世界に様々なスポーツがありますが、ファンの一番の関心事は「誰が最強か?」。特に格闘技は生身の人間の「1対1勝負」だけに最も知りたいところです。
プロボクシングでその「世界最強」を表す言葉が「パウンドフォーパウンド(PFP)」です。細かく階級や団体が分かれるため実際には試合はできないものの、「もし同じ階級で戦ったら?」と想定したPFPランキングを、海外の専門メディアが随時更新、発表しています。
今回はその3月の最新PFPランキングをご紹介。我らが井上尚弥選手や井岡一翔選手は何位なのか、各誌を比較してみました。(出典:Wikipedia、各PFPサイト)

最新P4Pはこちらより
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PFP(ボクシング)最新2021年3月ランキング・リング誌
ボクシングのパウンドフォーパウンド最新3月のランキング、まずは老舗である米リング誌の10傑から見てみましょう。
2021年3月6日付の最新ランキングですが、1月にご紹介した内容から変更はありません(後述する比較表の中にも入っています)。
・1位:サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)
・2位:井上尚弥(日本)
・3位:テレンス・クロフォード(アメリカ)
・4位:アレクレンダー・ウシク(ウクライナ)
・5位:エロール・スペンスJr(アメリカ)
・6位:テオフィモ・ロペス(アメリカ)
・7位:ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)
・8位:ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)
・9位:ジョシュ・テイラー(イギリス)
・10位:井岡一翔(日本)

手を抜いた公開スパーリングなんて誰が見たい?お金を払って来てくれるのだからそれなりのものを見せないとね。。みんな集まってくれよな!笑https://t.co/5rmU4MdNiJ
— 井上尚弥 Naoya Inoue (@naoyainoue_410) February 10, 2021
PFP(パウンドフォーパウンド)4誌比較
パウンドフォーパウンドは老舗で最も権威あるのが前述のリング誌のランクですが、他の海外専門メディアも独自方式でランク付けしています。4誌のトップ10を比較してみましょう。
2021/3 時点でのランク | THE RING (老舗・元祖) 2020/2/27更新 | ESPN (専門家投票制) 2021/12/23から更新なし | WBN (WorldBoxingNews) 2021/2/1更新から変わらず | boxingscene 2021/2/4更新 |
---|---|---|---|---|
1位 | サウル・アルバレス(30) メキシコ | テレンス・クロフォード(33) アメリカ | サウル・アルバレス(30) メキシコ | 井上尚弥(27) 日本 |
2位 | 井上尚弥(27) 日本 | サウル・アルバレス(30) メキシコ | エロール・スペンス・ジュニア (30) アメリカ | エロール・スペンス・ジュニア (30) アメリカ |
3位 | テレンス・クロフォード(33) アメリカ | 井上尚弥(27) 日本 | タイソン・フューリー (28) イギリス | サウル・アルバレス(30) メキシコ |
4位 | オレクサンドル・ウシク (33) ウクライナ | エロール・スペンス・ジュニア (30) アメリカ | ティオフィモ・ロペス(23) アメリカ | ティオフィモ・ロペス(23) アメリカ |
5位 | エロール・スペンス・ジュニア (30) アメリカ | ティオフィモ・ロペス(23) アメリカ | 井上尚弥(27) 日本 | 4位同率 ホセ・ラミレス(28) アメリカ |
6位 | ティオフィモ・ロペス(23) アメリカ | タイソン・フューリー (29) イギリス | テレンス・クロフォード(33) アメリカ | オレクサンドル・ウシク (33) ウクライナ |
7位 | ワシル・ロマチェンコ(32) ウクライナ | ワシル・ロマチェンコ(32) ウクライナ | マニー・パッキャオ(40) フィリピン | マイリス・ブリエディス (ラトビア) |
8位 | ファン・フランシスコ・ エストラーダ(30) メキシコ | オレクサンドル・ウシク (33) ウクライナ | オレクサンドル・ウシク (34) ウクライナ | ジョシュ・テイラー(30) イギリス |
9位 | ジョシュ・テイラー(30) イギリス | ファン・フランシスコ・ エストラーダ(30) メキシコ | 井岡一翔(31) 日本 | 田中恒成(24) 日本 |
10位 | 井岡一翔(31) 日本 | ゲナジー・ゴロフキン (37) カザフスタン | ゲナジー・ゴロフキン (37) カザフスタン | ジャーメル・チャーロ(29) アメリカ |
PFP(パウンドフォーパウンド)50傑
「World Boxing News」だけはパウンドフォーパウンドを50位まで発表しています。11位以下を見てみましょう。
WBNP4P 11位以降 | 選手名 |
---|---|
11位 | ファン・フランシスコ・ エストラーダ(29) メキシコ |
12位 | ワシル・ロマチェンコ(32) ウクライナ |
13位 | ガーボンタ・デービス(24) アメリカ |
14位 | アンソニー・ジョシュア(29) イギリス |
15位 | マイキー・ガルシア(31) アメリカ |
16位 | 4位同率 ホセ・ラミレス(28) アメリカ |
17位 | ローマン・ゴンザレス(33) ニカラグア |
18位 | ショーン・ポーター(31) アメリカ |
19位 | レオ・サンタ・クルス(31) メキシコ |
20位 | 田中恒成(25) 日本 |
21位 | ミゲール・ベルチェット(27) メキシコ |
22位 | デオンテイ・ワイルダー (34) アメリカ |
23位 | アルツール・ベテルビエフ(34) ロシア |
24位 | シーサケット・ソー・ ルンヴィサイ(32) タイ |
25位 | ジャーメル・チャーロ(30) アメリカ |
26位 | ジョシュ・テイラー(30) イギリス |
27位 | レジス・プログレイス(30) アメリカ |
28位 | ジャーモール・チャーロ(30) アメリカ |
29位 | ゲーリー・ラッセル・ジュニア (31) アメリカ |
30位 | ノニト・ドネア(36) フィリピン |
31位 | ワンヘン・ミナヨーティン(34) タイ |
32位 | ダニエル・ジェイコブス(32) アメリカ |
33位 | キース・サーマン(30) アメリカ |
34位 | アンディ・ルイス・ジュニア(29) メキシコ・アメリカ |
35位 | モルティ・ムザラネ(36) 南アフリカ |
36位 | ギレルモ・リゴンドウ(39) キューバ |
37位 | ディミトリー・ビボル(28) ロシア |
38位 | マイリス・ブリエディス(35) |
39位 | エマニュエル・ナバレッテ(25) メキシコ |
40位 | ルイス・ネリー(25) メキシコ |
41位 | ムロジョン・アフマダリエフ(26) ウズベキスタン |
42位 | ヘルウィン・アンカハス (27) フィリピン |
43位 | デメトリアス・アンドラーデ(31) アメリカ |
44位 | デビッド・ベナビデス(23) アメリカ |
45位 | ギルベルト・ラミレス(28) メキシコ |
46位 | ビリー・ジョー・サンダース (29) イギリス |
47位 | 京口紘人(25) 日本 |
48位 | ジョンリル・カシメロ(31) フィリピン |
49位 | レイ・バルガス(28) メキシコ |
50位 | ジャメール・ヘリング(35) アメリカ |
PFP(パウンドフォーパウンド)同士の最新の試合
パウンドフォーパウンドは「もしも戦ったらどっちが強い?」といういわば仮想ランキングなわけですが、現実にパウンドフォーパウンドのトップボクサー同士が試合をすれば、それは即ちガチな「リアルPFP対決」に!
それこそファンが一番待望するマッチングだといえます。では近く行われる〝見逃し厳禁〟PFP対決試合の予定を見ていきましょう。
3月13日
・WBC.WBA世界スーパーフライ級王座統一戦
エストラーダ vs ローマン・ゴンザレス
・WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ
京口紘人 vs アクセル・アラゴン・ベガ

ホテル到着
気を抜かず調整します pic.twitter.com/AlJhBlyUi6
— 京口紘人 Hiroto Kyoguchi (@HirotoK1127) March 5, 2021
3月30日
・WBC.IBF世界ライトヘビー級タイトルマッチ
アルツール・ベテルビエフ vs アダム・デインズ

5月22日
・WBA.IBF.WBC.WBO世界スーパーライト級王座統一戦
ホセ・ラミレス vs ジョシュ・テイラー

21年あるかもしれないビッグファイト
年内に噂されている、または調整が進んでいる今年のPFPビッグファイトの例をご紹介しましょう。
・カネロ vs B・J・ソーンダース
・ロマチェンコ vs 中谷正義
・パッキャオ vs ライアン・ガルシア
・井上尚弥 vs ダスマリナス

PFP(パウンドフォーパウンド)入りの日本人
上記のランキングでご紹介したうち、3月のPFP入り日本人は以下の通りとなります。
・井上尚弥:リング誌2位、ESPN3位、WBN5位、ボクシングシーン1位
・井岡一翔:リング誌10位、WBN9位、ボクシングシーン9位
・京口紘人:WBN47位
・田中恒成:WBN20位
井上選手はついにボクシングシーン.comで1位に!従来1位だったカネロ選手は3位に陥落。先日の試合では圧勝でしたが、同誌は「弱い相手と試合をした」として評価を下げたとのことです。
どのPFPでも「強い相手かどうか」「試合の内容、勝ち方」などの点が最も重視されます。いわゆる「噛ませ犬」相手に何連勝してもPFPには選ばれません。だからこそ価値が高いともいえます。
1月と比べると、井岡選手は田中戦勝利によりボクシングシーンで9位にランクインを果たしました。まさに「日本人PFP対決」を制したことが高評価につながったといえますね。
まとめ
今回の記事をまとめると以下の通りです。
要約すると...
- パウンドフォーパウンド3月の最新ランキングを4誌で比較!
- 井上尚弥が遂にBシーンで1位!井岡一翔も9位にランクイン
- 13日の京口戦、ロマゴンvsエストラーダ戦はDAZNで。必見!

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