ボクシングの「超激戦区」ウェルター級で快進撃を続けるプロスペクトが今注目を集めています!
その名はジャロン・エニス選手。先日のノンタイトル戦で109秒衝撃KO勝ちを収め、28連勝といまだ負け知らずです。ジャロン・エニス選手の戦績や強さ、その魅力を探りました。(出典:Wikipedia、各スポーツメディア)

ジャロン・エニス(ボクシング)の戦績・強さ
10月30日(日本時間31日)に米ラスベガスで行われた10回戦で、デュロム選手(プエルトリコ)を1回わずか109秒でマットに沈めたジャロン・エニス選手。新たな強豪出現にファンも沸いているようです。戦績や強さをチェックしてみましょう。
プロフィール
ジャロン・エニス選手は米フィラデルフィア生まれの24歳。構えはオーソドックスタイプですが、スイッチヒッターもこなせる器用さも。
アマチュアボクシング出身で、15年の全米ナショナル大会で金メダル、ユースのナショナル大会でも金メダルに輝くなどアマエリートでした。16年にプロデビューして5年目となります。

戦績
プロでの主な戦績では、18年にUSNBC米国ウェルター級シルバー王座決定戦でアルバレス選手と対戦。相手は無敗のコンテンダーでしたが、エニス選手がパワーで圧倒。3ラウンドに相手を4度もダウンさせてTKO勝利しました。
キャリア最大の試合は、今年4月の元IBF世界スーパーライト級王者リピネッツ戦。リピネッツ選手は4階級制覇者マイキー・ガルシア選手とも戦ったハードパンチャーですが、エニス選手がまたも圧倒。
6ラウンドにコンビネーションでダウンさせそのまま終了となりました。そして今回109秒殺の圧巻試合。戦績は28勝(26KO)ととんでもない高KO率の強さです。

強さ・特徴
ジャロン・エニス選手は身長178cm、188cmとこのクラスでは大柄で、恵まれたフィジカルを生かしたとにかくパワフルなボクシングが最大の武器であり、ファンを引きつける魅力です。
スタイルは単純明快。中間距離から至近距離になると渾身の左右フックとショートのワンツーを打ち込むハードパンチャーです。
思い切りの良さが抜群で、射程圏内に入ると迷いなく振り抜いて強打お見舞い。相手のパンチも当たるはずなのですが、お構いなしに押し込んでくるので相手が気圧され、気がつくとワンサイドに殴られまくる展開です。
デビュー以来あまりに短い試合ばかり(最長6R)な上に、これまでまともにパンチをもらったことがないのがある意味課題。長期の攻防やピンチになった時にどう対処できるのかが今後のステップアップのポイントとなりそうです。
試合動画まとめ
ジャロン・エニス選手の公式試合動画をまとめました。
↓リピネッツ戦前のプロモ動画
↓今年4月のリピネッツ戦
↓10月のデュロム戦

ジャロン・エニスの評価まとめ
みんなの反応
ウェルター級は本当化け物揃い。バージルオルティスもこのエニスも次世代のスター候補で間違いない
ネットの感想
クロフォードやスペンスの牙城を崩せるほどの選手なのかこれから楽しみ。彼らが全盛期のうちに挑戦してほしい
みんなの反応
パウンドフォーパウンド上位の選手を倒してこそ。1度の負けで立ち直れなくて終わっていく選手なんか沢山いる
ネットの感想
プロスペクトの中では一番かも!
みんなの反応
ここと上下の階級は層が厚い。プロモーターの手腕も見所だ
出典:ヤフコメ欄
まとめ
今回の記事をまとめると以下の通りです。
要約すると...
- ウェルター級で注目の若手ジャロン・エニスがまたも109秒衝撃KO
- デビュー以来28連勝、26KOの物凄い戦績。なぜか未だタイトルなし
- 強靱フィジカルのパワフルパンチでKO量産。実力者との対戦焦点に
こんなに強いジャロン・エニス選手なのに、ウェルター級はあまりに強豪が多すぎて逆に「世界戦」のチャンスがなかなか到来しないのが不遇といえば不遇。
同級ではスペンスJr、クロフォードというPFP界の両雄に加え、ウガスという曲者王者も君臨。さらにはダニー・ガルシア、ショーン・ポーター、キース・サーマン、バージル・オルティス、マイキー・ガルシアら名だたる実力者がひしめいています。若きエニス選手がこれらのボクサーを倒す機会が訪れてこそ〝真の世界トップ〟と認められるでしょう。
このうち誰とマッチングされるのか、いよいよ次戦が楽しみです。
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