母国のフィリピン大統領選出馬に伴い引退を表明した、プロボクシングの「アジア最強レジェンド」、元6階級制覇王者マニー・パッキャオ氏が現役復帰を模索していると報じられました。
海外メディアによれば「パッキャオ復帰戦」は6月初旬、コナー・ベン選手(英)を相手に交渉が進んでいるとのことです。突如「パックマン」の相手に浮上したコナー・ベン選手とは?その戦績と強さや海外の評価をまとめました。(出典:Wikipedia、スポーツメディアなど)
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コナー・ベンの戦績
パッキャオ氏が運営し自らのマネジメントも手がける『MPプロモーション』のギボンズ社長が最近米メディアに語ったところでは、パッキャオ氏は6月3日(土)に、アラブ首長国連邦・アブダビで公式戦を行い、現役復帰する方向で調整中とのことです。
その相手に挙がっているのが、まだ若きウェルター級プロスペクト、コナー・ベン選手。ベン選手とはどんなボクサーなのか、戦績や強さなどを以下に見ていきましょう。
.@MannyPacquiao is engaged in talks for a welterweight fight against U.K. boxer @ConorNigel, MP Promotions President Sean Gibbons told @MikeCoppinger.
The bout is being eyed for June 3 in Abu Dhabi, U.A.E., sources said. pic.twitter.com/64wJ7QaIjq
— ESPN Ringside (@ESPNRingside) March 14, 2023
プロフィール
コナー・ベン選手のプロフィールは以下の通りです。
本名 | コナー・ナイジェル・ベン |
通称 | The Destroyer (破壊者) |
階級 | ウェルター級 |
身長 | 173cm |
リーチ | 173cm |
国籍 | イギリス |
誕生日・年齢 | 1996年9月28日(26歳) |
出身地 | グリニッジ |
家族 | ナイジェル・ベン(父親) |
プロ戦績 | 21戦21勝(14KO)無敗 |
スタイル | オーソドックス |
KO率 | 66.67% |
入場曲 | 不明 |
参考リンク | twitter, instagram, boxrec |
戦績
コナー・ベン選手の戦績は21戦21勝(14KO)無敗です。一覧は以下の通り。
戦 | 日付 | 勝敗 | 時間・内容 | 対戦相手 | 国籍 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2016年4月9日 | ☆ | 1R 2:07 TKO | イワイロ・ボヤノフ | ブルガリア | プロデビュー戦 |
2 | 2016年5月28日 | ☆ | 4R 判定 | ルーク・ケレハー | イギリス | |
3 | 2016年6月25日 | ☆ | 1R 2:31 KO | ルーカス・ラディッチ | チェコ | |
4 | 2016年9月10日 | ☆ | 2R 0:24 KO | ジョー・ダッカー | イギリス | |
5 | 2016年9月24日 | ☆ | 6R 判定 | ロス・ジェイムソン | イギリス | |
6 | 2016年12月10日 | ☆ | 1R 1:06 TKO | スティーブン・バックハウス | イギリス | |
7 | 2017年7月1日 | ☆ | 3R 0:42 TKO | マイク・コール | イギリス | |
8 | 2017年9月1日 | ☆ | 2R 2:05 TKO | ケイン・ベイカー | イギリス | |
9 | 2017年10月7日 | ☆ | 1R 2:16 TKO | ネイサン・クラーク | イギリス | |
10 | 2017年11月11日 | ☆ | 2R 1:00 KO | ブランドン・サヌード | メキシコ | |
11 | 2017年12月13日 | ☆ | 6R 判定 | セドリック・ペイノー | フランス | |
12 | 2018年4月21日 | ☆ | 4R 1:17 TKO | クリス・トルーマン | イギリス | |
13 | 2018年7月28日 | ☆ | 10R 判定 3-0 | セドリック・ペイノー | フランス | WBAコンチネンタルウェルター級王座決定戦 |
14 | 2019年4月20日 | ☆ | 8R 判定 | ヨセフ・ザフラドニク | チェコ | |
15 | 2019年6月21日 | ☆ | 2R 2:00 TKO | ユッシ・コイブラ | フィンランド | WBAコンチネンタル防衛1 |
16 | 2019年10月26日 | ☆ | 4R 2:18 TKO | スティーブ・ジャモエ | ベルギー | WBAコンチネンタル防衛2 |
17 | 2020年11月21日 | ☆ | 10R 判定3-0 | セバスチャン・フォルメラ | ドイツ | WBAコンチネンタル防衛3 |
18 | 2021年4月10日 | ☆ | 1R 1:20 TKO | サミュエル・バルガス | コロンビア | WBAコンチネンタル防衛4 |
19 | 2021年9月4日 | ☆ | 10R 判定3-0 | アドリアン・グラナドス | アメリカ合衆国 | WBAコンチネンタル防衛5 |
20 | 2021年12月11日 | ☆ | 4R 2:58 KO | クリス・アルギエリ | アメリカ合衆国 | WBAコンチネンタル防衛6 |
21 | 2022年4月16日 | ☆ | 2R 0:59 TKO | クリス・ヴァン・ヘーデン | 南アフリカ共和国 | WBAコンチネンタル防衛7 |
コナー・ベンの強さとは?動画あり
26歳の若さでいまだ戦績無敗の強さ。世界タイトルを今後狙うのは必至とみられる英国期待の実力派、コナー・ベン選手。その特徴を動画とともにご覧頂きながら、「パッキャオ復帰戦相手」に浮上することになった一因でもある、ドーピングトラブルについても見ていきましょう。
特徴・ファイトスタイル
コナー・ベン選手のボクシングは、パワフルなコンビネーションや強烈な右ストレートを武器とする、剛腕型のオーソドックスタイプ。
パンチの威力はガードの上からでも相手が倒れそうなほどだといわれます。一方でディフェンス力もかなり高く評価されており、そのパワー&センス兼備のスタイルは、KO勝利の多さでも証明されているといえます。
では主な試合動画で彼の強さを見ていきましょう。
↓21年、アルジェリとのオリエンタルタイトル防衛戦
↓ベストマッチ集
ドーピングトラブルについて
ファンが胸躍るボクシングを魅せるベン選手ですが、昨年禁止薬物絡みのトラブルを起こし、順調だったキャリアが大きくつまづいてしまいました。
ベン選手は昨年10月、ロンドンで2階級上のクリス・ユーバンクJr選手とキャッチウェイトの試合を予定していましたが、その直前「禁止薬物の陽性反応が出た」と国内メディアにスクープされました。
記事によると「事前にボランティア・アンチドーピング協会の検査でベンが陽性になり、同協会が両陣営や英ボクシングコミッションに通知したのに、関係者がそれを隠して試合を強行しようとした」という大スキャンダル。
これに対し、ベン陣営のプロモーター、エディ・ハーン氏は「英コミッションが委託する機関の検査では全て陰性だったので全然問題ない」と猛反論。法的手段も辞さない姿勢を示しましたが、結局英コミッションは試合中止を決定。
すると抗議の意志からか、ベン選手は英国のボクシングライセンスを放棄。SNSで身の潔白を訴え「コミッションの判断は不公正だ」「検出されたのは微量で、何かのミスだと考える」などと反発しました。
今後の展望
無敗で高KO率という戦績と優れた強さを秘めながら、ドーピング騒動のため26歳の若さでライセンスを放棄してしまったコナー・ベン選手。このため英国内では今後試合ができなくなりました。
ということで、ベン選手は当面海外でライセンスを受け英国外で試合を模索するしかありません。そうした中「渡りに船」でオファーが来たのが中東でのパッキャオ戦というわけです。
この試合には、1年も試合が空いているベン側は当然乗り気のようで、異例の「大ベテランvs無敗の新星」対決が実現に向け動くとみられています。
次戦後、ベン陣営としては世界タイトルを視野に入れたいところでしょうが、現ウェルター戦線は4団体王座をトップPFPの二人、クロフォード・スペンス両選手が占有。それを狙う強豪も列をなしており、この階級は「世界が最も遠い」のが実情です。
ベン選手は現WBAオリエンタル王者ですので、現WBAレギュラー王者であるスタニオニス選手あたりが当面のターゲットになるかもしれません。そのためにもまずは「パッキャオ戦完勝」で新旧交代を印象付けることが大事になりそうです。
海外の評価まとめ
出典:https://www.youtube.com/watch?v=B3stxwV2cro
まとめ
要約しますと
- 6月にあのパッキャオが中東で現役復帰か?ウェルター級でコナー・ベンと対戦交渉の報道
- ベンは二階級王者ナイジェルの息子で英期待のプロスペクト。戦績21戦無敗、高いKO率
- ただ薬物陽性騒動起こし英国内で試合できず。実力者ひしめく同級で世界狙えるか正念場