プロボクシング5階級制覇のレジェンド、ドネア選手を圧倒してKO、ついに日本人初のPFP1位にたどり着いた「モンスター」井上尚弥選手。
まさに日本史上最高傑作・最強のボクサーと呼べますが、実はその井上選手、先日のドネア戦では珍しくこれまで使ってない新しいボクシンググローブを採用したそうです。
そのグローブとは?そもそも尚弥選手のグローブは何オンス?今回はボクシンググローブの種類やオンスの違いなど、「グローブいろは」をご紹介しましょう。(出典:Wikipedia、スポーツメディアなど)
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ボクシンググローブのオンスとは?
ボクサーの象徴であり最も重要な用具といえるボクシンググローブ。その大きさの違いは「オンス」で示されますが、そもそもオンスとは何なのでしょうか。
これは重量の単位で、1オンス=約28.35gです。グローブは両手にはめるため2個一組ですが、ボクシングではその1個(片手分)のグローブの重さを表す際にオンスで表現されます。
グローブは動物の革でつくり、内側に衝撃吸収剤を詰めて拳全体を包む構造。詰め物が多いほど重量が重くなり、全体に大きくなりますので、「○オンスのグローブ」と示すことでグローブの大きさ、衝撃吸収度合いを表現する形にもなります。
https://twitter.com/EbatoKunimasa/status/1534303607507533824
オンスグローブとパンチンググローブの違い
ボクシンググローブには大きく分けて、試合用の「オンスグローブ」と練習用の「パンチンググローブ」があります。
以下、アマボクシング20戦、プロのジムにも通っていたというライターさんのブログ(https://jutakablog.com/boxing/boxing-gloves/)など経験者のサイトを参照させていただくと、アマやプロの試合では管理団体の規定で体重やカテゴリーごとにオンスグローブの着用が義務づけられています。
◆アマ(JABF)
・ジュニア(高校生以下)とシニア(40歳以下)は10オンス。
・一部重い階級では12オンス。
◆プロ(JBC)
・男子は最軽量ミニマム級からスーパーライト級までは8オンス。
・それを超える階級(ヘビー級まで)では10オンス。
この8オンスグローブの中には、衝撃吸収のクッションが薄い「パンチンググローブ」という種類があります。これは練習用で、主にパンチフォームや体の動きの確認、パンチがきちんと対象に当たっているかのチェックや、最近女性などに人気の「ボクササイズ」でもよく使用されるそうです。
https://twitter.com/OBwcFVx4nxSH64d/status/1534143294774857735
オンスの数字の違い
ボクシンググローブのオンス別の違いを見てみましょう。
◆6オンス(170g) … 最小サイズ。クッションも非常に薄くオープンフィンガーグローブに近い。
◆8オンス(227g) … 練習や試合の標準サイズ。
◆10オンス(284.5g) … 練習や試合の標準サイズ。8オンスよりクッションが厚くナックル部がしっかり。
◆12オンス … 万能タイプ。大きめサイズ。
◆14オンス … かなり大きめ。スパーリングやマスボクシング向き。
◆16オンス … 最大サイズ。スパーリングやマスボクシング向き。
井上尚弥が日本人初PFP1位!米老舗専門誌ザ・リングが全階級通じ「世界最強」ボクサーに選出 https://t.co/HgEt6dDWgr
— 日刊スポーツ (@nikkansports) June 10, 2022
井上尚弥の試合のオンスは?
ボクシンググローブのオンス別の違いなどを見てきましたが、さて先日井上尚弥選手がドネア戦で使用したグローブはどんな種類だったのでしょうか。
前述のようにプロボクシングでは階級ごとに使用オンスグローブが規定されていますので、バンタム級の「井上vsドネア戦」では両者8オンスグローブを着用。
さらに大橋会長によると、今回尚弥選手はメキシコのメーカー「レイジェス」製のグローブを初めて使ったそうです。19年の「井上vsドネア1」ではナックル部分が厚い日本の「ウイニング」製でしたが、様々なグローブを試した結果「すごく握りやすい」と今回はレイジェス製を選択。
ちなみにレイジェス製はパッキャオ氏ら多くの世界王者が愛用。ナックル部のクッションが薄く皮が柔らかくて拳に馴染み、パンチの衝撃が伝わりやすいので「KO量産ハードパンチャー好み」だそうです。
https://twitter.com/fs_kakuto/status/1535198170799833089
那須川天心vs武尊のオンスは?
ボクシンググローブの違いを色々見てきましたが、ボクシンググローブはキックボクサーも同じものを使用しています。では19日に迫る「ザ・マッチ」の「那須川天心vs武尊」戦では何オンスのグローブが使用されるのでしょうか。
大会を独占生中継するABEMAが先日の特集番組内で発表したところによると、ザ・マッチでは、契約体重60キロ未満の試合は6オンス、72・5キロ未満では8オンス、72・5キロ以上では10オンスの「ウイニング製グローブ」を使用することが定められました。
ということで那須川vs武尊戦は6オンスという「オープンフィンガー」並みの薄さ。武尊選手所属のK-1では8オンスを使用していますので、武尊選手にとっては普段より小さなグローブでの対戦となるようです。
【THE MATCH】那須川天心vs.武尊はウイニング製6オンスのグローブを着用、魔裟斗は「小さいな!」https://t.co/Q5hhy5YQv4#THEMATCH2022 #那須川天心 #武尊 #ABEMA #格闘技
— ゴング格闘技 (@GONG_KAKUTOGI) June 9, 2022
まとめ
今回の記事をまとめると以下の通りです。
要約すると...
- ボクシンググローブは重さをオンスで表示。体重や用途別に6~16オンス
- 井上尚弥vsドネア戦は8オンスを使用。尚弥は初めてレイジェス製採用
- 那須川天心vs武尊ではウイニング製6オンス。非常に薄く衝撃大。KO必至?
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