ボクシング

ボクシングはなぜ3分なのか?いつからこのルールに?歴史を振り返る

世界的にコロナ禍が再び席巻し始め、スポーツ界への逆風が止まりませんが、各競技団体は感染対策をとりながら何とか大会を続ける日々。ボクシングなどの格闘技もその一つで、無観客や観客制限をしながらも熱い戦いが各地で繰り広げられています。

ところでボクシングといえば「1ラウンド3分間」が常識。では1ラウンドはなぜ3分なのでしょうか。いつからどうやってこのルールになったのか、そもそもの事始めを探ってみました。(出典:Wikipedia、JBC公式サイトなど)

21年最初の国内ボクシング興行・井上拓真戦もいい試合だった!敗れた栗原慶太共々、世界を目指してほしいね!

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ボクシングはなぜ3分なのか?

昨年秋の「井上尚弥vsマロニー」、大晦日の「井岡一翔vs田中恒成」、先日の「井上拓真vs栗原慶太」。コロナ下でも世界各地で熱いボクシングマッチがファンを魅了しています。

ところでこれらトッププロのボクシング試合は「1ラウンド3分間」というのが世界共通ルール。そもそもなぜ3分間になり、そしてそれはいつから決まったのでしょうか。

死ぬまで戦う悲惨な古代…

日本のボクシング界を統括するJBCは公式サイトで競技の歴史を詳しく紹介しています。それによると「なぜ3分間」になったのかは、ボクシングがスポーツとして確立していく歴史と大きく関わりがあるようです。

ボクシングの歴史は非常に古く、1万年前のエチオピア付近で行われていた兵士の訓練がエジプト、クレタ、ギリシアへ伝わったのが起源とも言われます。

格闘技って「人がただ殴り合う行為」が原点。「アダムとイブの子供達の兄弟喧嘩」が始まりって説もあるくらいプリミティブよねw

古代ローマ時代にはコロッセウムで奴隷同士の見せ物として行われ、「試合時間」はなく観客を喜ばせるためにどちらかが死ぬまで戦わせたそうです。ただあまりに残忍すぎるとその後禁止に。

近代ボクシングの黎明は17世紀ごろの英国。ただ競技はグローブをはめないベアナックル(素手)で行い、蹴りや投げ、締め、噛み付きなども許容される総合格闘技的なものだったそうです。試合もラウンド制ではなく時間無制限。相手がダウンしたり投げ倒されたりした場合に30秒の休みが与えられただけとか。

やはり残虐だとしてまた禁止され、ようやく19世紀に英国で再開された頃から、ラウンド制、時間制限、グローブ着用、蹴り・投げ禁止といったルールが次第に整備され、現代のスポーツボクシングへの基礎が固まってきたとのことです。

古代ローマ時代、円を描いてその中で戦うことがあったため、その後試合場のことを「リング(指輪)」と呼ぶようになったという

なぜ3分に?

この英国での草創期に1ラウンドの時間も3分と決められましたが、なぜ1分でも5分でもなく「3分」なのでしょうか。当時のその理由や決まった経緯は不明ですが、恐らく「人が適度に耐えられるリミットが3分」だから、という理論も一つの有力な説だと思われます。

当時のボクシングは非常に危険で、命を守るため最低限の時間で一旦止める必要があったほか、観客にとっても最も集中して観戦できる長さが「3分」だったといえます。例えば、後にカップラーメンを開発した日本の会社が、当初お湯を入れて1分で完成する商品を作ったところあまり売れなかったそうです。

1分では短すぎて客が不安になり、逆に5分では長すぎイライラする。しかし3分なら心理的にほどよく我慢でき満足感も得られる絶妙な時間だと分かり、ほとんどの商品が待ち時間3分に設定されたといわれます。

ボクシング1R3分はいつから?

ボクシング1Rはなぜ3分でいつからなの?」か。あらためてJBCサイトから紐解くと、具体的には「1867年」が答えだそうです。英国ロンドンのスポーツクラブ主宰者チェンバースという人が、この年全12条のルールを発案。ここで「3分戦って1分休む」「グローブ着用」「ダウンした後10カウントでKO」といった、現在につながる画期的制度が定められました。

それまでは「残虐なショー」だったボクシングを、技術を根幹としたスポーツに昇華させようという先人の取り組みが、この頃から始まったといえます。そして20世紀を迎え欧米で競技団体が次々設立されるなどして、ボクシングは大衆スポーツとしての地位を確立しました。

なおちなみに、現代でもボクシングの1Rの時間はカテゴリーによって異なっています。プロでは一般に1R3分で、実力レベルによって4回戦から12回戦まで試合があります。アマでは小学生は1R1分半、中学生2分、18歳以上のシニアクラスから3分になります。

次第に盛んになってきた女子ボクシングも、以前は1R2分だったけど今は3分。そういや、去年のタイソンvsジョーンズの50代対決も1R2分だったっけ!


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他の格闘技は何分何R?

「なぜ3分か=短すぎず長すぎず絶妙だから」「いつから=1867年」が答えのボクシングのラウンド制。では他の格闘技では1ラウンドやひとつの試合時間は何分なのか、以下にまとめてみました。

■レスリング

国際ルールでは1試合は6分で、第1、第2ピリオドに分かれ、それぞれが3分ずつ

■キックボクシング

見た目上は最もボクシングに近い競技。K-1、RISEなど国内主要団体のプロのリングでは1R3分が主流。インターバル1分、3ラウンド制が多い。

■ムエタイ

国技であるタイの主なルールでは1R3分・インターバル2分で最大5R戦うのが一般的。

■総合格闘技(MMA)

米UFCなどで採用されているユニファイドルールでは、1R5分で、インターバル1分、計3R戦う。

■柔道

国際柔道連盟の規定では、1試合の時間は3分から20分の間であらかじめ決める。全日本選手権は6分、国際規定によるシニアの試合は男女とも4分

まとめ

今回の記事をまとめると以下の通りです。

要約すると...

  • 世界各地で熱いボクシング戦。ところでボクシングの1Rはなぜ3分?
  • 古代~近代は時間無制限で死者続出の残忍さ。競技としてルール化
  • 19世紀に英国人が1R3分制定。人が耐えられる絶妙な長さで「3分」か

時代を経てスポーツとしてルールが整ってきたボクシング。今では趣味やダイエット目的でジムに通う一般の人も増えているようです。ただやはり今でもプロの世界では危険な競技には違いありません。

「1R3分」が定着した20世紀初頭でさえ、ラウンド数はまだ決まっておらず「45ラウンド」という世界戦もあったとか。1930年代には15ラウンド制が定着したものの、80年代に選手の死亡事故などが続いたため、今では主要世界戦は12Rが主流です。それでもプロ選手からは「長すぎる!」の悲鳴が絶えない過酷さ。他競技にない魅力はその長さにもあるのかもしれません。

ボクシングという言葉の語源は古代ギリシアのPUXOS(箱)の説。PUXOSはPUGME(握りしめた拳)が由来という。これが英語で「boxing」と訳されたらしい

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