ボクシングの「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」。体重が同じだと仮定した〝全階級中最強ボクサー〟の称号です。
その一人とされるWBO世界ウェルター級王者テレンス・クロフォード選手(米)の3度目の防衛戦が12月に行われます。相手は同級1位カバラウスカス選手(リトアニア)。
注目の「クロフォードvsカバラウスカス」戦の放送予定や時間は?試合の勝敗予想オッズもシェアしておきましょう。

クロフォードvsカバラウスカスの放送予定と時間
32歳のクロフォード選手は3階級制覇王者で、スーパーライト級では主要4団体を全制覇。これは史上3人目の快挙でした。昨年からはウェルター級に移り、2度防衛中。
これまでのキャリアで、3階級王者ガンボア、同リッキー・バーンズ、WBA・IBF統一王者インドンゴ、パッキャオを破ったホーンの各選手ら、並み居る世界的な強豪全てに危なげなく勝利。戦績は35戦無敗(26KO)という圧倒的なものです。
こうした実力から、海外ボクシングメディアは揃ってクロフォード選手をPFPに選出。最新ランクはザ・リングで全体4位、WBNで7位、ESPNで2位に付けています。
↓クロフォードvsガンボア(14年)

一方のカバラウスカス選手は31歳で、北京、ロンドン五輪で母国代表になったアマエリート出身です。米国を拠点に活動し13年にプロデビュー、これまで北米ウェルター級王座を獲得しています。今回が世界初挑戦。戦績は22戦21勝(17KO)1分けです。
挑戦者が、実力絶頂のPFPランカーをどこまで追い詰められるかが注目の「クロフォードvsカバラウスカス」戦。日本での放送予定は以下の通りとなっています。
【BS放送「WOWOW」】
・12月15日(日)午前11時~ 生中継(ネット同時配信予定)
・12月16日(月)夜9時~ 録画放送
クロフォードvsカバラウスカスの予想とオッズ
年齢も近い無敗同士の対決となるWBOウェルター級タイトルマッチ「クロフォードvsカバラウスカス」。放送が必見のこの試合、詳しいファンなどの間では、結論から言えば「実績・実力からみてもクロフォード勝利は疑いない」との見方が多いようです。
クロフォード選手は頻繁にスイッチを繰り返すアウトボクシングが特徴。高い身体能力に裏打ちされたスピードとタイミング良いカウンターが武器です。ただ機を見れば自ら距離を詰めて圧力もかけるオールラウンダーでもあります。
カバラウスカス選手はKO率の高い強打者で、ガードを固めて放つフック、ボディ、ストレートはかなりの硬質。ただ無理に間合いを詰めず、基本的には中間距離を保ってボクシングするタイプで、ステップワークはあまり得意ではない様子です。
↓カバラウスカスvsブリューワー(16年)
パンチのタイミングやスマートさ、回転力、防御技術などの全てでクロフォード選手が上回っているとみられ、「中盤での王者KO」を予想する向きが多いようです。最新のオッズも次の通りとなっています。
・Willam hill …… カバラウスカス勝利7.5倍、クロフォード勝利1.08倍
・10bet Japan …… カバラウスカス勝利6.8倍、クロフォード勝利1.1倍
Make sure you mark your calendar down for December 14 I’ll be back in action live on @espn at MSG!!! Work time!!!! pic.twitter.com/tjjJ06F0v8
— Terence Crawford (@terencecrawford) October 15, 2019

クロフォードvsカバラウスカスのみんなの予想
みんなの感想
クロフォード 遊びながら勝つ、何でも出来ちゃうボクサー。アウトしながらも最後とどめを刺すのが素敵
ネットの反応
クロフォードの相手も強そうやしなかなか面白い試合になるんちゃうかな
みんなの感想
長く勝ち続けるには難解で幅の広いスタイル、ソフトスキルを身につけることが重要な時代になってると思う。ロマチェンコよりもクロフォードの時代
ネットの反応
Kavaliauskas、グーグル先生はカワリアウスカス、WOWOWはカバラウスカス。トップランクは?
みんなの感想
結局ボクシングは相対的な強さを競うスポーツだから、勝ち数ではなく誰に勝ったかというのが大事といえる
出典:twitter
まとめ
今回の記事のポイントをまとめると次の通りです。
ココがポイント
- 12月、PFP王者クロフォードがカバラウスカスを迎えてV3戦
- 日本ではWOWOWが独占生放送、ネットも同時配信予定
- オールラウンダー・実力絶頂クロフォードの中盤KO勝ち予想が大勢
20近くに細分化されているプロボクシングの階級でも、ウェルター級周辺は実力者がひしめき、勝つのが非常に難しいウェイトだと言われます。
そこで〝難攻不落〟のクロフォード選手ですが、はや32歳。今回の防衛戦をステップにして、世界のファンが待ち望むWBC・IBF王者スペンスJr選手や、WBAスーパー王者の「レジェンド」パッキャオ選手との頂上決戦実現へ、歩みを速めてほしいと思います。

関連