歌会始2020の放送予定と、令和最初となる会で最も注目される「望」の歌はどなたの歌なのか見てゆきましょう。
深い感動を生む歌を数多く作られた上皇、上皇后はもう出席されないのでしょうか?
(1/9:放送予定決定を受け改訂しました)

歌会始2020の放送予定
令和初となる今年の「歌会始の儀」の放送予定は、1月16日(木)NHK[総合]午前10:30~午前11:45で、皇居正殿・松の間から生中継されます。
なお、再放送等はない予定です。
今年の天皇陛下に招かれて歌を詠む召人を務めるのは、栗木京子さん(65)です。
今回のお題は「望」で、応募15,324首から10首が選ばれ、当日、選者、召人の歌、天皇皇后両陛下、皇族の歌などとともに、伝統的な節回しで披露されます。
最年少は17歳の篠田朱里(あかり)さんです。
(年齢順)
三重県四日市市の主婦、森紀子(としこ)(74)、
埼玉県所沢市、農業、若山巌(いわお)(74)
東京都世田谷区、主婦、保立(ほたて)牧子(70)
福岡県直方(のおがた)市、元会社員、石井信男(64)
北九州市門司区、寺の坊守、粟屋融子(あわや・ゆうこ)(60)
長崎県佐々町、佐世保市立中学校教員、柴山与志朗(よしろう)(60)
山形県酒田市、公立小学校校長、村上秀夫(56)
横浜市港北区、会社員、森教子(きょうこ)(49)
大阪府豊中市、大学職員、土田真弓(33)
新潟市江南区、篠田朱里(あかり)(17)東京学館新潟高3年
なお、入選作品は当日まで公開されませんが、入選の喜びを語る記事によればそれぞれの内容は次のようになっています。
石井信男:小惑星探査機「はやぶさ2」など宇宙の話題から着想を得て仕上げた。
粟屋融子:20年近く前、長女が使っていた古いランドセルを、アフガニスタンなどの紛争地域の子どもたちに贈った時のことを振り返って歌にした。
柴山与志朗:来春の定年を前に、35年の教員生活を振り返りながら詠んだ。
村上秀夫:習字に取り組む児童の姿が題材で「一人一人の文字には個性があり、自分らしく生きてほしい」と願いを込めて詠んだ。
土田真弓:夏の終わりごろ、からすが、せみを捕らえて飛ぶ様子を命をつなぐことの切なさなどを感じながら詠んだ。
篠田朱里:今後の進路について親と話し合った時の情景を詠んだ。

注目される六首とは?
昨年は、平成最後の歌会始ということで、天皇皇后両陛下、皇太子夫妻それに、婚約問題を初めいろんなことで、揺れた秋篠宮家の眞子さまを初めとする出席の4名のご家族の歌に、心情が表れるか注目していましたが、残念ながら読み取ることはできませんでした。
しかし、今年、2月には、延期して2年となる眞子さまの婚約問題について何らかの発表があると11月に秋篠宮さまが断言されていますので、あるいは、眞子さまや、結婚について応援していると言われている次女佳子さまから「望」を読み込んだ一首が発表されるのではと期待しております。
昨年の模様を振り返ってみましょう。
お題は「光」(ひかり)で、応募21,971首から選ばれた入選者10名は以下の通りで、最年少は16歳、県立甲府西高1年の加賀爪あみさんでした。
その他の9名は次の通りでした。
奥宮武男(89)高知市 元調理師
石原義澄(82)山梨県甲州市
逸見征勝(79)福島市
荒木紀子(78)奈良県大和郡山市
大貫春江(77)栃木県鹿沼市
秋山美恵子(66)岡山市
瀬戸口真澄(65)福岡県糸島市
重藤洋子(58)岡山県倉敷市
鈴木仁(58)秋田県大仙市
平成最後の歌会始で一番印象に残ったのは、現在の上皇様の
「贈られしひまはりの種は生え揃ひ葉を広げゆく初夏の光に」でした。
阪神大震災から十年となった2005年1月の追悼式典に出席した際、遺族代表の少女から贈られたヒマワリの種の成長について詠んだものです。
このヒマワリは震災で犠牲になった少女の名にちなみ、復興の象徴とされる「はるかのひまわり」と呼ばれ、全国に配られました。
両陛下は住まいの皇居・御所の庭に種をまき、毎年大切に育ててこられた。
また、最も歌の才能に秀でているといわれる美智子さま、現上皇后さまの
「今しばし生きなむと思ふ寂光に園(その)の薔薇(さうび)のみな美しく」も心打つものでした。
御所の庭で、淡い光に照らされ美しく咲くバラを見て感じた喜びを歌につづったもので、年を重ねる中で感じるある種の「不安」が、庭に咲くバラを見て和らいだ心境を切り取ったとのことです。
昨年のご病気を考えると、身体への不安がかなりおありだったのだと推察されます。
これまでのなかで、最も好きなのは平成17年(2005年)に、サイパン島慰霊の旅で詠まれた
「いまはとて島果ての崖踏みけりし をみなの足裏思へばかなし」です。
絶望的な戦況の中で島の果ての断崖から身を投じていった女性たちのことを思われてお詠みになった御歌で、深い感動を呼びます。
残念ながら、昨年「天皇皇后両陛下の出席は今年が最後で」とありましたので、お二人の優れた歌を聴く機会は二度となさそうです。
令和初の大みそかに、平成最後の歌会始で詠まれた歌入りの絵馬を見ることができました。
今の天皇皇后両陛下、当時はまだ皇太子皇太子妃殿下。 pic.twitter.com/YIIcPA4c06
— 信義元凛@11-13古都 (@r6_xinyi) December 31, 2019

歌会始2020へのネットの反応は?
みんなの感想
今上陛下の御製楽しみだなぁ
ネットの反応
天皇陛下が詠まれる男らしい歌がとても好きです。敬宮愛子さまも文才がおありなので、成人されてお歌を発表されるのが楽しみです。
みんなの感想
今回は少し募集期間が短いにも関わらず、多くの作品が宮内庁に来たんやな。
ネットの反応
毎年、読み手?の方々の息の長さに驚かされます。テレビの前で真似してみたけど無理…
みんなの感想
色々な意味で注目されるお題になりましたね
出典:ヤフコメ
令和初に期待している方々が多いようです。お題「望」を意味深にとるコメントも。
まとめ
ココがポイント
- 歌会始2020の放送予定は1月16日(木)です
- 注目される歌は両陛下、秋篠宮家の六首です
- 「望」というお題が注目されています
即位の行事の関係で、募集期間が例年より短くなった歌会始ですが、例年通りの応募歌が集まり関心の高さを示しています。
令和最初の会で、注目の六首を含め、どのような歌が詠まれるか?
是非気持ちを込めた一首を期待したいと思います。
