プロボクシングで日本史上初めて、WBA、WBC、IBFの3団体バンタム級統一世界王者となった井上尚弥選手。次は日本初なのはもちろん、世界でも数人しか達成していない「真の階級最強」4団体統一に意欲を見せています。
ターゲットは残る1つのベルトを持つWBO王者ポール・バトラー選手(英)です。「井上尚弥vsバトラー」戦はいつ行われるのか。その試合予想は?4団体統一後の井上選手の「次なる目標」についても探ってみました。(出典:Wikipedia、スポーツメディアなど)

井上尚弥vsバトラーの予想
7日、世界をあらためて驚愕させた衝撃の2RKOで「レジェンド」ドネア選手を葬り、〝ザ・モンスター〟井上尚弥王者は余韻に浸る間もなく早くも次のステージへ向かっています。
まず目指すのはWBOのベルト。保持しているのは、それまでの王者カシメロ選手から奪ったばかりのバトラー選手です。では注目のバンタム級4団体統一戦はいつどこで行われ、勝敗予想はどうなのか、以下に見ていきましょう。

概要・いつ?
メディア報道によると、「井上尚弥vsバトラー」戦は早速プロモーターや陣営同士の交渉が始まっているとされます。概要やいつ行われるかなどは以下のように報じられています。
【メインイベント】
・WBAスーパー・WBC・IBF世界バンタム級王者井上尚弥 vs WBO同級王者ポール・バトラー(12回戦)

【開催時期】
・12月中旬の説あり
【場所】
・東京の説あり

井上尚弥選手は「試合が実現するなら場所は日本でも英国でもかまわない」ととても柔軟。一方のバトラー選手はむしろ日本開催を望んでいるとのこと。
アラム会長によれば、どこになるかは「金銭的(契約)状況次第」だそうで、つまり放映権、スポンサーなどで主催者の収益が多い方で開催するという意味と思われます。

大歓声の中心で拳を突き上げる井上尚弥も、息子の壊れたおもちゃを真剣に直す井上尚弥もどちらも本当の #井上尚弥 pic.twitter.com/pEFg5zSwur
— 井上尚弥・拓真マネージャー🙋♂️ (@naotaku_mg) June 18, 2022
筆者予想
このように水面下では着々交渉が進んでいるとみられる「井上尚弥vsバトラー」戦。では試合予想はどうでしょうか。
業界最古で権威ある「バイブル」米リング誌がPFP1位に認定した井上尚弥選手の強さについては、あらためて筆者が言及するのもおこがましいほど。世界の数多のメディアや解説者、プロボクサーが言葉の限りを尽くしていかに「最強」かを語っています。
では対するバトラー選手はどのくらい強いのか。プロフィールを見ると年齢は33歳。戦績は34勝(15KO)2敗です。KO率からみてハードパンチャーではなくアウトボクサー。
過去の2敗は、元王者のテテ選手に喫した8RKO負けと、井上選手が2Rで下したロドリゲス選手に判定で敗れたときの2度です。
ちなみにリング誌の階級PFPでは10位。これは尚弥選手の弟で、Sバンタムのアジア・日本王者井上拓真選手(5位)より下。ドネア選手は1位です(尚弥選手は別格のリング王者)。
これらの「相対的データ」を鑑みるに、どうひいき目に見ても井上選手が負けるとは到底考えられません。「バトラー王者が1R持てば御の字」と思うのが自然ではないでしょうか…。

カシメロの“身勝手発言”にWBO王者は「こいつとはおさらば」と憤慨! 井上尚弥戦の実現を再強調「俺はレジェンド級とやる」(THE DIGEST)https://t.co/Kkoh6qHCoJ
バトラーいいね笑
もうカシメロには用はない。
4団体統一は年内本当に実現するのかもしれない。ワクワクスルゼ👑👑👑👑— 井上尚弥 Naoya Inoue (@naoyainoue_410) June 13, 2022
有名人予想
◆具志堅用高
「井上尚弥vsバトラー」戦は未確定なので識者の予想は少ないものの、あの「殿堂入りレジェンド」具志堅さんが自身のYouTubeチャンネルで「業界最速予想」をアップしていましたので、ご紹介しましょう。概要は以下の通りです。
・バトラーはアウトボクシングはうまいけど あのくらいの動きなら井上がすぐつかまえる。
・自分から打ってこないボクサーで、井上との相性がどうか。サイドへの逃げ方もうまいから(1、2Rとか)早い回での決着は難しいかも。
・まあ、でも井上のパンチを受けると足が止まる。6Rくらいかな。
◆フィリピンの放送局『GMA Network』のアナリスト、トレンティーノ氏
「イノウエはバトラーに対応できるはずだ。イノウエとバトラーとの間には非常に大きな差がある」
◆バトラー自身
バトラー選手自身も海外メディアやファンの予想を色々と耳にしている、と「正直」に吐露しています。
「いろいろなところから(尚弥戦について)『バトラーは死にたがっている』『自殺行為だ』『この試合に同意することは死刑執行書にサインするようなもの』…などと言われ、様々なコメントを読んでいる(笑)」
Road to undisputed 👑👑👑👑
Continues tomorrow when @NonitoDonaire fights @naoyainoue_410 have their rematch in Japan .@WorldBoxingOrg World Champion @1PaulButler awaits the winner for all the marbles .#boxing #BFA #undisputed #bantamweight #worldchampion #gallaghersgym pic.twitter.com/XQ8CwPkZMv— Joe Gallagher (@JoeG) June 6, 2022
バトラー後どうなる?予想されること
さて12月にも東京開催が取りざたされる「井上尚弥vsバトラー」戦ですが、仮にこの試合が終わり、順当に井上選手が4団体統一に成功したとすると、その次はどうなるのでしょうか。
井上尚弥選手はこれまでのインタビューなどで「年内に4団体統一か、それができなければスーパーバンタム級に1階級上げる」と話しています。恐らく4団体統一後、来年春ごろにも予想される次々戦はSバンタム級で、となりそうです。
そして井上選手の実績・格の高さ・興行的価値からしてSバンタム最初の試合が世界タイトル戦になる可能性は十分。Sバンタム級では現在、WBA・IBF統一王者アフマダリエフ選手と、WBC・WBO2冠のフルトン選手が「2大巨頭」。二人は6月に防衛戦を経ていますので、次戦は年内と思われます。
もし11~12月にもSバンタムの4団体統一戦「アフマダリエフvsフルトン」が行われた場合、来春ごろにも見込まれる井上選手の試合がいきなり「4団体王者vs井上尚弥」となる可能性も。
そして井上選手がこれに勝利すれば、何と世界の男子ボクシング史上初、前人未到の「2階級で4団体統一」という歴史的偉業を成し遂げることになります!

井上尚弥vsバトラーみんなの反応

引用:https://twitter.com/X3JMR/status/1537780365821382656

引用:https://twitter.com/Boxman106/status/1537640327472943108

引用:https://twitter.com/0502atsu/status/1537418974480470022

引用:https://twitter.com/borninthejapan/status/1537415266187223041
まとめ
今回の記事をまとめると以下の通りです。
要約すると...
- 井上尚弥が次に目指すのはWBOの最後のベルト。保持王者はPバトラー
- 既にプロモーター同士交渉入りか。アラム容認、12月に東京で仮予約説
- 予想は「バトラー死刑執行」「惨敗」など散々。なぜか本人嬉しそう
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