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大坂なおみ全米オープン2020優勝に世界の反応「リーディングレディ」「正義の代弁者に感謝」

全米オープン決勝で、大坂なおみは、ビクトリア・アザレンカを逆転で破り、2年ぶり2度目、全豪オープンと合わせグランドスラム3度目の優勝を飾りました。

大坂なおみの全米オープン2020優勝についての世界の反応を見てゆきましょう。

優勝への最大のモチベーションはなんだったのでしょう?コロナ中断中に何を学んだのでしょう?

2年前といろんな意味で全く違う優勝だわ!

大坂なおみ全米オープン2020で再び優勝

全米オープン2020で再び優勝を飾った大坂なおみの戦いぶりを見てゆきましょう(カッコ内はWTAランキング2020.8.31)。
1回戦
9月1日
大坂なおみ(9) vs 土居美咲(81) 2-1
2回戦
9月3日
大坂なおみ vs カミラ・ジョルジ(74)/イタリア 2-0
3回戦
9月5日
大坂なおみ vs マータ・コスチュク(137)/ウクライナ 2-1
4回戦
9月7日
大坂なおみ vs アネット・コンンタベイト(21)/エストニア 2-0
準々決勝
9月9日
大坂なおみ vs シェルビー・ロジャース(93)/アメリカ 2-0
準決勝
9月11日
大坂なおみvsジェニファー・ブレイディ(41)/アメリカ  2-1
決勝
9月13日
大坂なおみ vs ビクトリア・アザレンカ(27)/ベラルーシ 2-1(1-6, 6-3, 6-3)

コロナ禍での感染の恐れや厳しい防御体制を嫌い、出場を避けたり、怪我などによりランキングトップ10の半数以上が出場しない大会となりましたが、前哨戦「ウエスタン&サザン・オープン」での怪我の影響をものともせず優勝を飾りました

特に、「ウエスタン&サザン・オープン」での黒人に対する攻撃への抗議として翌日の準決勝を棄権すると発表したのに対し(大会運営者の理解で1日延期となり、結局撤回した)、特に日本で大きな反響を呼びました。

「勇気ある行動!」との好意的なコメントがある一方で、「スポーツに政治を持ち込んじゃだめ」などの批判が多く寄せられました。

「全く評価出来ません。彼女の主義主張は自由ですのでコートの外でやれば宜しい」
「差別への抗議の仕方は他にある。プロのテニスプレーヤーとしての責任と義務がある以上、準決勝ボイコットは、体調以外に絶対にしてはいけない。」
「スポーツと主義主張&政治思想は切り離してやるべき。」(ヤフコメより)

一方海外メディアでは、差別問題については、セレナに代わるオピニオンリーダーになるのではとの意見もあるほど好意的な意見が多かったようです。

大坂なおみは「私は1人の黒人女性です」としたうえで、「私がプレーをしないことで、何か劇的に変わることはないと思いますが、白人の人たちが多いスポーツの中で、いろいろな議論ができればそれが正しい方向への1歩だと感じています」と主張していました。

今回の全米オープンでは、すべての試合で事件に巻き込まれて亡くなった黒人男性や女性の名前が入った黒いマスクを着用して抗議の意志を示しました。

決勝まで進んだ場合を想定して7試合用の7枚の同種のマスクを用意しており、そのすべてを着けることがこの大会を戦うモチベーションになっていると話していました。

WTA国際テニス大会が再開される前から、黒人のジョージ・フロイドさんが死亡した事件以降、大坂なおみがTwitterで人種差別に抗議する発信を続けていました。

Twitterのあるユーザーが「スポーツと政治は混同させるべきではない」と返信し、政治的な発言への否定的な反応を示したところ、大坂なおみは6月5日に次のように反論していました。

「スポーツ選手は政治に関わるべきではない、ただ人を楽しませるだけだと思い付きで言われるのは嫌いです。第一に これは人権の問題です 第二に、私よりもあなたの方が「発言する権利がある」と言えるのですか?その論理では、例えばイケア(大規模家具チェーン)で働いていたなら "GRÖNLID "(ソファのシリーズ)についてしか 話せなくなりますよ。」

この切り返しが、見事だと、話題を呼びました。

今回の優勝後のインタビュでも、「あなたがつけていたマスクから人々は何を得たと思いますか?」の問いに対して、「では、あなたはそれから何を得たんですか?」と切り返していました。

インタビュアーの先手を取っており、2年前には考えられなかった対応です。

そこらのベテランにもできないレスポンスだ

大坂なおみ全米オープン2020優勝への世界の反応まとめ

素晴らしい才能、力強い声。この大会での凄まじいプレー。このタイミングで "器 "となり、正義の代弁者になってくれたことに感謝しています。
未来のセレナ・ウィリアムズ、謙虚な性格がグランドスラムのタイトルをもっと獲得するでしょう
いや 彼女は未来のナオミだ すでにセレナとヴィーナスの肩の上に立っている
私は彼女のスピーチが内省的なのを好ましく思う。それが成長にとても大事だ!
テニス界のリーディングレディ、力強いサーバーと正義のための力強い声。おめでとう!

出典:Youtube

あらゆる意味で、セレナにとって代わった!

まとめ

要約すると...

  • 大坂なおみの全米オープン2020優勝は技術面、精神面だけでなく、政治的メッセージの発信を含めセレナを超えたと世界で称賛する声が多い
  • 犠牲になった黒人の7種の黒いマスクをすべてつけて試合に臨むとの決意が、決勝進出への強いモチベーションとなって今回の優勝に結び付いた
  • 今大会の大坂なおみの行動、発言から、2年前の頂点からコーチ解任など山あり谷ありの経験を乗り越え、プレーヤーとしても人間としても大きく成長したことがはっきりとうかがわれた

様々な困難を克服して。自らの主張を力に変えて、優勝にまで到達した、2年前までの大坂なおみと全く違う、成長した姿をテニスファンに見せつけました。

日本人テニスファンも差別を自分の問題としてしっかり考えて発言しないと、このままでは、先を行く大坂なおみに見放されてしまうのではと思えるほどです。

技術、精神ともに。強くなった大坂なおみがどこまでの高みに達するのかそして、テニス界でオピニオンリーダーとして影響力を及ぼすのか、これから一層その一挙手一投足から目が離せなくなります。

あのコロナ中断期間を無駄にするどころか、パワーに変えたなんて!

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