今年の箱根駅伝は、ナイキのピンクシューズで、区間賞続出と大いに話題になりました。
その仕組みはどうなっているのでしょう。
そして、なぜこれほど区間記録ラッシュとなったのかを見てゆきます。
箱根駅伝の区間賞のほんどの選手がピンクシューズ。
と言う事は実質プニノフ🤩
つまり実質あーりんが区間賞🏅
あーりんわっしょい(´∩ω∩`*) pic.twitter.com/HwWr9fJhkv— あーソん@あーりんDD (@TDF_de_Japon) January 3, 2020

ピンクシューズ(ナイキ)の仕組み
ピンクシューズ(ナイキ)の仕組みを見てゆきます。
次のような新技術を導入して、厚底で疲れず、反発力に優れた極めて高いエネルギー効率の良いシューズに革新したものとなっています。
・反発力に優れたNikeZoomXフォーム
・軽量カーボンファイバー製プレート
・VaporWeave素材(頑丈で、軽量)
もともと、日本新記録をもたらした大迫傑が、ナイキのオレンジプロジェクトに参加し、初マラソンのボストンマラソンおよび2回目の福岡国際マラソンではBreaking2(2時間を切る)ために開発された「ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%」を履いたのが日本で話題になったのが出発点です。
ランニング効率を平均4%向上させるという厚底のシューズで、クッション性、反発がマラソンランナーにフィットするように作られていました。
東京五輪男子マラソン代表を決めるMGCでも、ナイキ製の厚底モデル「ヴェイパーフライ ネクスト%」の新色ピンクプラストで、男子出場30人中、半分を超える16人が履いていました。
もちろん代表となった中村匠吾のシューズも同じでした。

なぜピンクシューズで区間記録ラッシュとなったか
今回の箱根駅伝往路では、105選手中、87人がピンクシューズ「ナイキの厚底」を履くなど、ほとんどすべての選手が履いており、区間新記録が続出しました。
そして、区間賞はほとんどがナイキの厚底がもたらしたものとなりました。
もちろん、先に述べたピンクシューズの「厚底で疲れず、反発力に優れた極めて高いエネルギー効率の良い」の効果が大きいことは明らかです。
それに加えて、今年の箱根駅伝で、区間記録ラッシュが、生み出されたのは、次の点にあります。
・気象条件が天気、温度、湿度とも20km前後を走るのに最適の条件がそろいました。
・厚底ピンクシューズが出現した当時は、日本人の走り方にはあわない、アメリカで練習する大迫傑のようなつま先着地の走り方に、効果があると言われていましたが、その後日本記録や世界で次々と記録が出るのをみて、日本の各選手もこの靴に合う走り方を工夫しだしました。
この効果がもたらした結果も大きいと思われます。

ピンクシューズで区間記録ラッシュにみんなの反応
みんなの感想
ニューイヤー駅伝、箱根もピンクシューズだらけ。こんなに同じシューズ履く映像は初めてみました。
ネットの反応
ナイキズームはタイムばかり注目されるが今年の箱根をみても分かる様に脚に来てリタイヤやアクシデントを起こす選手が居なかった。脚を保護出来るシューズとしても群を抜いていると思う。
みんなの感想
(ドーピングと類似との意見に対し)ナイキズームはタイムばかり注目されるが今年の箱根をみても分かる様に脚に来てリタイヤやアクシデントを起こす選手が居なかった。脚を保護出来るシューズとしても群を抜いていると思う。
ネットの反応
今は早く走るためのメカニズムが明確で、そのためのシューズ、フォームってことでしょう。
みんなの感想
みんな買って履けるのだから、ドーピングにあらず。
出典:ヤフコメ
記録続出で、ピンクシューズを制限すべきとの意見もありますが、走りのメカニズムを解析して、足を保護し、効率を上げたのだからすべきではないとの意見が多そうです。
まとめ
ココがポイント
- 軽量カーボンファイバー製プレートなど、走りのメカニズムの解析からエネルギー効率にすぐれた技術が結集されて開発された
- 区間記録ラッシュはピンクシューズ効果を含め3点ある
- 選手の足を保護するという意味でもピンクシューズは優れているようだ
以前から話題になっていたナイキのピンクシューズが箱根で絶大な効果を発揮しました。
従来のシューズより、選手の足を保護する機能も大いにあるようですので、水泳界の高速水着のように制限する方向には進まないのではと思います。
科学技術がこのような方向で使われるのは望ましいことと思います。
