ボクシングWBA・IBF世界バンタム級王者井上尚弥選手と、4月に3団体の王座統一戦に臨む、対戦相手のWBO同級王者ジョンリル・カシメロ選手(フィリピン)。
井上選手は「(苦戦した前戦相手)ドネアより怖い」と警戒していますが、実際のところの強さはどうなのでしょうか。
今回はカシメロ選手の過去の戦績や負け試合から、その強さやスタイル、「弱点はどこなのか」を分析してみました。

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カシメロの負け試合は?対戦相手は?
現在30歳のカシメロ選手は07年、18歳でプロデビュー。井上選手と同じくライトフライ級からスタートし、フライ級、バンタム級と階級を上げ、これまで3階級で王座を獲得している点も井上選手と同じです。
プロ戦績は33戦29勝(20KO)4敗。オーソドックスタイプで、70%近いKO率を持つハードパンチャーです。過去33試合のうち、実に13試合をフィリピン国外で戦ってきた「ジャーニーファイター」でもあり、アウェイな環境を厭わない精神的タフさも持ち合わせています。
キャリアでの負け試合はこれまで4つ。それぞれの内容を見ていきましょう。
ラモン・ガルシア戦(10年7月)
ライトフライ級で初めて暫定王座を取った次戦。敵地メキシコでの初防衛戦でしたが、地元の声援を背に的確なジャブを繰り出すガルシア選手に苦戦。僅差判定負けとなり、いきなり王座から陥落してしまいます。
モルティ・ムザラネ戦(11年3月)
ガルシア戦の次戦。カシメロ選手はフライ級に階級を上げ、いきなりIBF王者ムザラネ選手に、しかもまた敵地南アフリカに乗り込んで挑戦。
高地での調整不足もあったのか、カシメロ選手は終始押され気味で距離を潰され、持ち味の左右の強打が不発。5Rで自ら戦意喪失するように試合を止め、TKO負けを喫します。

アムナット・ルエンロン1戦(15年6月)
再びライトフライ級に下げて王座防衛を重ねたカシメロ選手でしたが、体重超過を機にまたフライ級へ。IBF王者ルエンロン選手に敵地タイで挑みます。
試合は大荒れの一戦に。カシメロ選手は2度のダウンを奪われるも、プレッシャーをかけて大振りフックを顔に当てるなど反撃。ルエンロン選手はホールディングを繰り返し、何度も投げ飛ばして減点されながらも、判定勝ちを収めます。
↓試合動画
ジョナス・スルタン戦(17年9月)
IBFスーパーフライ級指名挑戦者決定戦として、スルタン選手とフィリピン人同士の対決。スルタン選手は距離をとり、パンチを放ってはすぐにクリンチする作戦。カシメロ選手は大振りアッパーでふらつかせる場面もあったものの、決めきれず判定負けします。
↓カシメロ陣営記者会見には「井上尚弥パネル」登場
https://twitter.com/honasantino/status/1224924932611526657
カシメロの弱みはあるか?
以上、負け試合をたどってみたカシメロ選手の戦績ですが、やはりそこには「傾向」「弱み」が現れているようです。
カシメロ選手は、163cmと非常に小柄な体ながら、相手の入り際に大振りの左右パンチを振り回してくる野性的なファイトスタイルが持ち味。
接近戦も得意で、隙を突いて強いアッパーなどをねじ込み、相手が下がると一気に詰めてラッシュをかける強さもあります。
見えない位置から強烈なフックやカウンターが飛んでくるため、まともに受けると一発で逆転KOされかねない怖さがあるのも特徴でしょう。
しかし大振りなだけに逆にパンチの被弾もかなりの数。元王者長谷川穂積さんも「(カシメロのような)荒々しいボクシングは穴が多くパンチをもらう。顎が弱い可能性もある」と指摘。
「一発狙い」で防御やフットワークでも劣るため、過去のスルタン戦のように、アウトボクシングの「ヒット&アウェイ」に徹したり、ムザラネ戦のように、腕を振るスペースを潰し打たせない攻め方には、あまり対応できていないともいえそうです。

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— John Riel Casimero (@JohnCasimero1) December 3, 2019
カシメロを分析!みんなの反応
みんなの反応
カシメロはスピードもあるしハートが強い、全体重を載せたパンチと凶暴性もあるので手強い。次考えて闘えるほど甘くない
ネットの感想
カシメロがもう渡米、3月にドネアと接触プラン「助言をもらいたいね」…ドネアのアドバイスは的確やからな~
みんなの反応
判定になろうがKOになろうが、試合は尚弥が勝つ。それが王者ということなのではないかと
ネットの感想
正直、カシメロvsネリは見てみたい。無いけども
みんなの反応
カシメロ、右腕にパッキャオ顔のタトゥー入れたらしい。でももっと挑発してくれ だって今までも挑発されて圧倒的に叩きのめすのが尚弥だから
出典:twitter
まとめ
今回の記事をまとめると以下の通りです。
ここがポイント
- 井上尚弥の対戦相手カシメロは過去に負け試合が4戦
- 距離を潰されたり出入り多いと劣勢。「打たれ弱さ」疑惑も
- 大振り強打の野性的スタイル。完璧な井上相手に通じるか?
カシメロ選手は「敵地」に平気で乗り込むことや体重超過を犯すなど、過去、何かと物議を醸す試合が多いことでも知られます。
アルゼンチンで行ったラサルテ戦では、相手のダーティーさもあり大荒れに。相手を蹴って減点されると、互いにラビットパンチ(後頭部殴打)の応酬で減点合戦。カシメロ選手が数度ダウンを奪って勝ったものの、怒った地元ファンがリングに椅子を投げ込んだり、陣営同士乱闘になるなどメチャクチャに…。
前述のルエンロン1もラフファイトだったほか、再戦のルエンロン2ではいったん「両者計量オーバー」という衝撃の事態に。しかしなぜか「これはプロモーション撮影」とスルーされ、再計量でクリアするドタバタもありました。
4月の井上戦は米国の聖地で世界が注目するビッグマッチ。さすがにこうした「茶番」はないと思いますが、“前科”が多いだけに、あの「悪童ネリ」のような無様な失態だけはないように願いたいものです。

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