ドネア選手を下して「バンタム級世界最強」に上り詰めた井上尚弥選手。激闘の余韻漂う中、次戦の相手として新たなビッグネームが名乗りを上げました。リゴンドー選手です。
以前、やはりドネア選手を破ってWBA・WBO世界スーパーバンタム級王座を統一し、同級を席巻したリゴンドー選手。無冠の今はバンタム級に階級を下げ、井上選手への挑戦にも意欲的な様子です。
リゴンドー選手の戦績やその強さとは?今後、井上選手と対戦する可能性はあるのか探りました。
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ギレルモ・リゴンドー戦績一覧
ギレルモ・リゴンドー選手はキューバ出身の39歳。アマ時代には200勝以上を重ね、シドニー、アテネ五輪と2大会連続でバンタム級金メダルを獲得したスーパーエリートです。
09年に米国に亡命後プロデビュー。10年にコルドバ選手とWBAスーパーバンタム級暫定王座決定戦を行い、判定勝ちでプロ7戦目にして世界王座を獲得します。
プロ戦績は21戦19勝(13KO)1敗。ドネア選手からダウンを喫しながらも判定勝ちして王座を奪ったり、いきなり2階級上の「PFP1位」ロマチェンコ選手に挑んでキャリア唯一のTKO負けを喫するなど、色々話題も多いボクサーでもあります。
その戦績一覧は以下の通りです。
戦 | 日付 | 勝敗 | 時間 | 内容 | 対戦相手 | 国籍 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2009年5月22日 | ◎ | 3R 1:09 | TKO | フアン・ノリエガ | アメリカ合衆国 | プロデビュー戦 |
2 | 2009年7月17日 | ◎ | 1R 2:57 | TKO | ロバート・ギーエン | アメリカ合衆国 | — |
3 | 2009年9月18日 | ◎ | 3R 2:53 | TKO | ジョバンニ・アンドラーデ | ブラジル | NABA北米スーパーバンタム級王座決定戦 |
4 | 2009年12月16日 | ◎ | 8R | 判定3-0 | ランテ・アディー | ガーナ | — |
5 | 2010年2月5日 | ◎ | 1R 0:28 | KO | アドルフォ・ランデロス | メキシコ | — |
6 | 2010年8月21日 | ◎ | 7R 0:10 | TKO | ホセ・アンヘル・ベランサ | メキシコ | — |
7 | 2010年11月13日 | ◎ | 12R | 判定2-1 | リカルド・コルドバ | パナマ | WBA世界スーパーバンタム級暫定王座決定戦 |
8 | 2011年3月19日 | ◎ | 1R 2:38 | TKO | ウィリー・ケーシー | アイルランド | WBA防衛1 |
9 | 2012年1月22日 | ◎ | 6R 1:29 | KO | リコ・ラモス | アメリカ合衆国 | WBA世界スーパーバンタム級王座統一戦 WBA防衛2 |
10 | 2012年6月9日 | ◎ | 5R 1:11 | TKO | テオン・ケネディ | アメリカ合衆国 | WBA防衛3 |
11 | 2012年9月15日 | 〇 | 12R | 判定3-0 | ロバート・マロキン | アメリカ合衆国 | WBA防衛4 |
12 | 2013年4月13日 | 〇 | 12R | 判定3-0 | ノニト・ドネア | フィリピン | WBA・WBO世界スーパーバンタム級王座統一戦 WBA防衛5 WBO・リングマガジン王座獲得 |
13 | 2013年12月7日 | 〇 | 12R | 判定3-0 | ジョゼフ・アグベコ | ガーナ | WBA防衛6・WBO防衛1 |
14 | 2014年7月19日 | ◎ | 1R 1:44 | KO | ソッド・ゴーキャットジム | タイ | WBA防衛7・WBO防衛2 |
15 | 2014年12月31日 | ◎ | 11R 終了 | TKO | 天笠尚(山上) | 日本 | WBA防衛8・WBO防衛3 |
16 | 2015年11月21日 | 〇 | 10R | 判定3-0 | ドリアン・フランシスコ | フィリピン | WBCインターナショナルスーパーバンタム級シルバー王座決定戦 |
17 | 2016年7月16日 | ◎ | 2R 終了 | TKO | ジェームス・ディケンズ | イギリス | WBA防衛9 |
18 | 2017年6月17日 | – | 1R 3:00 | NC | モイセス・フローレス | メキシコ | WBA世界スーパーバンタム級王座統一戦 |
19 | 2017年12月9日 | ● | 6R 終了 | TKO | ワシル・ロマチェンコ | ウクライナ | WBO世界スーパーフェザー級タイトルマッチ |
20 | 2019年1月13日 | ◎ | 1R 2:59 | KO | ジョバンニ・デルガド | メキシコ | |
21 | 2019年6月23日 | ◎ | 8R2分59秒 | TKO | フリオ・セハ | メキシコ | WBC世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦 |
↓今年6月、リゴンドーがセハをKOした試合
リゴンドーvs井上尚弥の現実味と対戦予想
遅いデビューのため既に40歳近いリゴンドー選手ですが、戦績では負けは1つのみ。ロマ戦後スーパーバンタム級王座を剥奪されましたが、今年6月にはWBC同級1位のセハ選手と戦い、7Rまで劣勢ながらも8回に逆転TKO勝ちしています。
サウスポーのリゴンドー選手はシャープな右ジャブ、正確無比な左ストレートや多彩なステップワークが武器。13年のドネア戦の動画を見ると、足を使った出入りの速いボクシングにあのドネア選手も攻めにくそう。左の強打をもらい顔面にかなりのダメージも受けています。
ただ10R、リゴンドー選手はドネア選手の「出合い頭」の強烈な右でダウン。ロマチェンコ戦でも相手のスピードに圧倒され続け、クリンチに終始するなど脆い面もあるようです。
そんなリゴンドー選手はこのほどバンタム級に階級を下げ、井上選手がスーパー王者に昇格したため空位になったWBA王座を狙い、12月3日にソリス選手と王座決定戦を行う予定。
地元メディアには王座奪取に自信を見せ、井上選手との対戦にも「もちろんだ、皆がこの試合を見たがっている」と意欲を示したそうです。
リゴンドー選手がWBA新王者になれば、米でも知名度高い「大物」だけに、井上選手との統一戦の可能性も一気に浮上しそうです。
ドネア戦では、強さを見せたとはいえ、フェザー級なども制覇したそのフィジカルや耐久力に手を焼いた井上選手。同じようなサイズ感やタフさがあり、サウスポーのリゴンドー選手だけに、仮に対戦すれば、井上選手が今後4階級制覇を目指す上での「試金石」になるかもしれません。
Camp Life @RigoElChacal305 : Rigondeaux Showing Unbelievable Defense, Amazing Speed & Accuracy https://t.co/9iqQeq218T via @YouTube #LomaRigo pic.twitter.com/CtN5buI9pR
— ThaBoxingvoice (@ThaBoxingVoice) December 7, 2017
リゴンドーに関するネットの評価まとめ
みんなの感想
最も見たいカード。ロマチェンコにしか敗けてないリゴンドーをロマより早い回で壮絶にKOできれば、井上選手のPFPは確実に上がる
ネットの反応
リゴンドー、年だけどまだまだ強い。ただドネアに完勝したリゴンドーとウォータースの両方を棄権に追い込んだロマチェンコは、やっぱりレベルが違うと思った
みんなの感想
井上は全てはケガが完治してから。いろいろ挑発を受けると思うが、次戦は焦らずに期間を置き相手も選んだほうがいい
ネットの反応
下から上げた選手は試合当日でもそうそう大きくならないが、上から落としてきた選手はすぐ元の階級くらいに戻る。ドネア、パッキャオしかり。きっちり仕上げてきたレジェンドは侮れない
みんなの感想
今までは現実味に乏しかったリゴンドー戦が一気に浮上。これは楽しみ。トップランク社だしテテ戦もリゴンドー戦も実現してくれそう!
出典:ヤフコメ欄
まとめ
今回の記事のポイントは以下の通りです。
ココがポイント
- Sバンタムの「英雄」リゴンドーが井上戦に意欲
- 戦績21戦19勝(13KO)1敗。唯一の敗戦はロマチェンコ戦
- 年末にWBAバンタム新王者になれば井上と統一戦浮上も?
最近の記者会見で井上選手はリゴンドー選手について、「本当に(体重を)落とせるんですかね。現実味がない話で…」とバンタム級に来ることへ疑心暗鬼のようでした。
ただ井上選手が〝次戦指名〟したウバーリ、テテ選手はそれぞれ指名挑戦者や暫定王者との試合が近く見込まれており、対戦が実現するかはまだ不透明。
自身のケガの回復度合いもあり、プロモーターの動向次第では、次にいきなり「ラスベガスで井上vsリゴンドー統一戦」といったサプライズな展開も、あながち否定できないかもしれません。