ボクシング世界ライトヘビー級のWBC・IBF統一王者アルツール・ベテルビエフ選手(ロシア)の次戦相手が注目されています。
「ダウン・KO率100%」を誇る希代の超絶パンチャー、ベテルビエフ選手。PFP TOP10にも名を連ねる「最強ボクサー」の一人ですが、次は誰と戦うのか。
ベテルビエフ選手の戦績や強さをご紹介するとともに、現PFP1位の最強王者カネロ選手との対戦可能性はあるのか、探りました。
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アルツール・ベテルビエフの戦績
アルツール・ベテルビエフ選手は、ロシア・ダゲスタン共和国出身の34歳。アマチュアで早くから大変な強さを発揮、欧州選手権2度優勝、世界選手権金メダル1つ、銀メダル1つを獲得。北京とロンドンの両五輪に出場もしています。
13年にプロに転向。12戦目の17年にコーリング選手とのIBF王座決定戦に勝ち初戴冠。昨年10月にはWBC王者グウォジク選手との統一戦を行い、前半はリードされたものの、ボディを効かせて10Rで一気に3度ダウンを奪い逆転TKO勝利。見事2冠王者となりました。
そのベテルビエフ選手の戦績一覧は以下の通りです。
2021年12月現在 17戦17勝17KOのパーフェクトな数字であります。
戦数 | 年月日 | 勝敗 | 時間 | 試合内容 | 対戦相手 | 対戦相手国籍 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
18 | 2022年6月18日 | ジョー・スミス・ジュニア | WBC・IBF・WBO世界ライトヘビー級王座統一戦 | ||||
17 | 2021年12月17日 | 勝利 | 9R 0:46 | KO | マーカス・ブラウン | アメリカ合衆国 | WBC防衛2・IBF防衛5 |
16 | 2021年3月20日 | 勝利 | 10R 1:34 | KO | アダム・デインズ | ドイツ | WBC防衛1・IBF防衛4 |
15 | 2019年10月18日 | 勝利 | 10R2:49 | TKO | オレクサンドル・グウォジク | ウクライナ | IBF防衛3・WBC獲得 IBF・WBC世界ライトヘビー級王座統一戦 |
14 | 2019年5月4日 | 勝利 | 5R0:13 | TKO | ラディボェ・カライジッチ | アメリカ合衆国 | IBF防衛2 |
13 | 2018年10月6日 | 勝利 | 4R 2:36 | KO | カラム・ジョンソン | イギリス | IBF防衛1 |
12 | 2017年11月11日 | 勝利 | 12R 2:33 | KO | エンリコ・コーリング | ドイツ | IBF世界ライトヘビー級王座決定戦 |
11 | 2016年12月23日 | 勝利 | 1R 2:44 | TKO | イシドロ・ラモニ・プリエト | パラグアイ | NABA防衛4 |
10 | 2016年6月4日 | 勝利 | 4R 0:54 | TKO | エゼキエル・オズバルト・マデルナ | アルゼンチン | NABA防衛3 |
9 | 2015年6月12日 | 勝利 | 7R 1:38 | TKO | アレクサンダー・ジョンソン | アメリカ合衆国 | WBOインターナショナルライトヘビー級王座決定戦 NABA防衛2 |
8 | 2015年4月5日 | 勝利 | 4R 0:37 | KO | ガブリエル・カンピージョ | スペイン | IBF北米防衛1 |
7 | 2014年12月19日 | 勝利 | 2R 2:21 | TKO | ジェフ・ページ・ジュニア | アメリカ合衆国 | NABO北米ライトヘビー級王座決定戦 IBF北米ライトヘビー級王座決定戦 NABA防衛1 |
6 | 2014年9月27日 | 勝利 | 2R 0:38 | KO | タボリス・クラウド | アメリカ合衆国 | NABA北米ライトヘビー級王座決定戦 |
5 | 2014年8月22日 | 勝利 | 1R 2:38 | TKO | アルバロ・エンリケス | メキシコ | |
4 | 2014年1月18日 | 勝利 | 4R 2:44 | TKO | ガブリエル・エクロニエル | フランス | |
3 | 2013年11月30日 | 勝利 | 1R 2:49 | KO | ビリー・ベイリー | アメリカ合衆国 | |
2 | 2013年9月28日 | 勝利 | 3R 終了 | TKO | ライコ・ソーンダース | アメリカ合衆国 | |
1 | 2013年6月8日 | 勝利 | 2R 2:21 | TKO | クリスチャン・クルス | アメリカ合衆国 | プロデビュー戦 |
カネロ選手はじめ、他団体や他階級王者との「頂上決戦」が期待されるベテルビエフ選手。その強さはどこにあるのか、次にみてみましょう。
アルツール・ベテルビエフの強さとは?ダウン率がヤバイ!
ベテルビエフ選手は、一覧表でご紹介したとおり15戦全勝、15KOというすさまじい戦績です。つまりダウン率とKO率が100%。全ボクサー中No1のパーフェクトな戦績ともいえます。しかも戦績のうち11試合は4Rまでにダウンを奪って勝利。1発のパンチの強さはライトヘビー級で右に出る者がいない状況です。
ベテルビエフ選手の凄さは、トップアマ出身らしくないファイトスタイル。アマエリートのボクサーは技術に優れ、フットワークや試合運びの巧さが際立つ選手が多いとされます。
しかしベテルビエフ選手はまさに豪腕タイプ。ガード無視で間合いを詰め襲いかかると、パンチの猛打で仕留めます。もちろん技術はしっかりしており、前戦のグウォジク戦では相手の体力を削るクレバーな試合ぶりも見せています。
この恐るべき強さから、「ボクシング界のバイブル」ともいわれる専門メディア「ザ・リング」の全階級PFPランキングでは9位。1位の4階級制覇王者サウル「カネロ」アルバレス選手とは階級が近いこともあり、ファンの間では「PFP同士対決」を望む声もあるようです。
ベテルビエフvsカネロはある?
ダウン率100%、「逆転ワンパンチ」の豪腕が強さのベテルビエフ選手。次戦や今後の相手がどうなるのか注目されます。
ファンの期待は他団体王者との統一戦や、スーパーウェルター・ミドル・スーパーミドル・ライトヘビーの4階級を制しているカネロ選手との対決。
ただ最近の報道では、カネロ選手は昨年末、獲得したばかりのWBOライトヘビー級王座を返上。今年5月に行う方向の次戦では、1階級下のスーパーミドル級での試合となる見込みです。相手として、WBO世界同級王者ビリー・ジョー・ソーンダース選手との統一戦が取りざたされています。
一方ベテルビエフ選手の次戦は、IBFの指名挑戦権を持つ、こちらも16戦無敗のメン・ファンロン選手(中国)との顔合わせになるとの見方が有力。
アマではヘビー級でも戦っていただけに、ベテルビエフ選手が階級を下げることは考えにくく、夢の「カネロvsベテルビエフ」実現には、今後カネロ選手が再びライトヘビーに戻る決断をすることを願うしかなさそうです。
https://twitter.com/Canelo/status/1190917782671462401
アルツール・ベテルビエフへのみんなの反応
みんなの反応
個人的現役ハードパンチャーランキング 1.デオンテイワイルダー 2.アルツールベテルビエフ 3.井上尚弥
ネットの感想
相手が嫌がるからか、ベテルビエフの試合ってホントすんなり決まらないね〜
みんなの反応
ビボルとベテルビエフの試合を見ながら、カネロ「なんだ全然弱ええじゃんw あと10年したらやってやるよw」とか言いそう
ネットの感想
コバレフの全盛期は今とは比較にならないぐらい強いが、それでもベテルビエフの方が上だと思う
みんなの反応
去年の年間MVPはカネロ、年間最高試合は井上vsドネア、年間最高KOはワイルダーかベテルビエフかなぁ
出典:twitter
まとめ
今回の記事をまとめると以下の通りです。
ここがポイント
- プロ17戦全勝、KO率100%の超絶ハードパンチャー・ベテルビエフ
- 五輪連続出場のトップアマからライトヘビーNo1のPFPランカーへ
- PFP1位カネロとの決戦期待も、当面はお互い別階級での試合実施か
最近の報道によれば、ベテルビエフ次戦はやはりファンロン戦で固まり、3月下旬にカナダで行われる方向とか。ベテルビエフ選手所属のトップランク社が主催権を獲得したため、当初計画された中国での試合は立ち消えに。これには当のベテルビエフ選手が一番ホッとしているそうです。
というのも、ベテルビエフ選手は敬虔なイスラム教徒で、かねてウイグル自治区のイスラム教徒を弾圧する中国政府の姿勢に反発。もし次戦が中国開催なら試合をキャンセルし、IBF王座を返上することも頭にあったほどだそうです。
世界中のファンの期待を集める「国際頂上決戦」ですが、選手の信教や国情も絡み、マッチングにはデリケートな側面もあるのだなと感じます。
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