プロボクシングWBA・WBC世界ライトフライ級統一王者・寺地拳四朗選手の防衛戦が8日に迫りました。当初のWBO王者ゴンサレス選手との三団体統一戦は病気のため流れてしまいましたが、代わりに急遽挑戦者になったのがWBA世界フライ級2位の実力者アンソニー・オラスクアガ選手(米国)です。
オラクスアガ選手の戦績や強さとは?日本ボクシング界とも縁が深く、「階級絶対王者」寺地選手でも油断ならないその底力を探りました。(出典:Wikipedia、スポーツメディアなど)
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アンソニー・オラスクアガの戦績
アンソニー・オラスクアガ選手は、もともと今月15日に韓国・仁川で白石聖選手とフライ級の試合を予定。その調整のため、8日の同じ興行で試合がある岩田翔吉選手とのスパーで来日が決まっていたこともあり、プロモーターが寺地戦を急遽オファー。オラクスアガ選手としても、キャリア初の「ダブル世界ベルトメガマッチ」が目の前に現れ、「こんなチャンス2度とないかも」と飛びついたそうです。
ではオラクスアガ選手の戦績や強さなどを順次みていきましょう。
<お知らせ>
寺地拳四朗、タイトル防衛戦へ当初予定していたゴンサレス選手の体調不良に伴い対戦相手を変更
新たにWBA世界フライ級2位オラスクアガ選手との対戦が決定しましたWBC・WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ
寺地拳四朗 vs アンソニー・オラスクアガ#プライムボクシング pic.twitter.com/FgiAvLdSPx— Prime Video(プライムビデオ) (@PrimeVideo_JP) March 29, 2023
プロフィール
オラクスアガ選手のプロフィールは以下の通りです。
項目 | 情報 |
---|---|
本名 | アンソニー・オラスクアガ |
生年月日・年齢 | 1999年1月1日(24歳) |
出身地 | 米ロサンゼルス |
通称 | プリンセサ |
身長 | 163cm |
階級 | フライ、ライトフライ級 |
タイプ | オーソドックス |
アマ戦績 | 10戦7勝3敗 |
プロ戦績 | 6戦5勝(3KO)1敗 |
KO率 | 50% |
デビュー | 2021年 |
戦績
オラクスアガ選手の戦績は8戦7勝(8KO)1敗です。一覧は以下の通り。
戦 | 開催年月日 | 試合結果 | 対戦相手 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 2020/09/04 | ○2RTKO | エドウィン・レジェス(米) | |
2 | 2021/08/13 | ○6R判定 3-0 (60-53、60-53、59-54) |
サウル・フアレス(メキシコ) | |
3 | 2022/03/12 | ○8R判定 3-0 (78-74、78-74、78-74) |
ヒルベルト・ペドロサ(パナマ) | WBAラテンアメリカフライ級王座獲得 |
4 | 2022/05/13 | ○6R棄権 | グスタボ・ペレス(メキシコ) | |
5 | 2022/10/14 | ○1RTKO | マルコ・サスティタ(米) | WBAラテンアメリカフライ級王座防衛① (のちに返上) |
6 | 2023/04/08 | × 9R2:03KO | 寺地拳四朗(日) | WBA・WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ |
7 | 2023/09/18 | ○7R 2:55TKO | ジーメル・マグラモ | |
8 | 2024/07/20 | ○3R 2:50KO | 加納陸(日) | WBO世界フライ級王座決定戦 |
オラスクアガの強さは?
世界のボクシングメディアでライトフライ級のトップ評価を独占。今や「階級不動のチャンプ」に君臨している寺地拳四朗王者の次戦相手に抜擢されたオラクスアガ選手は、まだ戦績も浅いホープです。その強さはどう評価されているのでしょうか。
ファイトスタイル・特徴
メキシコ系米国人で、米国では軽量級期待の若手〝トニー〟ことアンソニー・オラスクアガ選手。アマ時代全米1位の選手に勝利するなど高い実績を挙げてプロに転向しました。
実は、近く2階級目の世界戦に挑む中谷潤人選手とは「兄弟弟子」の深ーい関係。同じ門下の米の名トレーナー、エルナンデス氏は親同然で、やんちゃな〝喧嘩自慢〟だった少年期、一歳上の中谷選手とのスパーでボディだけでKOされて号泣。師匠に「どうだ、もうやめるか?」と聞かれ「NO。強くなって絶対見返してやる!」と、そこから心を入れ替え世界を志したそうです。
Teraji Kenshiro's opponent is WBA flyweight No. 2
Anthony Olascuaga
decided to.#TerajiOlascuagahttps://t.co/31jG57jyDx pic.twitter.com/1wSddLmI5S— おふろ♨️会員 (@perocyo41) March 29, 2023
そして今回挑む寺地王者とも手合わせ経験があります。昨年9月、訪米した寺地王者とスパー。寺地選手は「ジャブや打ち分けがうまく、パンチ力がありびっくりした。日本人にはいないタイプ」と非常に高評価だったそうです。
ファイトスタイルは右構えのハードヒッター。広めのスタンスから、拳にパワーを伝える体の使い方が優れているとされます。最近も帝拳ジムのホープ小川寛樹選手とスパーし、柔らかい動きやスイッチして踏み込む器用さも披露。単純な突進型ではなく防御も巧みで、自身も「僕はラウンドごとに相手に適応できる」とリングIQの高さを強調しています。
オーソドックスになったねー!
まずは試合決めてくれてありがとうございます。
試合できるだけで感謝です。
2人で勝つぞ😊 pic.twitter.com/Kt4cgau2A9— 寺地 拳四朗 (@KenshiroooooKen) March 29, 2023
動画
戦績は少ない若手ではあるものの、寺地王者としては決して侮れない実力を持つアンソニー・オラスクアガ選手。最後に、強さを示す直近の試合動画をご紹介しましょう。
昨年10月、あの「バム」ロドリゲス選手とも対戦経験のある強豪サスティタ選手をあっという間に1RKO。セコンドの岡辺大介トレーナーも「プラン通り」と満足げでした。
THROUGH THE ROPES @KenshiroooooKen closes the show! pic.twitter.com/qqulKTdbW6
— Top Rank Boxing (@trboxing) April 8, 2023
オラスクアガのSNS反応
出典:https://news.yahoo.co.jp/articles/89bff8104dc8b2bf1a31fe3890eda82552b323a1/comments
まとめ
要約しますと
- 8日の寺地拳四朗統一戦相手はゴンサレス病気で急遽アンソニー・オラスクアガへ差し替え
- 米期待の若手、中谷潤人の弟弟子。寺地とも昨年スパー。パンチ力あり技術高い実力派
- バム対戦経験の相手を1RKO。まだキャリア5戦も寺地王者「日本にないタイプ」と侮らず
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