スウェーデンで行われたフィギュアスケートの世界選手権2021が終わりました。コロナ禍で昨年は中止となり2年ぶりの開催。日本勢は男子シングルで、17歳の鍵山優真選手が初出場でいきなり銀メダルを獲得する大ブレイクとなりました。
〝日本フィギュアの新星〟鍵山優真選手の経歴は?快挙に海外の反応や評価はどうだったのか、まとめました。(出典:Wikipedia、各スポーツメディア)

鍵山優真の海外の反応
フィギュアスケート世界選手権2021のシングル日本代表は女子が紀平梨花、坂本花織、宮原知子の3選手。男子は羽生結弦、宇野昌磨の両五輪メダリストに加え、今回初めて鍵山優真選手が代表に選ばれました。
フィギュアスケート世界選手権で快挙
そして男子シングルの結果は、ディフェンディングチャンピオンのネイサン・チェン選手(米)が圧倒的演技で三連覇。続いて二位に何と、初出場の鍵山優真選手が輝く大快挙を成し遂げました。王座奪回を目指した羽生選手はフリーで崩れ三位に終わりました。

鍵山選手は、フリー演技前半でサルコーとトーループの計3度の4回転ジャンプを華麗に成功。終始力強い演技を見せ、大きなミスなく堂々のフィニッシュ。ショートプログラムに続いてフリーでも自己ベストを大幅に更新、世界最高の舞台で最高のパフォーマンスを出し切りました。スコアは以下の通りです。
■世界選手権2021の鍵山優真スコア
・SP 100.96(2位)
・フリー 190.81(2位)
・合計 291.77(2位)

鍵山優真のプロフィール
鍵山優真選手は横浜市生まれの17歳。横浜市立六角橋中学を卒業、現在は通信制の星槎国際高横浜に在学しています。父の仕事の都合で幼い頃に富山県や長野県軽井沢町に転居。スケートを始めたのは5歳のとき、富山でだったそうです。
また小学3年時に引っ越した軽井沢では、地元小に通いながら「軽井沢風越公園アイスアリーナ」で練習。ここは98年の長野冬季五輪当時カーリング競技会場になった場所でもあります。
ちなみにフィギュアのオールドファンなら「鍵山」の名前にピンとくる方は多いでしょう。鍵山選手の父そしてコーチはアルベールビル、リレハンメル五輪代表で、世界選手権4度出場の鍵山正和さんです。

初づくしで次々実績
14-15シーズンに関東選手権ノービスAクラスで優勝。16-17シーズンからジュニアに参戦し、初出場の全日本ジュニアでは総合11位でした。
18-19シーズンで初の国際大会「アジア杯」に出場、いきなり優勝します。初参戦のジュニアGPシリーズでは2戦目で2位と初めて表彰台に。さらに推薦で全日本選手権にも初出場。いきなり6位入賞と大健闘しました。そして19年には早くも4回転ジャンプを習得。
翌19-20シーズンには、ジュニアGPシリーズで自己ベストを出しISU主催大会初優勝を遂げます。その年の全日本ジュニアも初優勝。全日本選手権では3位で初表彰台とぐんぐん実績を重ねます。

さらに四大陸選手権銅メダル。世界ジュニア銀メダル。めきめき成長を遂げて20-21シーズンにはついにシニアデビュー。コロナ禍による変則開催でGPシリーズはNHK杯のみの出場でしたが、参考記録ながら1位。そして全日本選手権では2年連続で3位となり、夢の世界選手権の切符を手にしたわけです。
鍵山優真の海外の反応
みんなの反応
おお、彼、跳んだよ!
ネットの感想
ユウマ、君は素晴らしい!アメージングだ
みんなの反応
いくつかミスはあるけど、美しく力みないジャンプ。お父さんのに似てるね。日本の男子フィギュアは未来がある
ネットの感想
ちょっと待って、この曲どこかで聞いたことがある…
みんなの反応
絶対に素晴らしい!ジャンプの回転が完全だったかどうかは、問題ではない。いや問題ない。とにかく完璧だった!
出典:YouTube
↓<おまけ>世界フィギュア男子での美ジャンプベスト3

鍵山優真の最新の評価
みんなの反応
羽生 宇野 鍵山の日本人ベスト3をどうやってまとめて呼ぶか悩んでる人。私は心の中で《柚子醤油》と呼んでいます
ネットの感想
鍵山君可愛すぎんか?
みんなの反応
銀メダル キスクラで歓喜する動画も話題
ネットの感想
羽生鍵山宇野、バランスの取れたいいチームかもね
みんなの反応
声低い族としてはスケーター声低い族を見つけると大変嬉しい。低音ツヤツヤネイサン、鍵山優真さんもとても良い低音成分
出典:twitter
まとめ
今回の記事をまとめると以下の通りです。
要約すると...
- 世界フィギュア初出場の17歳鍵山優真が銀メダル。北京五輪3枠確保
- 圧巻自己ベストで羽生も抑える。海外の反応も「素晴らしい!」と絶賛
- 元五輪代表の父正和氏仕込みの高い技術。4回転もさらに2種類練習へ
鍵山優真選手は現在6種類の3回転ジャンプと、4回転トウループ・4回転サルコウを跳ぶことが出来ます。得意のダンスによる表現力と、幼い頃から父に徹底的に叩きこまれた高いスケーティング技術が武器で、ジャンプ自体は「小さい頃は転倒が怖くて好きではなかった」そうですが、今では北京五輪に向け4回転ルッツとループの習得にも意欲的です。
自らの活躍もあってつかんだ北京五輪での「3」の最大枠。今秋から始まる21-22シーズンでは五輪代表をつかみ、そして「打倒ネイサン」と父もできなかった「初五輪メダル」を取ることが、彼の最大の目標になりそうです。

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