米国で14日行われた注目のWBO世界バンタム級タイトル戦は僅差判定でカシメロ王者が防衛。「凡戦」とブーイングに包まれた異例な世界戦でしたが、そのアンダーカードも別の意味で〝衝撃的〟でした。
この「ゲーリー・アントニオ・ラッセル vs ロドリゲス」戦、不意のバッティングのため何とわずか開始16秒で「無効試合」に。再戦があるのか注目されますが、ところでゲーリー・アントニオ・ラッセル選手とはどんな強さのボクサーなのか?戦績や経歴をまとめました。(出典:Wikipedia、各スポーツメディア)

目次
ゲーリー・アントニオ・ラッセルとは戦績は?
14日の「ゲーリー・アントニオ・ラッセル vs ロドリゲス」はWBAバンタム級の王座挑戦者決定戦として行われました。
ロドリゲス選手(プエルトリコ)は日本のファンにもお馴染みの元IBF王者。WBSSで井上尚弥選手に2R衝撃KO負けを喫したものの、現在はWBA7位で再起を目指しています。
相手のゲーリー・アントニオ・ラッセル選手は現在WBA2位。米メリーランド州出身28歳の右構えボクサーで、アマでの活躍を経て15年にプロデビューしたという遅咲きです。

戦績は18勝(12KO)無敗という堂々たる強さ。前戦では、やはり尚弥選手に70秒でKOされた元WBAスーパー王者パヤノ選手に負傷判定勝ちしています。
↓ラッセルが1RでKO勝ちした18年のオティエノ戦
ゲーリー・アントニオ・ラッセルの強さ
世界戦は未経験なものの、無敗の戦績の強さを誇るゲーリー・アントニオ・ラッセル選手。選手としての特徴は、ジャブをついて相手が出てくるところにクロスを伸ばすカウンターパンチャー。
武器である右フックなどのパンチにはキレがありますが、押し合いは苦手とされ接近しての打ち合いは不得意のようです。

↓開始16秒のバッティング「ラッセルvsロドリゲス」
ゲーリー・アントニオ・ラッセルは井上尚弥と戦う?
プロ転向後は割とゆっくりしたペースでキャリアを重ね、いよいよトップを目指す段階にきたゲーリー・アントニオ・ラッセル選手。
ロドリゲス戦が再戦となるのか、その後世界挑戦へ至るのかのヤマ場となりますが、ではバンタム級最強の「モンスター」井上尚弥選手との対戦はあり得るのでしょうか。
これまでWBA正規王者はリゴンドー選手でしたが、14日のカシメロ戦に挑んだため、WBAは「王座統一戦は最上位のスーパー王者しか認めない」としてリゴンドー選手の正規王座を無効化。現状ではWBA正規王座は空位となっています。
もし今後ラッセル選手がWBA王座を獲得すれば、現在のスーパー王者である井上選手との「統一戦」も、可能性としてはありそうです。
ゲーリー・アントニオ・ラッセルのみんなの評価
みんなの反応
ゲーリー・ラッセル一家。シニア、ジュニア、アントニオ、アントアン。チャーロ兄弟よりややこしいw
ネットの感想
ゲーリー・アントニオ・ラッセルは2位にいきなりランクインで怖い存在
みんなの反応
メインよりむしろアンダーのこっちのほう注目してた!
ネットの感想
すごいカードなのですごい楽しみだったけれど、まさかこの結末とは、、、
みんなの反応
もし井上選手の統一戦が日本で行われるのであれば、こんなアンダーカードだったら堪らん。ラッセルvsロドリゲス再戦(WBA正規)、ガバリョvsモロニー(WBC暫定)…などと妄想して寝る…
出典:twitter
まとめ
今回の記事をまとめると以下の通りです。
要約すると...
- カシメロ戦前座のゲーリー・アントニオ・ラッセルvsロドリゲス
- 注目試合もまさかの16秒バッティング終了。ラッセルは無敗実力者
- WBA2位のバンタム級プロスペクト。井上との団体統一戦あるか?
リゴンドー戦後、カシメロ王者は「次はドネア、井上は最後だ」と不適に挑発し、これを解説席で聞いた井上選手は「リスペクトがない!」と珍しく怒りを露わにし、「叩きのめす」と年内のカシメロ戦を強く求めました。
カシメロとの試合が決まったらボクシングというルールの中で叩きのめしたいと思います。
だから試合が成立するよう体重管理『ドーピング』管理はしっかり頼みます。年内希望です。— 井上尚弥 Naoya Inoue (@naoyainoue_410) August 18, 2021
ドネア選手を含めこの3王者が今後どう拳を交えるのか。そこにラッセル選手はどう絡んでくるのか。今年年末までのバンタム戦線は必見といえそうです。
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