ボクシングのIBF世界スーパーフライ級タイトルマッチが日本時間9日、米カーソンで行われ、フェルナンド・マルティネス王者(アルゼンチン)が、前王者のジェルウィン・アンカハス選手(フィリピン)を判定で下し、初防衛に成功しました。
「大番狂わせ」で王座を奪ったアンカハス選手を再び撃破し、強さを証明したマルティネス王者。その戦績や強さをあらためて動画を交えてご紹介するとともに、近い将来日本人との対決があるのか予想しました。(出典:Wikipedia、各スポーツメディア)
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フェルナンド・マルティネスの戦績
9度も王座防衛を重ねてきたフィリピンが誇るSフライ級歴戦の強豪アンカハス選手。しかし今年2月、10度目のタイトル戦でついに牙城が崩れました。〝大物食い〟を果たしたのが世界初挑戦のフェルナンド・マルティネス選手。
そしてダイレクトリマッチとなった今回の「vsアンカハス2」でも強さは揺るがず、再びマルティネス王者が勝利。Sフライ級の新王者として世界にその名を再度轟かせました。
そんなマルティネス王者の戦績や強さをご紹介し、日本人選手との対戦可能性も探っていきましょう。
#AncajaMartinez1 was an all our war. In Fernando Martinez's second outing, the result was the same.
Martinez defends his IBF Junior Bantamweight title with a UD victory over Jerwin Ancajas. #MartinezAncajas2 #PBConShowtime pic.twitter.com/x1R9Fm1KOf
— Premier Boxing Champions (@premierboxing) October 9, 2022
プロフィール
フェルナンド・マルティネス選手のプロフィールは以下の通りです。
本名 | フェルナンド・ダニエル・マルティネス |
---|---|
通称 | ? |
出身 | アベジャネーダ、ブエノスアイレス、アルゼンチン |
国籍 | アルゼンチン |
誕生日・年齢 | 1991/7/18 |
身長 | 157cm |
リーチ | 163cm |
アマ戦績 | 17戦17勝0敗(2KO) |
プロ戦績 | 15戦15勝(8KO) |
デビュー | 2017-08-25 |
経験階級 | スーパーフライ級 フライ級 |
利き手 | 右 |
タイプ | オーソドックス |
KO率 | 53% |
入場曲 | ? |
その他 |
戦績
フェルナンド・マルティネス選手の戦績は16勝(9KO)無敗です。一覧は以下の通りです。
日付 | 勝敗 | 結果 | 対戦相手 | 対戦相手の戦績(当時) | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
2024-07-07 | 井岡 一翔 | 34 31 2 | |||
2023-06-24 | 勝利 | TOK | ジェイド・ボルネア | 18 0 0 | |
2022-10-08 | 勝利 | UD | ジャーウィン・アンカハス | 33 2 2 | IBFスーパーフライ級防衛戦 |
2022-02-05 | 勝利 | UD | ジャーウィン・アンカハス | 33 1 2 | IBFスーパーフライ級タイトルマッチ |
2021-08-13 | 勝利 | TKO | ゴンザロガルシアデュラン | 19 21 2 | |
2020-12-11 | 勝利 | SD | エンジェルニコラスアキノ | 7 3 1 | |
2019-12-16 | 勝利 | TKO | Athenkosi Dumezweni | 12 2 0 | シルバースーパーフライタイトル |
2019-06-07 | 勝利 | UD | アベル・レアンドロ・シルバ | 5 4 3 | |
2019-03-29 | 勝利 | KO | カルロスアリエルファリアス | 13 16 3 | |
2019-01-12 | 勝利 | UD | アベル・レアンドロ・シルバ | 5 2 3 | |
2018-12-07 | 勝利 | TKO | マティアスエマニュエルイリアルテモンセラート | 7 5 2 | |
2018-10-26 | 勝利 | KO | カルロス・ルーベン・ダリオ・ルイス | 21 11 0 | |
2018-08-31 | 勝利 | KO | マルコス・エミリオ・ビジャファネ | 4 4 1 | |
2018-05-18 | 勝利 | KO | ファビアン・ヘルナン・クラロ | 4 9 5 | アルゼンチン(FAB)スーパーフライタイトル |
2018-04-06 | 勝利 | MD | ニコラス・ナウエル・ボテッリ | 3 1 0 | |
2017-12-22 | 勝利 | UD | サンティアゴイエスペロッティ | 1 5 0 | |
2017-08-25 | 勝利 | RTD | フアン・イグナシオ・ハラン | 0 1 0 |
フェルナンド・マルティネスの強さ・特徴【動画あり】
無敗の戦績ながらフェルナンド・マルティネス選手は31歳と既に「中堅の域」ですが、これはプロデビューが17年と遅かったことが理由。彼はリオ五輪に出場するなど長く母国アマボクシング界のトップとして活躍しました。
プロに転向後も連勝を重ね、ついに17戦目にしてアンカハス王者が持つ世界のベルトに挑戦。試合では手数と「着弾数」で王者を大きく上回り、ノンストップの攻めを見せて圧倒。3-0の判定完勝で新王者となりました。
そして続く10月の再戦でもアグレッシブさは変わらず。前半はアンカハス選手が巧打で優勢に立ちますが、マルティネス王者も間髪入れず反撃。相手のボディ攻撃などに耐え、6回終了間際にアンカハス選手を棒立ちにさせると7回には反転攻勢。
その後終盤にかけての粘り合いにも負けず、優位を譲ることなく再び3-0の大差判定勝利で防衛を果たしました。
マルティネス選手の強さは回転速いパンチで前に前に出る積極性と防御の堅さ。低いダッキングといったトリッキーな動きを見せるなど、アマ仕込みの高いテクニックも売りです。ではその強さをあらためて試合動画でご覧下さい。
↓21年、デュラン戦(4RTKO勝ち)
↓22年2月、アンカハス1戦
↓22年10月、アンカハス2戦(=個人撮影?)
今後の対戦相手は?日本人対決あるか
長らく王座に君臨したアンカハス選手もこれで戦績3敗目。本来は昨年、この階級唯一の日本人王者・WBOの井岡一翔選手と統一戦を行う予定でしたが、コロナ禍のため直前で中止に。
つまりフェルナンド・マルティネス選手は「井岡の代替」だったわけですが、その伏兵にまさかの敗戦を喫してしまい、さらに今回の連敗でアンカハス選手と井岡選手との戦いはほぼ〝幻〟と消えました。
では新王者マルティネス選手と井岡王者ら日本人との対決は今後あり得るのでしょうか。マルティネス陣営は「フェルナンドはこの階級で長く戦い、ビッグネームたちにも勝てる男」と自信を深めた様子。次戦相手としてロマゴン選手の名を挙げ、12月3日の「ロマゴンvsエストラーダ3」戦に注目しています。
一方井岡陣営も、恒例の大晦日興行がいまだ決まらず。マルティネス王者が「ロマゴンvsエストラーダ」の勝者と戦うとすれば来春頃とみられ、その前に日本で「井岡vsマルティネス」の統一戦を組む選択肢もないとはいえません。
Sフライ級の王座を虎視眈々と狙う日本人といえば、他に中谷潤人選手もいます。こちらも11月に同級初の試合が予定されており、その次戦で「vsマルティネス」の世界戦を行う可能性もあります。いずれも実現するかは様々な条件次第でしょうが、どんな相手になってもマルティネス王者の次戦が世界から大きな注目を集めることだけは、間違いなさそうです。
フェルナンド・マルティネスの評価まとめ
引用:https://news.yahoo.co.jp/articles/c963c9304e88fcbfe8496eb0ac2f3c4d5d83fd21/comments
まとめ
今回の記事をまとめると以下の通りです。
要約すると...
- フェルナンド・マルティネスがアンハカスを再び撃破。初防衛で本物証明
- 戦績16勝(9KO)。リオ五輪代表からプロに転向し無敗街道で新星王者に
- 本人は次戦ロマゴン照準。条件合えば井岡統一戦や中谷との防衛戦可能性
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