ボクシングのWBC世界ヘビー級タイトルマッチで、元3団体統一王者のフューリー選手(英国)が、大方の予想を覆して無敗を誇るワイルダー選手に圧勝。王座に返り咲きました。
これを受けてボクシング専門メディアの中には、階級の壁を取り除いた仮想の全ボクサー最強ランキング「パウンドフォーパウンド(P4P)」で、フューリー選手を3強に選出するところも。
3月に入りますが、世界のパウンドフォーパウンド最新ランキングはどうなっているのか。「日本の至宝」井上尚弥選手は何位なのか。P4P注目の試合とともにまとめてみました。
最新P4Pはこちらより
◆ボクシング◆ 2024年12月24日(火) 井上 尚弥 vs サム・グッドマン 他 他開催場所:有明アリーナ |
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パウンドフォーパウンド(P4P)ボクシングランキング最新3月
ヘビー級からミニマム級まで、体重別に全17の階級に分かれる男子プロボクシング。格闘技は身長や体格より体重差が最も物理的なダメージに影響するといわれることもあり、細かい体重別ランクがあるのが一般的です。
特にボクシング界では、この体重別階級のほかに主要な団体が世界に4つもあるため、各階級で最大4人(「スーパー王者」を含めると5人以上の場合も)もチャンピオンがいることになり、「分かりにくい」「一体誰が一番強いの?」と混乱するファンも少なくありません。
そこで海外の主要なボクシングメディアでは、「仮に体重が同じだったら、誰が一番強いのか」という仮想ランキング「パウンドフォーパウンド」を独自に選出しています。
専門記者の投票や編集部で議論して決めるなど選出法はさまざまですが、世界のボクサーにとって「P4P入り」することは、ベルトと並ぶ何よりの名誉でもあります。
ではパウンドフォーパウンド最新ランキングはどうなっているのか、我らが井上選手はどこにいるのか、以下に一覧でご紹介しましょう。
Ring誌はじめ4誌のトップ10
2020/3 時点でのランク | THE RING (老舗・元祖) 2020/2/22更新 | ESPN (専門家投票制) 2020/2? | WBN (WorldBoxingNews) 2020/2/28更新 | boxingscene 2020/2? 更新 |
---|---|---|---|---|
1位 | サウル・アルバレス(29) メキシコ | ワシル・ロマチェンコ(31) ウクライナ | サウル・アルバレス(29) メキシコ | 井上尚弥(26) 日本 |
2位 | ワシル・ロマチェンコ(31) ウクライナ | テレンス・クロフォード(31) アメリカ | ワシル・ロマチェンコ(31) ウクライナ | サウル・アルバレス(29) メキシコ |
3位 | 井上尚弥(26) 日本 | サウル・アルバレス(29) メキシコ | タイソン・フューリー (28) イギリス | ワシル・ロマチェンコ(31) ウクライナ |
4位 | テレンス・クロフォード(31) アメリカ | 井上尚弥(26) 日本 | 井上尚弥(26) 日本 | テレンス・クロフォード(31) アメリカ |
5位 | オレクサンドル・ウシク (33) ウクライナ | エロール・スペンス・ジュニア (29) アメリカ | エロール・スペンス・ジュニア (29) アメリカ | オレクサンドル・ウシク (33) ウクライナ |
6位 | エロール・スペンス・ジュニア (29) アメリカ | オレクサンドル・ウシク (33) ウクライナ | マニー・パッキャオ(40) フィリピン | エロール・スペンス・ジュニア (29) アメリカ |
7位 | ゲナジー・ゴロフキン (37) カザフスタン | ゲナジー・ゴロフキン (37) カザフスタン | ゲナジー・ゴロフキン (37) カザフスタン | マニー・パッキャオ(40) フィリピン |
8位 | ファン・フランシスコ・ エストラーダ(29) メキシコ | ファン・フランシスコ・ エストラーダ(29) メキシコ | テレンス・クロフォード(31) アメリカ | ファン・フランシスコ・ エストラーダ(29) メキシコ |
9位 | アルツール・ベテルビエフ(34) ロシア | デオンテイ・ワイルダー(33) アメリカ | オレクサンドル・ウシク (33) ウクライナ | ゲナジー・ゴロフキン (37) カザフスタン |
10位 | マニー・パッキャオ(40) フィリピン | マニー・パッキャオ(40) フィリピン | ファン・フランシスコ・ エストラーダ(29) メキシコ | ジョシュ・テイラー(28) イギリス |
WBNの11位~50位
WBNP4P 11位以降 | 選手名 |
---|---|
11位 | レオ・サンタ・クルス(30) メキシコ |
12位 | 田中恒成(24) 日本 |
13位 | アンソニー・ジョシュア(29) イギリス |
14位 | マイキー・ガルシア(31) アメリカ |
15位 | 井岡一翔(30) 日本 |
16位 | ドニー・ニエテス(37) フィリピン |
17位 | ワンヘン・ミナヨーティン(33) タイ |
18位 | ショーン・ポーター(31) アメリカ |
19位 | ホセ・ラミレス(27) アメリカ |
20位 | デオンテイ・ワイルダー (34) アメリカ |
21位 | アルツール・ベテルビエフ(34) ロシア |
22位 | ミゲール・ベルチェット(27) メキシコ |
23位 | ジョシュ・テイラー(28) イギリス |
24位 | ガーボンタ・デービス(24) アメリカ |
25位 | レジス・プログレイス(30) アメリカ |
26位 | ノニト・ドネア(36) フィリピン |
27位 | ゲーリー・ラッセル・ジュニア (31) アメリカ |
28位 | ダニエル・ジェイコブス(32) アメリカ |
29位 | シーサケット・ソー・ ルンヴィサイ(32) タイ |
30位 | キース・サーマン(30) アメリカ |
31位 | アンディ・ルイス・ジュニア(29) メキシコ・アメリカ |
32位 | モルティ・ムザラネ(36) 南アフリカ |
33位 | ギレルモ・リゴンドウ(38) キューバ |
34位 | ディミトリー・ビボル(28) ロシア |
35位 | セルゲイ・コバレフ(36) ロシア |
36位 | ムロジョン・アフマダリエフ(26) ウズベキスタン |
37位 | ジェイソン・ロザリオ(24) ドミニカ |
38位 | ジャーメル・チャーロ(29) アメリカ |
39位 | カルム・スミス(29) イギリス |
40位 | ヘルウィン・アンカハス (27) フィリピン |
41位 | デメトリアス・アンドラーデ(31) アメリカ |
42位 | ジョシュ・ワリントン(29) イギリス |
43位 | 京口紘人(25) 日本 |
44位 | レイ・バルガス(28) メキシコ |
45位 | ギルベルト・ラミレス(28) メキシコ |
46位 | ノックアウト・CPフレッシュマート (29) タイ |
47位 | デビッド・ベナビデス(22) アメリカ |
48位 | ティオフィモ・ロペス(22) アメリカ |
49位 | エマニュエル・ナバレッテ(24) メキシコ |
50位 | ビリー・ジョー・ソーンダース(29) イギリス |
https://www.instagram.com/p/B9AF9-aHrJ1/
3月最新ランクのポイント
ご紹介したとおり、パウンドフォーパウンド最新ランキングではまずはトップ3を更新したWBN(ワールドボクシングニュース)が目を引きます。
強豪ひしめくヘビー級で、「ボクシング界最強」ともいわれる強打で44戦にわたって無敗を続けてきた「ブロンズボマー」ワイルダー選手を、2度もダウンさせ7Rで仕留めた完勝劇。
これを受けてWBNは、従来ベスト10圏外だったフューリー選手を1位のカネロ、2位のロマチェンコ両選手に続いて3位にランクインさせました。かたやワイルダー選手は20位に急落。
この結果、これまで3位だった井上尚弥選手は4位に「押し出される」形に。ただWBN以外のメディアでは、井上選手はザ・リングで3位、ESPNで4位にこれまでと変わらずランクしています。
このほか各メディアのP4Pでは、史上2人目の6階級制覇の「レジェンド王者」パッキャオ選手が依然10強に君臨していることや、スーパーフライ級王者のエストラーダ選手が、井上選手同様に軽量級ながらベスト10入りしている点が、現在のランクの特徴といえそうです。
2020年3、4月見るべきP4Pの試合は?
パウンドフォーパウンド最新ランキングで一気に躍進したヘビー級新王者のフューリー選手。では3、4月に行われるボクシングマッチで、P4Pランカーが登場する注目マッチをご紹介しましょう(日付は現地時間)。
■3月28日
・WBC・IBF世界ライトヘビー級タイトルマッチ(カナダ)
「アルツール・ベテルビエフ vs ファンロン・メング」
……P4Pでリング9位、WBNで21位にランクする2団体王者のベテルビエフ選手。凄まじい強打で無敗街道が続くか、見逃せない1戦となりそうです。
・WBC世界スーパーバンタム級指名挑戦者決定戦
「ルイス・ネリ vs アーロン・アラメダ」
……度重なる体重超過や薬物使用疑惑。「悪童」の異名がすっかり定着したネリ選手ですが、ESPNはバンタム級で井上選手に次ぎ2位にランク。振る舞いはともかく、実力を評価する専門家は今でも多いようです。スーパーバンタム級でどこまで活躍できるか見ものです。
■4月25日
・WBA・IBF・WBO世界バンタム級王座統一戦(アメリカ)
「井上尚弥 vs ジョンリル・カシメロ」
……言うまでもなく、日本史上最高傑作のスーパー王者井上選手の次戦。聖地ラスベガスで、井上選手が再びどう世界を驚かせてくれるか、その時はまもなくです。
2020.4.25#toprank#lasvegas #naoyainoue pic.twitter.com/stxFibXgSc
— 井上尚弥 Naoya Inoue (@naoyainoue_410) February 14, 2020
パウンドフォーパウンド最新のみんなの反応
みんなの反応
そもそもパウンドフォーパウンドからヘビー級のボクサーは外すべきやと思うんやけどね。「体重が同じなら」というがヘビー級はそもそも「体重を合わせる」ことをしない階級なわけで
ネットの感想
まあパウンドフォーパウンドはお遊びですからね。ファン同士があーでもないこーでもないと居酒屋のカウンターで語り合う気楽さでいたい
みんなの反応
P4Pって熱くなれない。ヘビー級とミニマム級じゃボクシング自体が別物でしょ? ヘタすると別の格闘技といっていいくらい違ってくるわけで
ネットの感想
今までもワイルダーで10位だしな アルバレス1位もどうかとは思うが
みんなの反応
恋愛にもパウンドフォーパウンドを持ち込んでしまい、年齢や職業などに関係なく「同じクラスだったら好きになるか」というどうでもいい基準しか持てない…
出典:twitter
まとめ
今回の記事をまとめると以下の通りです。
ここがポイント
- WBNパウンドフォーパウンド最新ランクでフューリー3位に急伸
- 井上は4位に下がったが、ザ・リング3位、ESPN4位は変わらず
- 3、4月もベテルビエフ、井上らP4Pランカーの注目試合続く
階級分けのあるボクシングはじめ、さまざまな競技で「誰と誰が戦ったら、どっちが強いか」はファン永遠の「空想テーマ」だともいえます。
格闘技は体重の壁がありますし、球技などでは国やリーグの違いで対戦が実現しないことも。あるいは同じ国・リーグでも、「過去の名選手と現在のスターが対戦したらどうなるだろう」という想像は、果てしなく尽きないものです。
P4Pも、階級が大きく違う2人が戦うことは現実的にはあり得ませんが、「もしフューリーと井上尚弥が体重70kgに合わせて拳を交えたら……」と〝妄想〟したくなるのは、ファンなら誰しも同じではないでしょうか。
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