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ボクシングの判定の英語表記の意味!UDとMDとSDの違いを分かりやすく解説

11月も半ばを過ぎ、プロボクシングではいよいよ世界で注目の試合が目白押しです。日本で開催予定の村田諒太、井上尚弥「両巨頭チャンピオン」の試合も期待が高まるばかりです。

さてボクシングでは、試合の勝敗は〝血沸き肉躍る〟KO以外に、ジャッジによる判定でも決まります。判定結果には様々な種類があり、TVなどを見ているとしばしば見慣れない英語表記も出てきます。今回は「ボクシングを10倍楽しめる」判定表記の種類と意味を解説しましょう。(出典:Wikipedia、各スポーツメディア)

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ボクシングの判定の英語表記の意味

WOWOWやネットなどで海外のボクシング試合を見たり、ボクサーの戦績などをを海外サイトで検索したりすると、よく見慣れない英語の略称に出くわすことがあります。

ボクシングの勝敗は大きくKO(ノックアウト)と判定の2つに分けられます。KOは分かりやすい決着法と言えますが、問題は判定。これには色々な種類があり、英語表記も多様です。

その主な種類と意味をご説明していきましょう。

判定って基準自体がよく理解できないのよね。特にアマボクシングは見てても全然…

UDとは

判定決着の場合、最も多く見られる英語表記が「UD」でしょう。「○○選手がUD判定で勝利した」といった具合ですが、これは英語「Unanimous Decision」(ユナニマス・ディシジョン)の略です。

ボクシングの試合はリングサイドの3人のジャッジが、ラウンドごとに10満点で2選手のどちらが優勢だったか採点します。12Rの世界戦であれば、最終ラウンドが終了しても決着しなかった場合、3ジャッジの採点を12R分合計して比較します。

そしてジャッジごとに「ジャッジAは○○選手の得点が多い」「Bは…」「Cは…」と結果をまとめ、支持したジャッジの人数によって最終的に勝敗が決まります。UDはこの結果が3-0、つまりジャッジ3人が全員一方の選手を支持した形です。

ユナニマスは「全会一致の」という意味。UDは文句なしに片方が強かった、っていう比較的分かりやすい判定結果ね

MDとは

次に「MD」と表記された判定結果です。MDは「Majority Decision」(マジョリティー・ディシジョン)の略。上記3人のジャッジの採点結果が、2人は一方の選手支持だったものの、もう1人が同点だった場合が該当します。

つまり人数が「2-0」となり、この場合も多い方が勝利となります。

SDとは

最後に「SD」です。これは「Split Decision」(スプリット・ディシジョン)の略。2人のジャッジが一方の選手を支持し、もう1人のジャッジは別の選手を支持したケースです。つまり人数が「2-1」となり、判断が分かれたことを意味します。

ですがこの場合でも数字上は1人分、片方の選手が上回っていますので、非常に僅差ながら辛うじて勝利したという結果となります。

スプリットは野球の球種にもあるね。「裂ける、割る」といった意味だな

その他

■ドロー

ではもしも、3人のジャッジの結果が三者三様に違った場合はどうなるのでしょうか。例えばジャッジAは○○選手支持、Bは××選手支持、Cは同点だった場合です。

このケースでは人数比では「1-1」ですので、引き分け(ドロー)となります。

■TD

なおドローでも戦績で「TD」(テクニカル・ディシジョン)と付記されることもあります。これは試合があらかじめ決められたラウンド数に達していない早い段階で、偶然のバッティングによる負傷・出血などで試合が続行できなくなるケースです。

概ね中間ラウンドを過ぎて負傷などのため続行できなくなると、そのラウンドまでの合計採点で試合結果が判定されます。

2Rで負傷した辰吉丈一郎ジュニア・寿以輝選手の前戦が、まさにTDのドローだったなー

■RTD

このほか「RTD」という勝敗結果もしばしば目にします。これは「Referee technical decision」の略語で、リング上のレフェリーによって裁定された勝敗ということです。

具体的には試合途中に片方の選手が「棄権」した場合に表示されます。ラウンド間やタオル投入などでセコンドから「次のラウンドには出ない」意思を示されると、レフェリーはもう一方の選手の勝利を宣言します。この場合はRTD勝利となります。

■DQ

「DQ」と試合で表記されている場合、これは「Disqualification」の略称です。日本語では「失格」と訳されますが、反則行為などで試合途中に負けが宣告されたケースなどに該当します。

ボクシングでは頭突き、噛みつき、後頭部パンチなど多くの反則が定められており、レフェリーの警告にもかかわらず反則を重ねるとDQ負けになることがあります。

伝説の「タイソンのホリフィールド耳噛み試合」は典型的DQね

最近のスプリット・デシジョンの試合

「UD」「SD」などボクシングの判定をめぐる英語の意味を見てきましたが、では実際に「判断が分かれる試合」、すなわちSD決着となり、判定に物議を醸した近年の試合をいくつかご紹介しましょう。

■カシメロvsリゴンドー

今年8月行われた、WBO世界バンタム級王者カシメロ選手の防衛戦。WBA正規王者で歴戦の実力者リゴンドー選手と戦い、2-1のSD判定に。お互い有効打が非常に少ない「塩試合」と会場にはブーイングが吹き荒れました。

■村田諒太vsヌジカム1

17年、五輪金メダリスト村田諒太選手とヌジカム選手がWBA世界ミドル級王座決定戦を行いましたが、村田選手が1-2のSDで敗れてプロ初黒星

これも「疑惑判定」としてブーイングの嵐となり、試合後WBA会長が「私のスコアは村田の勝利。村田やすべての日本のファンに謝りたい」と異例の発言がありました。

村田もこのヌジカム再戦やブラント再戦という苦難の道のりを経て、遂にGGG戦に辿り着くのだ!ドラマチック!

■パッキャオvsブラッドリー

ちょっと古いですが12年、当時WBOウェルター級王者のパッキャオ選手が、ブラッドリー選手と対戦。膠着した試合ながら、手数や有効打で上回ったはずのパッキャオ選手が1-2のSDで敗れました。

判定の瞬間場内は大ブーイング。両者のプロモーターのボブ・アラム氏が「こんな恥ずかしい思いをしたのは初めてだ」と激怒し「世紀の誤審」と呼ばれました。

↓そのパッキャオは遂に母国大統領選へ…(負けたらリング復帰?)

まとめ

今回の記事をまとめると以下の通りです。

要約すると...

  • ボクシングの判定決着には様々な種類が。英語略称で意味不明なものも
  • UDは3-0の満場一致、MDは2-0の優勢勝ち、SDは2-1と判断が割れる結果
  • 過去に村田vsヌジカム、パッキャオvsブラッドリーなど物議醸すSD戦も

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