健康・保健

新型コロナウイルスの台湾の対応を見習いたい!日本の対応との差はこれ!

日本では新型コロナウイルスの感染が、水際作戦から国内感染早期、国内感染期の宣言検討へなど国内感染が次々と広がっており、国内の感染数には入らないというものの、クルーズ船での大規模感染を含め、日本の対応が不手際だったと各国から批判を浴びています

これに対し、今のところ台湾は感染者数26名(2/22)と、大きな増加は見せていません。
台湾の対応のどこが日本と大きく違ったのでしょう。詳細に見てゆきましょう。

違いが余りに大きすぎる!

新型コロナウイルスの台湾の対応

台湾、日本など中国周辺国の新型コロナウイルス感染の状況を確認し、台湾の対応を見てゆきましょう。
2/19と2/22における関係国の新型コロナウイルス感染の状況は次の通りです。

国・その他2月19日感染者数2月22日感染者数
中国
74,18575,899
香港6268
マカオ1010
日本
73105
台湾2226
タイ3535
韓国31204
米国
1535
ベトナム1616
シンガポール8185
マレーシア2222
ダイヤモンドプリンセス542
634
総計75 204 77,270

当初、感染者数が抑えられていたため、収束宣言を出す検討までしていた韓国がこの3日間で170人を超える感染者を出し、中国以外では国内感染者数第2位になってしまいました。

日本でもダイヤモンドプリンセス以外の国内感染とくに中国と直接関係なかった人の感染者が増え、危機的な状況です。

各国のSARSの経験の比較

2002年11月16日~2003年7月13日にかけて今回同様中国の広東省を中心に大流行したSARSの場合の各国の状況はどうだったかを見てみましょう。

地 域累積報告数死亡者致死
率 (%)
最初の
「可能性例」
の発症日
最終の
「可能性例」
の発症日
中 国5327349772002/11/162003/6/3
香港1,755299172003/2/152003/5/31
台湾34637112003/2/25
2003/6/15
韓国3002003/4/252003/5/10
シンガポール23833142003/2/25 2003/5/5
フィリピン
14
2142003/2/25 2003/5/5
米 国290
0
2003/2/242003/7/13
8,0987749.62002/11/162003/7/13
日本では、2003年5月に、観光旅行で来日して近畿地方を訪れた台湾人医師が、帰国後SARSコロナウイルス陽性と分かる1件がありましたが、二次感染は確認されず、感染者0で終わっています。
すなわち日本ではSARSの経験はほとんどなかったと言えます。

韓国でも2003/4/25に最初の感染者が見つかったものの感染者3名にとどまり、 2003/5/10には収束宣言を出しています。

一方、台湾では、346名の感染者、死者37名で致死率11%を記録しており、収束まで4か月近くかかった苦い経験があります。
この経験が今回に生かされたのではと思えます。

新型コロナウイルスへの台湾政府の対応

時間を追って台湾政府の対応を見てゆきましょう(m3.com 2020年2月11日参照)。
1月15日
新型コロナウイルス(2019-nCoV)感染症「カテゴリー5」に指定した。(MERSと同等、24時間以内に届け出が必要)
アウトブレイクの全貌を調査するため、台湾CDCなどの専門家2名を、武漢市に派遣した。

1月20日 台湾CDCは新型コロナウイルス(2019-nCoV)感染症に対して中央流行感染症指揮センター(中央流行疫情指揮中心)を立ち上げ、同23日に対応を「レベル2」(レベル1が最高)に指定した。

中央流行感染症指揮センターの責任者に厚生大臣(衛生福利部部長)で医師の陳時中氏が責任者に任命され、関係各機関や専門家による横断的な会議が開催されるようにした。感染拡大予防のために厳密な国境管理、検疫、隔離に関する政策を決定するなど、極めて迅速かつ効果的な役割を果たしている。

中央流行感染症指揮センターの下全ての指定医療機関は新型コロナウイルス感染症に適切に対応することが求められた。
・多くの医療機関や医療従事者は2003年のSARSに対応した経験を持っている。
・各指定医療機関は、トリアージを目的に救急外来やクリニックの入口に発熱スクリーニングポイントを設置している
・スタッフは、勤務時間内は完全防護で、患者の体温を測定してTOCC(旅行歴、職業、接触歴、クラスター)に関する詳細な情報を収集する。
・感染が疑われる患者は院内に入れず、胸部X線写真と2019-nCoV検査を含むスクリーニングを行う特殊外来に誘導されます。
・2019-nCoV感染症が疑われた場合、特別な経路を通って隔離病棟に入院となる。
2019-nCoV検査は4時間以内に結果が得られ、48時間以内に確定できる体制が整えられている。

2月6日 中国人観光客の入国全面的に禁止中国と結ぶ直行旅客機の運航を大幅に制限。中国と結ぶ客船の運航を全面的に停止、クルーズ船停泊も原則拒否。
過去2週間以内に中国、香港、マカオへ渡航した外国人も入国できない。

マスクの輸出禁止措置をとり、国内で生産されるマスクを政府がすべて買い上げ。現在は国民が買えるマスクの枚数を制限して、転売できないようにしており、転売には厳しい罰則を設けている。
2月14日 台湾の厚生省(衛生福利部)が日本への渡航について「感染源が不明の事案が相次いでいる」などとして、警戒レベルを「1」(注意)に指定した。

中国の習近平が新型コロナウイルス感染症について初めての指示を出した1/20より前に、MEAS並みの感染症に指定し、専門家を武漢に派遣していたとは驚きです。

最初から危機意識が半端でない!

(2月上旬の台湾市内の状況)
レストランの入り口では手のアルコール消毒が推奨されており、場所によっては体温チェックも行われていた。
ライブ会場では、観客全員がマスクを着用していて、入り口では体温チェックやアルコール消毒液も設置されていた。

台湾国民もSARSの教訓を生かして自衛措置をとっており、空港でのマスク率は100%、公共の交通機関もマスク着用率95%となっていた。

2月9日まで 18症例の感染が確定していたが、2月22日で26症例に抑えられています。

2月16日に海外への渡航歴はない市中感染が疑われる初めての死者がでて、台湾もこのまま抑え込めるかは、確実なことは言えませんが、日本、韓国に比べて、しっかりした組織を早期に立ち上げ、迅速な対応をしており、国民を含めて、SARSの経験を生かしているという印象を強く受けます。

WHOに加盟させてもらえないのでより危機感があるんだ

新型コロナウイルスの日本の対応との違い

日本のコロナウイルスに対する対応を台湾と比較してみました。

月日
台湾日本備考
1月15日感染症「カテゴリー5」に指定
1月19日
水際作戦(検疫で、病歴や武漢への渡航歴などをチェック)
1月20日中央流行感染症指揮センターを立ち上げ関係各機関や専門家による横断的な会議を開催
1月28日新型コロナウイルス感染症を指定感染症とした
1月30日
新型コロナウイルス感染症対策本部を設ける(本部長総理大臣)
1月31日(WHO)発生状況が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」と宣言
2月2日
(アメリカ)14日以内に中国に滞在した外国人の入国禁止
2月4日
14日以内に湖北省における滞在歴がある外国人の入国を認めない
2月6日14日以内に中国、香港、マカオへ渡航した外国人入国禁止
2月6日マスク購入を1人あたり1週間で2枚までに制限(病人、医療関係者優先)
2月12日
14日以内に浙江省における滞在歴がある外国人についても入国を認めない
2月14日
新型コロナウイルス感染症対策本部の下に新型コロナウイルス感染症対策専門家会議を設ける
2月16日「国内発生早期」であるとの認識
・日本には感染対策の中心となるべき台湾やアメリカにあるCDC(疾病予防管理センター)が存在しない
・台湾は1/20には、台湾は関係各機関や専門家による横断的な会議を立ち上げたが、日本の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議は2/14。
・台湾は1/15に、新型コロナウイルスをカテゴリー5に指定したが、日本が指定感染症に指定したのは、1/28。
・2/6台湾は2週間以内に中国、香港、マカオへ渡航した外国人の入国を認めずとしたが、
2/4日本は湖北省における滞在歴のある外国人に限定。(2/12浙江省を追加)

以上のように、日本は、台湾と比べ、初期の対応の遅れ、感染拡大を防ぐ中心となる組織の立ち上げも遅く、組織として専門家が権限を持ってもきちんと対応できる組織となっていない

台湾はSARSでの苦い経験を生かしてあらかじめ感染予防の中心となる組織を作りそれを中心に、経験のある市町村や医療機関がうまく機能し、国民も過去の経験を生かしていると言えます。

新型コロナウイルスの台湾の対応への反応

「台湾で日本の新型肺炎対策に不信感広まる」記事への反応を見てみます。

みんなの感想

日本政府のおかげで台湾、多分他国からも日本の印象は「ガタ落ち」ですよ。今、韓国がパンデミックですよね日本はどう対応するのでしょうか?

ネットの反応

台湾は厳しい現状を鑑み中国に毅然と対応しているのに日本は中国に忖度、情を挟んで明確な厳しい対応をしない事に対する間接的抗議だ

みんなの感想

下船した人がそのまま、公共交通機関で帰宅。耳を疑った日本人も多かった。
世界の日本をみる目が、原発事故以来、厳しくなっているのに、つらい。

ネットの反応

インバウンドに頼りきった経済政策を取るからこうなるのです。国民目線の政策、国内の内需をまず第一に考える政策を取っていれば、、

みんなの感想

SARSを経験していない日本で、台湾並みに防疫の概念を持てと言われても無理だと思う

出典:ヤフコメ

まとめ

ココがポイント

  • 台湾はSARSの苦い経験後、中心となる疾病予防管理センターCDCを作っており、初期対応、中国人の入国禁止など、早期に徹底した対応を行った
  • 日本は感染対策の中心となる組織がなく、対応も後手後手で遅く、入国禁止措置も中途半端だったため水際作戦が失敗し、国内発生早期にまで至らせてしまった
  • 今回の対応で、世界各国の日本への印象が「ガタ落ち」になるのを心配する声多数

感染衛生先進国と思われていた日本の対応が台湾の失望を買い、世界から中国と同様入国禁止地域と宣言されかねない事態となっています。

政府、国民も本気にならないと、このままでは、東京オリンピックどころか日本にとって健康、経済、信用の大きな打撃となりかねません。

暖かくなれば、収まるなんて甘い考えではだめね

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