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ボクシングレフェリーの資格とお給料は?染谷路朗氏が話題

プロボクシングの世界ライトフライ級2団体王座統一戦「WBC王者寺地拳四朗 vs WBAスーパー王者京口紘人」が1日行われ、寺地王者が7RTKO勝利し二冠統一王者に輝きました。

激しい打ち合いの好ファイトでしたが、この試合、ファンやメディアの間で染谷路朗レフェリーの裁き方も「見事」「絶妙!」と賞賛されました。

染谷レフェリーの何が素晴らしかったのか。そもそもボクシングレフェリーってどうやったらなれる?お給料や資格は?今回は知られざるボクシングレフェリーの仕事に迫ってみました。(出典:Wikipedia、JBC公式、各スポーツメディア)

拳四朗のパンチの速さ・威力、凄かった…。京口も結構強いのにこんなに差があるとは…
試合後寺地さん、セミ勝利のWBO王者ジョナゴンさんと控え室で早速「次、三団体統一戦やろう!」って意気投合したんだってww

ボクシングレフェリーの資格を取るには?

2022年の日本ボクシング界。何度も「世界王者統一戦」というメガマッチが行われる歴史的な一年となりましたが、その一つが「寺地vs京口」でした。両王者の凄まじい技術戦と打ち合いになったこの1戦は、ベテラン染谷氏のレフェリングのうまさも光り、まさにファンを魅了する名バウトとなりました。

ところで染谷氏のようなボクシングレフェリーとは、どういう資格の人なのでしょうか。そもそもどうやったらなれるのか。どんな経歴の持ち主なのか。あまり知られていない「ボクシングレフェリーあれこれ」を探ってみましょう。

ボクシングって選手だけじゃなくレフェリー、セコンド、ドクター、プロモーター、タイムキーパー…実に多数の裏方さんの努力で成り立ってるんだねー

プロの場合

まずプロボクシングの審判には、試合中リング内に選手以外で唯一立ち、試合を止める権限を会場中でただ一人持つ「レフェリー(主審)」と、リングサイドで採点する「ジャッジ(副審)」がいます。

プロのボクシングレフェリーになるには試験合格が必要ですが、ボクサーのプロテストのように定期的には行われず「欠員が出た場合のみ25歳以上を対象に募集する」(JBC)のだそうです。

つまり、なりたくてすぐなれるもんじゃないのか。ちなみにジャッジは試合の都度レフェリー資格者から選ばれる。両者は兼任なんだな

試験合格後、訓練期間(能力に応じて半年から1年)を経て審判員資格を取得。資格は能力・経歴に応じてA~Cの3クラスあり、A級は世界戦など全試合、B級は6回戦まで、C級は4回戦まで担当できます。

これらのプロ審判員(レフェリー・ジャッジ)は、試合のとき以外にもしばしば勉強会や過去の試合の検討会を開き、審判技術の維持や向上に努めているそうです。

あと興味あるのは「お給料」。これ、プロとはいえレフェリーも他の裏方さんと同じく報酬はわずかなんだって。とても専業では生活できないから、殆どは別の仕事を持ってるとか。大変なのね!

アマチュアの場合

アマはクラスによって認定試験実施団体が異なり、C級は都道府県連盟、B級は地域連盟審判長、A級は日本ボクシング連盟それぞれの審判委員会が認定テストを実施。

さらに五輪などの国際試合の審判資格を得るには、アジアビューローおよび国際ボクシング協会の試験の合格が必要になるそうです。

またアマ・プロのボクシングレフェリーに共通なのは、ルールや競技知識、審判技術に精通していることはもちろん、選手の命と安全を守る重要な役割もあるということです。

レフェリーには「試合前の選手・陣営らとの会話禁止」「眼鏡や腕時計はつけない」などの制約も。いわば「裁判長」として絶対の公正さが求められるわけだ

名鑑に載る?染谷路朗氏が話題

今回の「寺地vs京口」のビッグマッチを裁いたのは染谷路朗レフェリー。JBCライセンスの上位にリストされるベテランのボクシングレフェリーです。

この試合では5R、京口選手1度目のダウンでは試合を再開。寺地選手が逆襲されややフラついても止めず、試合の最高潮を冷静に「演出」。逆に7R、京口選手が二度目のダウンを喫した際はただちにストップ。意識朦朧の京口選手が倒れて頭を打たないよう、抱きかかえる様が「見せ場もつくり、安全も守る絶妙なレフェリング」と内外メディアで賞賛されました。

↓寺地vs京口戦のレフェリング

実は染谷氏は20年の「井岡一翔vs田中恒成」戦もレフェリーを担当。このときも田中選手の1、2度目ダウンでは止めず、3度目で「駄目だ」と判断すると即止めて抱きかかえました。この試合は「世界戦年間最高試合」に選ばれました。

↓井岡vs田中戦のレフェリング

そんな名レフェリー染谷氏。詳しい経歴などは不明ですが、同じベテランレフェリー・中村勝彦氏が19年のメディア取材で「レフェリーの素顔」を語っていますので、参考に概略をご紹介しましょう。

・中村氏は50代後半、本業は調査会社経営者。これまでボクシング5000試合以上に携わってきた。大学卒業後は10年間銀行員でその後起業。ボクサー経験なし。

・子供の頃からボクシング観戦が好きだったが目が悪いのでボクサーは断念。20代のとき近所のジムに通い、ある日試合役員の募集を目にし、リングアナウンサーに応募

・その研修期間中に『元選手でなくても審判はできる』と分かり、04年にライセンスを取得しレフェリーデビュー

・レフェリー仲間の本業はシフト制の仕事や自営業、フリーランスが多いが、中には休みを取って会社員と両立している人も。

・国際試合ではやりとりは全て英語。レフェリーは団体からの指名制なので、オファーをもらえる実績や“ウリ”が必要。

という中村さんは英語も堪能。先日の4団体統一戦「ヘイニーvsカンボソス2」のレフェリーを務めた世界的審判なの!!
染谷氏も最初にボクシング界に入った際は、計量担当など裏方だったらしいぞ。これから試合の時はレフェリーにも注目しようっとw

まとめ

今回の記事をまとめると以下の通りです。

要約すると...

  • 名試合となった「寺地vs京口」戦は染谷路朗氏のレフェリングも内外メディアで賞賛
  • レフェリーは欠員時だけ不定期採用。試験合格後、プロはA~C級にレベルが分かれる
  • 報酬安く殆ど二足の草鞋。唯一試合止める権限。選手の命・安全守る重要な役割も

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