ライトフライ級王座決定戦 |
4 | 2013年8月25日 | 田口良一(ワタナベ) | 勝利 | 判定3-0 | 10R | 日本 | 18 1 1 | 日本ライトフライ級タイトルマッチ |
3 | 2013年4月16日 | 佐野友樹(松田) | 勝利 | TKO | 10R 1:09 | 日本 | 17 2 4 | |
2 | 2013年1月5日 | ガオプラチャン・チュワタナ | 勝利 | KO | 1R 1:50 | タイ | 9 10 0 | |
1 | 2012年10月2日 | クリソン・オマヤオ | 勝利 | KO | 4R 2:04 | フィリピン | 16 4 1 | プロデビュー戦 |
カシメロのプロフィール・戦績
本名 | ジョンリル・カシメロ | |
---|---|---|
出身 | フィリピン | |
国籍 | フィリピン | |
誕生日・年齢 | 1989年2月13日生まれ | |
身長 | 163cm | |
リーチ | 163cm | |
アマ戦績 | ? | |
プロ戦績 | 34戦30勝(21KO) 4敗(1KO) | ムザラネ スルタン等に 負けている |
デビュー | 2007-06-03 | |
経験階級 | バンタム級 フライ級 ライトフライ級 スーパーフライ級 | |
利き手 | 右 | |
タイプ | オーソドックス | |
KO率 | 60.6% | |
その他 |
日付 | 対戦相手 | 勝-負-引 | 結果 | ||
---|---|---|---|---|---|
2020-09-26 | デューク・ミカー | 24 0 0 | W | KO | 3R 0:54 |
2019-11-30 | ゾラニ・テテ | 28 3 2 | W | TKO | 3R 2:14 |
2019-08-24 | セサール・ラミレス | 18 3 2 | W | KO | 10R 2:23 |
2019-04-20 | リカルド・エスピノサ | 23 2 2 | W | KO | 12R 0:44 |
2019-02-16 | 山下賢哉 | 13 4 2 | W | TKO | 6R 0:47 |
2018-07-21 | ホセ・ペチ | 4 25 0 | W | TKO | 2R 1:41 |
2017-09-16 | ジョナス・スルタン | 13 3 2 | L | UD | 12R |
2017-06-25 | ジェッカー・ブハウェ | 16 13 1 | W | UD | 6R |
2016-09-10 | チャーリー・エドワーズ | 8 0 0 | W | TKO | 10R 0:57 |
2016-05-25 | アムナット・ルエンロン | 17 0 0 | W | KO | 4R 2:10 |
2015-06-27 | アムナット・ルエンロン | 15 0 0 | L | UD | 12R |
2014-12-13 | アルマンド・サントス | 14 3 2 | W | TKO | 2R 0:24 |
2014-05-03 | マウリシオ・フェンテス | 16 2 2 | W | KO | 1R 2:59 |
2013-10-26 | フェリペ・サルゲロ | 18 5 1 | W | TKO | 11R 1:34 |
2013-03-16 | ルイス・アルベルト・リオス | 18 1 1 | W | UD | 12R |
2012-08-04 | ペドロ・ゲバラ | 18 0 1 | W | SD | 12R |
2012-02-10 0 | ルイス・アルベルト・ラサルテ | 49 10 2 | W | TKO | 10R 1:09 |
2011-10-15 | ロエマルト・センティジャス | 11 7 2 | W | KO | 1R |
2011-03-26 | モルティ・ムザラネ | 26 2 2 | L | TKO | 5R 1:50 |
2010-07-24 | Ramon Garcia Hirales | 12 1 1 | L | SD | |
2009-12-19 | Cesar Canchila | 28 2 2 | W | TKO | |
2009-05-28 | Ardin Diale | 11 4 1 | W | TKO | |
2009-05-08 | Allan Ranada | 18 17 1 | W | UD | |
2008-10-03 | Phaiboon Chumthong | 11 3 2 | W | TKO | |
2008-08-23 | Rodel Quilaton | 20 8 1 | W | UD | |
2008-07-17 | Roemart Sentillas | 6 2 0 | W | TKO | |
2008-06-12 | Roel Honor | 5 11 2 | W | TKO | |
2008-04-21 | Daryl Amoncio | 6 6 0 | W | MD | |
2008-03-29 | Jerome Bontog | 4 3 1 | W | KO | |
2008-01-12 | Rogen Flores | 7 2 2 | W | TD | |
2007-12-16 | Dodong Zalde | 0 14 2 | W | KO | |
2007-08-26 | Roel Honor | 4 8 1 | W | UD | |
2007-08-16 | Andrew Pal | debut | W | RTD |
この、今年前半の世界屈指のビッグマッチである「井上尚弥vsカシメロ」戦、日本でのテレビ中継予定は以下の通りとなっています。
【WBA・IBF・WBOバンタム級王者統一戦 井上尚弥 vs カシメロ】
・BSテレビ放送「WOWOW」で独占生放送

https://www.instagram.com/p/B8hwAQ4B0-k/
井上尚弥vsカシメロ ネット中継はある?
ボクシング中継にはかねて定評があるWOWOWで、満を持してテレビ生放送される「井上尚弥vsカシメロ」戦。ただ「BSのアンテナやチューナーがないんだけど…」「そもそもうちってテレビないし…」といった方は、どうやって視聴すればいいのでしょうか。
WOWOWでは、多くのスポーツ中継番組でインターネットでも試合を同時配信しています。このためPCやスマホなどでも視聴できるスポーツ競技が多いといえます。
現時点(22日現在)では、WOWOWの公式サイトには「ネット同時配信」の告知はありませんが、恐らく「井上尚弥vsカシメロ」戦の当日までには、ネット同時中継が実施されるのではないか、と期待したいところです。
ネット中継予定については、発表され次第追記していきます。
https://twitter.com/WOWOW_SOGO/status/1229374966971293696
井上尚弥vsカシメロの日本時間開始は何時?
WOWOWでのライブテレビ放送が待ち遠しい「井上尚弥vsカシメロ」戦。ではこの試合の日本時間の開始はいつになるのか、チェックしておきましょう。
全米での中継局である「ESPN」などのサイト情報によると、4月25日のメインイベント「井上尚弥vsカシメロ戦」は、現地の「午後6時開始」の予定となっています。
ラスベガスは米太平洋時間になりますので、時差を加えて日本時間に直すと、井上尚弥vsカシメロ戦は以下の通りとなります。
・4月26日(日) 11:00~
この時間のWOWOW独占中継をぜひ逃さず視聴したいですね。

井上尚弥vsカシメロのネットの予想まとめ
みんなの反応
勝負を急がずなるべく被弾をしない新しい井上が見たい。カシメロの体力、気力を削って中盤から終盤辺りのTKO勝ちが理想的かな
ネットの感想
お互い分析しあうので井上の1発が当たれば5ラウンドまでに決着。しかし、カシメロが井上を分析し井上が苦戦しだしたら、判定の可能性もあると思います
みんなの反応
4ラウンドくらいかな
ネットの感想
井上は下がりながら捌き、無理せず呼吸を読んで確実に削っていく。簡単に接近を許すと何が起こるかわからないのはドネア戦で学んだ。そして徐々に攻撃を強め、弱らせた所で怒涛のラッシュ!6ラウンドKOですね
みんなの反応
久々に1ラウンドあっさり決着を見たい気もする…
出典:Yahoo!知恵袋
まとめ
今回の記事をまとめると以下の通りです。
ここがポイント
- 4月25日、米ラスベガスで「井上尚弥vsカシメロ」王座統一戦
- テレビ放送はWOWOW独占で生中継。ネット同時配信も期待
- 現地土曜夜開催。日本時間では4月26日午前11時放送開始
「4・26ラスベガス決戦」を前に、WOWOWでは事前に特別番組も放送して盛り上げていくそうです。放送日時は3月29日(日)午後2:00。井上尚弥選手のこれまでの軌跡、最新映像を通して最強王者への道のりを紹介するそうです。
バンタム級転向後の「歴史的」激闘の数々を振り返るほか、カシメロ選手との大一番に向けた井上選手の最新映像や独自インタビューも放送。「次戦の見どころを徹底分析する」内容とのことです。
試合中継当日と合わせて、ファンは〝ビッグマッチ〟を十分堪能できそうですね。

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