野球のメジャーリーグで、試合時間「時短」のため今季からさまざまな新ルールが導入され話題になっています。最も代表的なものが「ピッチクロック」です。
このピッチクロックとは?内容や影響、関係者の反応は?日本でもいずれ導入されるのかなどを探りました。(出典:Wikipedia、スポーツメディアなど)

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ピッチクロックとは?定義や時間
近年、さまざまな改革に取り組んでいる米メジャーリーグ。今シーズンの変化はかなりドラスティックです。
試合時間短縮や選手のケガ防止、得点を増やすことなどを目的に、バッテリー間で電子的にサイン交換する「ピッチコム」の本格導入、ベースのサイズ拡大、極端な守備シフト禁止、牽制球やタイム取得制限など多くの新ルールを一挙に採り入れました。
その中でも話題になっているのが「ピッチクロック」。どんなものなのか以下に見ていきましょう。

用語の意味
ピッチクロック(pitch clock)は、直訳すれば「投球時計」。投手が打者に投球するまでの秒数をカウントして「一定時間内に投げなさい」と制限する仕組みです。
投手のルール
投手はボールを受け取ってから、走者がいない場合は15秒、走者がいる場合は20秒以内に投球動作に入らなければなりません。これに違反した場合、球審は「ボール」と告げてカウントに1ボール追加されます。
なお走者がいるときに、投手が牽制やプレートを外した場合、制限時間はリセットされます。

打者のルール
打者は、制限時間の8秒前までに打席に入って構え、打つ準備を完了しなければなりません。違反した場合、球審が「ストライク」と告げてカウントに1ストライクが追加されます。

Mark Canha struck out on a pitch clock violation in the 9th inning of a 10-0 game pic.twitter.com/0VcJX5m5kq
— Talkin’ Baseball (@TalkinBaseball_) April 3, 2023
なぜ導入されたか?ピッチクロックの目的とは
では新ルール・ピッチクロック導入の理由とは?選手たちの反応や今後日本にも入ってくるのかを以下に見ていきましょう。
低迷野球人気のてこ入れ策
野球といえば米国発祥で国技的イメージがありますが、実際には現在、北米4大プロスポーツの中で野球人気は最下位だといわれます。
その理由の一つが長い試合時間や試合展開の遅さ。他のバスケ、アメフト、アイスホッケーは時間制の競技なので必ず一定時間内に終わりますが、野球だけは制限時間なし。MLBでは「引き分けルール」もないので延々試合が続き、平均でも3時間超が普通でした。
攻守・投手交代なども頻繁で時間がかかり「飽きる」「面白くない」といった声が高まったため、MLBは改革へ本腰を入れ近年さまざまな時短策を採り入れてきました。
サイン複雑化で投球時間増加
試合時間が長くなる原因の一つが投球時間です。近年、球種増や投球技術の進化、サイン盗み防止のためバッテリー間のサイン交換が複雑化し、1球1球の投球間隔が延びる要因になっていました。
このためMLBでは投球時間を短く制限する一方、「ピッチコム」も同時導入して手や仕草でのサイン交換を不要にすることで、テンポアップを図ろうと考えたわけです。
MLB選手やファンの反応
シーズン前には、投手らが対応できるか不安視された面もありましたが、実際に始まると全体に好意的受け止めが多い様子。
例えばメッツの千賀投手は「ぱっと(投球動作に)入っちゃえば大丈夫」。ブルージェイズの菊池投手も「ミットを目がけて投げるだけ。余計なことを考えなくていい」と歓迎しており、ツインズの前田投手は「時間ぎりぎりまでわざと待つとか駆け引きもできる」とベテランらしい反応です。
またMLBの世論調査でもファンの8割がこれらの改革を支持しているとのことです。

https://twitter.com/PitchingNinja/status/1643733026956800001
今季これまでの影響
報道によると序盤戦だけで、MLB全体の平均打率が昨年の同時期より1分6厘高い「.249」にアップ、盗塁数は3割増に。また1試合の平均時間は2時間38分で、昨季の同時期に比べて31分短縮されました。まさにMLBの目論見通り「短くて動きのある面白い試合」が実現されつつあるといえます。
この結果、有料映像配信サービスでの開幕戦の総視聴時間数も、これまでトップだった21年よりさらに42%増え最高だったそうです。
ピッチクロックのデメリット
果たして日本にもいずれ導入されるのか、新ルール・ピッチクロック。MLBでは成果が上がり好意的なようですが、逆にデメリットはないのでしょうか。
◆打者に不利?
野球解説者によれば、プロ野球では特に打者は、打席内で体を色々触ったり素振りをしたりと独特なルーティンが多いもの。これは、投手や捕手の雰囲気を探り配球を考える時間だともいわれますが、ピッチクロックやタイム制限により長々とはやりにくくなります。

投手側にはピッチコムもあるため、むしろテンポよく投げられるメリットが大きいともいわれますが、打者にとってはせわしなくなり自分のタイミングで打撃しにくくなる、ともいわれます。
↓これはさすがに長過ぎますが…w
gotta be a pitch clock violation !!
pic.twitter.com/BihiezlFX3— Gavin McHugh (@gavinmchughh) April 8, 2023
◆全球場に設備必要
MLBのピッチクロック制度では、投手や審判、ファンが秒数を確認できるよう、30球団の全球場内に大きな「クロックボード」を設置、電光掲示で残り秒数が分かる仕組みになっています。
仮に日本で導入する場合、12球団の本拠地以外にも、公式戦が予定される各地の地方球場にもあまねく設置せねばならず、かなりの費用や負担がかかります。

みんなの反応




出典:https://news.yahoo.co.jp/articles/f511038f4611c33c624d7f70fcb9f5bc72399fe1/comments
ピッチクロックQ&A
新ルール・ピッチクロックを色々見てきましたが、最後に日本に関わる問題についてQ&Aにまとめました。
Q.「野球は時間かかりすぎ」とよく言われるけど、日本のプロ野球の平均試合時間は?
A.22年は3時間14分。20年ほど前の約3時間半より短くはなっていますが、まだ3時間超えが普通。先日のWBC日韓戦は4時間超えでした。
Q.現在NPBでは時短にどう取り組んでいる?
A.日本の公認野球規則は「無走者の場合投手は12秒以内に投球。違反して長引かせた場合球審はボールを宣告する」と明記。NPBでは申し合わせで「15秒以内」と定めているものの、運用は審判任せで現状審判が「早く」と促す程度です。
Q.ピッチクロックは今後日本でも導入される?
A.社会人野球では今季からMLBとほぼ同じ「無走者12秒以内、走者がいれば20秒以内」のピッチクロックを義務づけ。NPBも昨秋「MLBの状況を確認して検討する」と将来の導入に含みを持たせています。
【日本の社会人野球も #ピッチクロック 導入】
東京ガス 臼井浩投手
「ボールが先行したりピンチを迎えた時、一回、間を置くことができないのが苦しい」▼一方で、メリットもー
東京ガス 松田孝仁監督
「試合がコンパクトになれば、次の試合を外で待つ観客の入れ替えが予定通り可能」 pic.twitter.com/koLEzA61nT— 報道ステーション+土日ステ (@hst_tvasahi) April 6, 2023
まとめ
要約しますと
- MLBで今季導入ピッチクロックが話題。時短目的で他にもピッチコム、牽制・タイム制限も
- 「長すぎ」批判の野球人気てこ入れ。30分以上短縮し打率・盗塁アップ。ファンらも好意的
- 反対派は「打者に不利」「面白味減る」「地方は負担」。アマ先行導入、NPBも時間の問題か