開幕が近づくプロテニス4大大会(GS)の3戦目、今年のウィンブルドン選手権が大揺れに揺れています!ロシアのウクライナ侵攻を受け、大会主催者がロシア人選手の除外を決定。プロ男女統括団体がこれに反発、「ウィンブルドンにはポイントを付与しない」と発表したのです。
テニス界前代未聞の激震となっているこの「ウィンブルドンロシア除外」「ウィンブルドンポイントなし」問題が起きた理由や経緯とは?当の選手たちはどうするのか、最新状況を探りました。(出典:Wikipedia、各スポーツメディア)
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ウィンブルドンポイントなしの理由
「ロシア人除外とウィンブルドンポイントなし」騒動。そもそもどうしてこんなこじれた大騒動になったのか、理由や経緯を簡単に振り返りましょう。
ウクライナ危機発生以降、テニス界では「国名や国旗を使用しない個人の立場であれば、ロシアと同盟国ベラルーシ国籍選手の参加を認める」という方針で各大会が運営されてきました。
ところがGSで最も歴史があり英国を代表するウィンブルドン選手権では、英国政府の「ロシア選手が出場すると政治利用の場になりかねない」との強い意向を受け、主催者がロシア、ベラルーシ選手を全面的に除外すると決定。
これに対しATP、WTAの男女統括団体は「公平性に反する」と反発。大会が方針を変更しなければランキングのポイントを付与しないと発表しました。GSは1年の全ツアー中最もポイントが大きい大会ですが、今年のウィンブルドンに出場してもポイントゼロ。これは選手にとっては極めて痛手です。
6月27日の大会開幕までまだ時間があり、これらの〝猛反発〟を受け主催者も「どのような選択肢があるか考えており、現時点では立場を保留する」としており、事態はいまだ流動的ではありますが、コンディション調整が必要な選手たちの困惑は相当大きいようです。
ウィンブルドン欠場する選手は?
選手たちにとっては「ロシア除外」よりインパクト大の「ウィンブルドンポイントなし」。主催者、統括団体双方に言い分や理由があり、どちらに与するか、自分はどう判断するのか、世界のトッププレーヤーたちも翻弄されています。
主なプロがどのように反応しているか、5月27日までの報道から以下にまとめてみました。
◆ロシア・ベラルーシ国籍のため除外される上位選手
・メドベージェフ(男子2位)
「僕にはどうにもできないこと。(ポイントなしは)論理的でよく考えられている。それはウィンブルドンの決断には感じられなかった」
・ルベレフ(男子7位)
「完全な差別だ。主催者は非論理的。除外しても何も変わらない」
・サバレンカ(女子7位)
・アザレンカ(女子15位)
◆欠場示唆の選手
・大坂なおみ(女子38位)
「私はランキングが上がることにモチベーションを感じる。ポイントがなければエキシビションのようなもの。実際はそうでないのは分かっているけれど、頭がそう捉えてしまう」
https://twitter.com/DabadieTV/status/1528710015015583744
◆出場意向の選手
・ジョコビッチ(男子1位)
「全員が不利益。ただ大会側に過ちがあった場合、どういう結果になるかを見せないといけなかった。僕は常に戦争を非難しているがこれ(ロシア選手除外)は狂気だと思う。政治がスポーツの邪魔をすると良くない結果に終わる」
「(ただしウィンブルドンは)子どもの頃に夢見た大会だからね(ポイントを大きく失っても出場する)」
・マリー(男子67位)
「ウィンブルドンは決してエキシビションではない。僕はサッカーが大好きだが、誰もW杯で優勝したら何ポイントかなんて知らないし、気にもとめていない。でもW杯王者についてはちゃんと話せるだろ」
・土居美咲
「(出場意向だが)どの選手も賞金よりポイントや世界ランキングを重要視して大会に出ている」
・ダニエル太郎
「このやり方はプロフェッショナルじゃない。最終的に代償を払うのは選手たち。(ただ賞金が下がらない限り)多くの選手は出ると思う。僕も出る」
◆その他の主な選手反応
・ナダル(男子5位)
「(主催者、団体)両方の立場を理解している。決定を受け入れる必要がある」
・ペール(男子78位)
「ATPは選手とロシアのどちらを守りたいのか!」
・スビトリナ(女子33位、ウクライナ人)
「ウィンブルドンのように、あらゆる国際大会からも(ロシア人が)除外されることを求める」「ロシア政府への不支持を表明すれば参加を認めてもよい」
・ナブラチロワさん(元世界女王、チェコ・米国籍)
「主催者は間違った決定だと思う。テニスは民主的なスポーツ。政治がそれを破壊するのは心苦しい」
ウィンブルドンポイントなしに世界の反応は?
出典:https://www.youtube.com/watch?v=FA37irtk9pg
まとめ
今回の記事をまとめると以下の通りです。
要約すると...
- 6・27開幕のウィンブルドン選手権が大揺れ。主催者のロシア全面除外が発端
- ATP、WTA「不公平」と猛反発。このままなら選手のポイント付与なしと発表
- 選手たち大困惑。大坂「エキシビションじゃ…」と欠場示唆。他も議論百出に