ボクシングのWBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチが日本時間23日、米ラスベガスで行われ、王者エマヌエル・ナバレッテ選手(メキシコ)が、同級5位ジェオ・サンティシマ選手(フィリピン)をTKOで下し防衛しました。
現在「スーパーバンタム級最強」の呼び声も高いナバレッテ選手。将来井上尚弥選手との対戦はあるのか?ナバレッテ選手の戦績と強さや、海外の反応をまとめました。

2020年10月10日更新
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ナバレッテの戦績
ナバレッテ選手はメキシコシティ出身の25歳。身長は170cmですが、それに比べリーチが183cmと「階級最長クラス」に長いのが特徴です。
12年にプロデビュー。デビュー間もない4回戦試合の時代に1度判定負けした以外は負け知らずの強さ。戦績は32勝(27KO)1敗と非常に高いKO率を誇ります。
キャリアのハイライトは、18年に初挑戦した世界タイトル。王者ドグボエ選手(英国)に12R判定勝ちを収め初めて王座に。翌年の再戦でも12RでTKO勝ちし、王者の地位を確立しました。
その後2020年10月9日、階級をフェザー級にあげ、空位になったWBOフェザー級王座をかけて2位のルーベン・ビラと戦い2度のダウンを奪う判定勝ちをし2階級制覇しました。
ナバレッテ選手のプロフィールと戦績一覧は以下の通りです。
ナバレッテのプロフィール
本名 | エマヌエル・ナバレッテ・マルティネス | |
---|---|---|
通称 | Vaquero(カウボーイ) | |
出身 | メキシコシティ | |
国籍 | メキシコ | |
誕生日・年齢 | 1995年1月17日生まれ | |
身長 | 170cm | |
リーチ | 183cm | |
アマ戦績 | ? | |
プロ戦績 | 38戦37勝(31KO)1敗 | |
デビュー | 2012-02-18 | |
経験階級 | フェザー級 スーパーバンタム級 フライ級 | |
利き手 | 右 | |
タイプ | オーソドックス | 多彩の角度からの攻撃的タイプ |
KO率 | 84% | |
入場曲 | ||
その他 | ・toprankboxingと契約 ・3階級制覇 |
ナバレッテの戦績一覧
日付 | 対戦相手 | 対戦相手の w-l-d | 勝敗 | 結果 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
2023-2-3 | リアム・ウィルソン | 11 1 0 | 勝 | TKO | WBOジュニアライト級王座獲得 3階級制覇達成 |
2022-8-20 | エドゥアルド・バエズ | 21 2 2 | 勝 | KO | WBO世界フェザー級王座防衛3 |
2021-10-15 | ジョエ・ゴンサレス | 24 1 0 | 勝 | UD | WBO世界フェザー級王座防衛2 |
2021-4-24 | クリストファー・ディアス | 26 2 0 | 勝 | TKO | WBO世界フェザー級王座初防衛 |
2020-10-09 | ルーベン・ビラ (フェザー級2位) | 18 0 0 | 勝 | UD (3-0) | WBOフェザー級 2階級制覇達成 |
2020-06-20 | ユリエル・ロペス | 13 13 1 | 無効試合 | NC | |
2020-02-22 | サンティシマ | 19 2 0 | 勝 | TKO | WBOスーパーバンタム級 |
2019-12-07 | フランシスコ・オルタ | 20 3 1 | 勝 | KO | WBOスーパーバンタム級 |
2019-09-14 | フアン・ミゲル・エロルド | 28 1 0 | 勝 | TKO | WBOスーパーバンタム級 |
2019-08-17 | フランシスコデヴァカ | 20 0 0 | 勝 | KO | WBOスーパーバンタム級 |
2019-05-11 | アイザック・ドグボエ | 20 1 0 | 勝 | TKO | WBOスーパーバンタム級 |
2018-12-08 | アイザック・ドグボエ | 20 0 0 | 勝 | UD | WBOスーパーバンタム級 |
2018-06-02 | ホセ・サンマルティン | 26 4 1 | 勝 | KO | |
2018-03-10 | ブレイラー・テラン | 22 15 1 | 勝 | TKO | |
2018-01-20 | グレン・ポラス | 31 6 0 | 勝 | KO | |
2017-10-28 | ダニー・フローレス | 15 10 1 | 勝 | TKO | |
2017-07-29 | Jhon Gemino | 16 8 1 | 勝 | TKO | |
2017-06-24 | ルイス・ベドラ・オロスコ | 18 2 0 | 勝 | TKO | |
2017-03-25 | サルバドール・エルナンデス・ サンチェス | 14 5 0 | 勝 | TKO | |
2017-01-21 | デニス・コントレラス | 20 6 0 | 勝 | TKO | |
2016-10-08 | マーティン・カシージャス | 15 8 1 | 勝 | UD | |
2016-08-13 | Eleazar Valenzuela | 12 4 3 | 勝 | UD | |
2016-07-16 | Roberto Pucheta* | 9 8 1 | 勝 | TKO | |
2016-03-05 | Oswaldo Castro | 23 7 3 | 勝 | TKO | |
2015-11-28 | Ricardo Roman | 9 7 3 | 勝 | KO | |
2015-09-05 | Jonathan Lecona Ramos | 16 15 4 | 勝 | TKO | |
2015-07-04 | Enrique Bernache | 21 7 0 | 勝 | TKO | |
2015-02-21 | Marco Antonio Gonzalez | 1 1 0 | 勝 | RTD | |
2014-11-21 | Alberto Luna Galicia | 10 0 0 | 勝 | UD | |
2014-08-08 | Emmanuel Dominguez | 12 3 0 | 勝 | TKO | |
2013-03-02 | Antonio Gutierrez | 3 3 0 | 勝 | TKO | |
2012-12-15 | Ramon Pena | 9 19 5 | 勝 | TKO | |
2012-07-26 | Daniel Argueta | 4 0 0 | 負 | UD | |
2012-06-21 | Ismael Garnica | 4 1 0 | 勝 | TKO | |
2012-05-10 | Ivan Ochoa Sanchez | debut | 勝 | TKO | |
2012-04-12 | Ivan Donovan | 1 1 1 | 勝 | TKO | |
2012-03-08 | Jonathan Rojas | debut | 勝 | TKO | |
2012-02-18 | Misael Ramirez | debut | 勝 | TKO |

ナバレッテの強さ
戦績でもここ8年ほど負けなしを続けるナバレッテ選手。得意のファイトスタイルは、オーソドックスの構えから長いリーチを生かして繰り出すワンツーと、素早いパンチの回転力です。
出入りも激しく運動量も十分のタフガイ。パワーもかなりあり、ドグボエとの2戦では手数の多さとリーチの長さで圧倒する強さを見せました。
また詳しいファンによれば、ナバレッテ選手の一番の強さは「メンタル」にあるともいいます。強打で鳴らしたドグボエ選手に対し、恐れず相打ちのタイミングでフックを放つなど思い切りの良さも光りました。
スタミナには自信があるようで、昨年2019年の1年間には4試合も行い、全て勝利。王座獲得から1年2か月で5度もKOで防衛を果たすなどハイペースで試合をこなしています。

↓19年のナバレッテvsドグボエ戦
ナバレッテvs井上尚弥戦はある?
戦績やKO率からも強さが分かる王者ナバレッテ選手ですが、さすがに連戦の疲れからか、「フューリーvsワイルダー2」の大一番の前座として登場した23日の防衛戦では、やや精彩を欠きました。
相手はWBO5位とはいえ世界初挑戦で、戦績上も特段の実力者とは対戦していないサンティシマ選手。「早い回での終了」を予想する向きもありましたが、結果は最終回まで長引く内容になりました。
4Rには相手の強い左フックを受けグラつく場面も。中盤にはペースダウンし相手からカウンターをもらうシーンもあり、持ち味の手数が減少。終盤ようやく息を吹き返してラッシュし、11回、12回とロープ際に追い詰めてパンチの連打を浴びせ続け、ようやくTKOに仕留めました。
スーパーバンタム級といえば、井上尚弥選手が4階級制覇を目指し将来乗り込むことも予想される階級。今後、「ナバレッテvs井上尚弥」はあり得るのでしょうか。
ナバレッテ選手は、以前取材に「モンスター・イノウエは誰もが対戦を切望するファイターだと思う。オレもそのリストに入っている」と対戦に意欲的な姿勢を示していました。
しかし23日の試合後には「次は統一戦がやりたい。オプションを見てみるけどすぐに統一戦ができないようならフェザー級に上げる。フェザー級でどのチャンピオンでもいいからチャレンジしたい」とコメント。
井上選手は転級するとしても来年以降になるとみられ、ナバレッテ選手の意向の通りなら、当面二人の対戦は「すれ違い」になりそうな雲行きといえそうです。
Emanuel Navarrete defeats Jeo Santisima by a round 11 TKO to retain his WBO Super Bantamweight title at the MGM Grand in Las Vegas!#kboxtv #WilderFury2 #NavarreteSantisima pic.twitter.com/8BWL0ezxah
— Home Of Boxing In Africa (@KboXtv) February 23, 2020
ナバレッテの海外の反応・評価
みんなの反応
よくやったカウボーイ!驚くべき試合ぶり。彼は手を出すのをやめなかった
ネットの感想
ナバレッテ初めて見たけど、将来性感じる若手だよね。今後にも期待
みんなの反応
この戦いは犯罪だ!ミスマッチだ。サンティシマはまだ世界戦のレベルに達してなかった
ネットの感想
「ライオンへの餌付け」みたいな恥ずかしい試合。サンティシマは準備ができていないとしか言いようがない
みんなの反応
ってか、レフェリー止めるの早すぎない?
出典:twitter
まとめ
今回の記事をまとめると以下の通りです。
ここがポイント
- フューリー2の前座でSバンタム王者・ナバレッテが5度目の防衛
- リーチと手数に優れたKOファイターだが、今回ややや苦戦目立つ
- 次戦はフェザー級に移る意向。井上尚弥戦はすれ違いに終わるか
スーパーバンタム級では、WBA・IBFの統一王者だったダニエル・ローマン選手が、1月の防衛戦で元五輪メダリストながらプロ戦績は浅いアフマダリエフ選手(ウズベキスタン)にまさかの敗戦。
非常に僅差の判定だったため再戦も予想される上、アフマダリエフ選手はIBFで暫定王者・岩佐亮佑選手と近々対戦しなければなりません。残るWBC王者はメキシコの同胞バルガス選手。こうした情勢から、当面はナバレッテ選手が望む統一戦は難しそうです。
仮に、ナバレッテ選手が去った後のスーパーバンタム級はどう展開されるのか。日本のファンとしては井上選手の登場が待ち遠しくも感じます。

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