ワイルダー戦績一覧と強さの秘密についてシェアしていきます。
ヘビー級というボクシング界で一番重く・強いとされる階級の頂点に君臨するのが
デオンテイ・ワイルダー選手であります。
しかもKO率が95.34%と、2試合以外はすべてKO勝ちという恐ろしい最強ボクサーであります。
それでもPFP1位にはならない理由、彼がアマ時代に負けた試合に興味があるのは私だけではないのでは?
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ワイルダー戦績一覧
ワイルダー戦績一覧を表にしました。
まあ、さすがにタイトルマッチ以外は全然知らない人ばかりですので、ページを分けました。
44戦42勝1敗1分(41KO)(2002/2 更新)
戦 | 日付 | 対戦相手 | 結果 | 結果 | 結果詳細 | Notes |
---|---|---|---|---|---|---|
46 | Oct 15 2022 | ロバート・ヘレニウス | Win | KO | 1(12)2:57 | |
45 | Oct 9 2021 | タイソン・フューリー | Lose | KO | 11(12)1:10 | WBCヘビー級タイトルマッチ |
44 | Feb 22, 2020 | タイソン・フューリー | Lose | TKO | 7 (12)1:39 | WBCヘビー級タイトルマッチ |
43 | Nov 23, 2019 | ルイス・オルティス | Win | KO | 7 (12), 2:51 | WBCヘビー級タイトルマッチ |
42 | May 18, 2019 | ドミニク・ブラゼール | Win | KO | 1 (12), 2:17 | WBCヘビー級タイトルマッチ |
41 | Dec 1, 2018 | タイソン・フューリー | Draw | SD | 12 | WBCヘビー級タイトルマッチ |
40 | Mar 3, 2018 | ルイス・オルティス | Win | TKO | 10 (12), 2:05 | WBCヘビー級タイトルマッチ |
39 | Nov 4, 2017 | バーメイン・スタイバーン | Win | KO | 1 (12), 2:59 | WBCヘビー級タイトルマッチ |
38 | Feb 25, 2017 | Gerald Washington | Win | TKO | 5 (12), 1:45 | WBCヘビー級タイトルマッチ |
37 | Jul 16, 2016 | Chris Arreola | Win | RTD | 8 (12), 3:00 | WBCヘビー級タイトルマッチ |
36 | Jan 16, 2016 | Artur Szpilka | Win | KO | 9 (12), 2:24 | WBCヘビー級タイトルマッチ |
35 | Sep 26, 2015 | Johann Duhaupas | Win | TKO | 11 (12), 0:55 | WBCヘビー級タイトルマッチ |
34 | Jun 13, 2015 | Eric Molina | Win | KO | 9 (12), 1:03 | WBCヘビー級タイトルマッチ |
33 | Jan 17, 2015 | バーメイン・スタイバーン | Win | UD | 12 3-0 | WBCヘビー級タイトルマッチ |
32 | Aug 16, 2014 | Jason Gavern | Win | RTD | 4 (10), 3:00 | |
31 | Mar 15, 2014 | Malik Scott | Win | KO | 1 (12), 1:36 | |
30 | Oct 26, 2013 | Nicolai Firtha | Win | KO | 4 (10), 1:26 | WBC米国ヘビー級タイトルマッチ |
29 | Aug 9, 2013 | Siarhei Liakhovich | Win | KO | 1 (10), 1:43 | WBC米国ヘビー級タイトルマッチ |
28 | Apr 27, 2013 | Audley Harrison | Win | TKO | 1 (12), 1:10 | |
27 | Jan 19, 2013 | Matthew Greer | Win | TKO | 2 (8), 1:16 | |
26 | Dec 15, 2012 | Kelvin Price | Win | KO | 3 (10), 0:51 | WBC米国ヘビー級タイトルマッチ |
25 | Sep 8, 2012 | Damon McCreary | Win | KO | 2 (10), 0:55 | |
24 | Aug 4, 2012 | Kertson Manswell | Win | TKO | 1 (10), 2:10 | |
23 | Jun 23, 2012 | Owen Beck | Win | RTD | 3 (8), 3:00 | |
22 | May 26, 2012 | Jesse Oltmanns | Win | TKO | 1 (8), 0:26 | |
21 | Feb 25, 2012 | Marlon Hayes | Win | TKO | 4 (8), 3:00 | |
20 | Nov 26, 2011 | David Long | Win | KO | 1 (8), 1:17 | |
19 | Nov 5, 2011 | Daniel Cota | Win | KO | 3 (8), 2:55 | |
18 | Aug 27, 2011 | Dominique Alexander | Win | TKO | 2 (6), 2:02 | |
17 | Jun 18, 2011 | Damon Reed | Win | KO | 2 (6), 1:59 | |
16 | May 6, 2011 | Reggie Pena | Win | TKO | 1 (6), 2:03 | |
15 | Feb 19, 2011 | DeAndrey Abron | Win | TKO | 2 (6), 1:23 | |
14 | Dec 2, 2010 | Danny Sheehan | Win | KO | 1 (6), 1:48 | |
13 | Oct 15, 2010 | Harold Sconiers | Win | TKO | 4 (6), 1:09 | |
12 | Sep 25, 2010 | Shannon Caudle | Win | KO | 1 (6), 1:04 | |
11 | Jul 3, 2010 | Dustin Nichols | Win | RTD | 1 (6), 3:00 | |
10 | Apr 30, 2010 | Alvaro Morales | Win | TKO | 3 (6), 1:23 | |
9 | Apr 2, 2010 | Ty Cobb | Win | KO | 1 (6), 0:33 | |
8 | Nov 28, 2009 | Jerry Vaughn | Win | KO | 1 (6), 1:02 | |
7 | Aug 14, 2009 | Travis Allen | Win | TKO | 1 (4), 1:30 | |
6 | Jun 26, 2009 | Kelsey Arnold | Win | KO | 1 (4), 1:13 | |
5 | May 23, 2009 | Charles Brown | Win | KO | 1 (6), 0:55 | |
4 | Apr 24, 2009 | Joseph Rabotte | Win | KO | 1 (4), 2:33 | |
3 | Mar 14, 2009 | Richard Greene Jr. | Win | RTD | 1 (4), 3:00 | |
2 | Mar 6, 2009 | Shannon Gray | Win | TKO | 1 (4), 2:12 | |
1 | Nov 15, 2008 | Ethan Cox | Win | TKO | 2 (4), 2:54 |
ワイルダーのプロフィール
ワイルダーのプロフィールは以下となります。
本名 | デオンテイ・レシュフン・ワイルダー | |
---|---|---|
通称 | The Bronze Bomber(銅の爆撃機) | 自分で付けた |
出身 | アメリカ・アラバマ州タスカルーサ | |
国籍 | アメリカ | |
誕生日・年齢 | 1985年10月22日生まれ | |
身長 | 201cm | |
リーチ | 211cm | |
アマ戦績 | 24戦 21勝 3敗 | 1度KOダウンで あきらかな実力負け |
プロ戦績 | 46戦 43勝 (42KO) 2敗 1分 | 1回目のスタンバーン戦で判定 フューリーにドロー |
デビュー | 2008-11-5 | |
経験階級 | ヘビー級 | |
利き手 | 右 | |
タイプ | オーソドックス | |
KO率 | 91.3% | |
その他 | ・妻と子供2人の父親 ・入場時の仮面は見もの |
ちなみにニックネーム「The Bronze Bomber」(銅の爆撃機)は自分で付けました。尊敬するジョー・ルイスが「The Brown Bomber」なので。
ワイルダーは、派手でいかにも悪そうに見えますが、意外な経歴を持っています。
・結婚は2009年、デビューは2008年
・19歳前には、サッカーかバスケットボール選手の夢を持っていた
・19歳の時に彼女を妊娠させてしまい、出産。生まれてきた娘が脊椎の難病を患っていたことで短期大に入学するも家計が苦しく中退して、トラックの運転手とレストランで掛け持ちで働いた苦労人。
・しかし20歳の時ひょんなことからボクシングジムに行ってやったら習うことに
・ワイルダーは、学校でバスケをやり続ける選択肢と、時々ボクシングジムに気まぐれに行くという選択肢があったが
難病の赤ちゃんを抱いた瞬間に、選択肢は決まっていた。
・ボクシングジムには気まぐれで行っていたが、指示されたことは完璧にこなした。
・リングに初めてあがったら、3発で相手を倒し度肝を抜いた。
・愛娘のナイエヤは2歳の時点で(ワイルダー21歳)医師から「できないであろう」と言われていた多くのことが出来るようになった。両親の愛情のおかげと言える。
そしてワイルダーは、難病の娘を持ちながら、2007年(21歳)でこんな名言を言っている。
「男が自分以外のために戦うことは、自分だけのために戦っている場合よりも無敵だ」
参考:2007年米ニュース記事
https://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2007/08/22/AR2007082202814.html
だんだんいい人に思えてきたわ
ワイルダーの強さ
ワイルダーの強さをまず、お伝えしましょう。
このインスタの1枚に集約されていると言ってもいいでしょう。
私がワイルダーのSNSを見ていて一番心うたれたものでもあります。
そう、2005年、ワイルダー19歳の時に生まれた愛娘、ナイエヤちゃんです。
難病で生まれた子にはとても見えない、ワイルダー夫妻が立派に育てた証拠ですね。
具体的なことも教えて
それ以外のことですが、ワイルダーのボクシングスタイルの強みと弱みから見ていきましょう。
強み
・長いリーチ
・たぐいまれな運動神経
・最後まで衰えない体力
・ヘビー級らしからぬスピード
・一発が強い
弱み
・撃たれ弱いのでは?という疑い
・線の細さ
・荒いボクシング
というところ。
正統派のオルティス戦を見ると分かりやすいのですが、明らかに技術的に負けていて
ポイントを取られているラウンドはかなり多いのですが
一発がある+運動神経がいい、この2点で一瞬でも相手に隙があり、一発当たれば倒せる力を持っているので
これだけKOの山を築いてこれたのが分かります。
ワイルダーが負けた試合とは
ワイルダーはプロになってからは無敗ですが、負けそうになった試合や、アマ時代には3敗していて北京オリンピックにて
米国勢唯一の銅メダルとなっています。
まずアマ時代の負け試合について。
2017年10月24日の世界ボクシング選手権にヘビー級(91kg)1回戦でポルトガルのKrzysztof Zimnochに敗北しています。
Krzysztof Zimnochは、現役プロボクサーで2019年終わりの時点で、22勝3敗1分(15KO)で負けはいずれもKO負であります。
現在はクルーザー級となっていますが世界戦経験はなく、2016年に国内王者へ挑戦し負けてからパッとしません。
ここのところ2連敗ですし。
2008年2月29日、米vsロシアのマッチにおいて、エフゲニー・ロマノフとの対戦でワイルダーはKOされて負けました。
ワイルダーの唯一のKO負けの実績となります。
ロマノフは現在プロで14勝0敗ですが、2010年に一度アマチュアを引退し6年間ボクシングから離れてから、その後プロとして
スタートしております。彼はもう34歳です...。
参考:https://en.wikipedia.org/wiki/Evgenyi_Romanov
その後2008年北京オリンピックのヘビー級(91kg)では、クレメンテ・ルッソーに1-7の判定負けとなっています。
プロでは無敗で、初期から荒いボクシングなものの1発が強くKOの山を築きましたが
13戦目のハロルド・スコニアーズに初回ダウンを奪われる衝撃的な展開だったが、その後なんとか復活し逆にダウンを奪って試合を終了させた。
あとは、オルティスとの1戦目。
ワイルダーのもろさが出ました。これは公式よりフル動画がありました。もう少しでダウンのところでした。
ワイルダーのP4P
上記の試合を見ても分かりますが、20歳からボクシングを始めたワイルダーは、素人目から見ても「技術的に長けている」という感じではありません。
1発の怖さと、超人的な運動神経。これがすごくKOの山を築いています。
技術的にどうなのか、という声は多くあります。
なので、ワイルダーvsフューリー2のオッズを見ても、フューリー1.72倍、ワイルダー2.1倍と
フューリー有利の声が大きいのです。
ちなみに2020年1月時点のP4Pは以下。
2020/1 時点でのランク | THE RING (老舗・元祖) 2020/1/04更新 | ESPN (専門家投票制) 2019/12/18 | WBN (WorldBoxingNews) 更新日不明 2020/1中旬確認 | boxingscene 更新日不明 2020/1中旬確認 |
---|---|---|---|---|
1位 | サウル・アルバレス(29) メキシコ | ワシル・ロマチェンコ(31) ウクライナ | サウル・アルバレス(29) メキシコ | 井上尚弥(26) 日本 |
2位 | ワシル・ロマチェンコ(31) ウクライナ | テレンス・クロフォード(31) アメリカ | ワシル・ロマチェンコ(31) ウクライナ | サウル・アルバレス(29) メキシコ |
3位 | 井上尚弥(26) 日本 | サウル・アルバレス(29) メキシコ | 井上尚弥(26) 日本 | ワシル・ロマチェンコ(31) ウクライナ |
4位 | テレンス・クロフォード(31) アメリカ | 井上尚弥(26) 日本 | エロール・スペンス・ジュニア (29) アメリカ | テレンス・クロフォード(31) アメリカ |
5位 | オレクサンドル・ウシク (32) ウクライナ | エロール・スペンス・ジュニア (29) アメリカ | マニー・パッキャオ(40) フィリピン | オレクサンドル・ウシク (32) ウクライナ |
6位 | エロール・スペンス・ジュニア (29) アメリカ | オレクサンドル・ウシク (32) ウクライナ | ゲナジー・ゴロフキン (37) カザフスタン | エロール・スペンス・ジュニア (29) アメリカ |
7位 | ゲナジー・ゴロフキン (37) カザフスタン | ゲナジー・ゴロフキン (37) カザフスタン | テレンス・クロフォード(31) アメリカ | マニー・パッキャオ(40) フィリピン |
8位 | ファン・フランシスコ・ エストラーダ(29) メキシコ | ファン・フランシスコ・ エストラーダ(29) メキシコ | オレクサンドル・ウシク (32) ウクライナ | ファン・フランシスコ・ エストラーダ(29) メキシコ |
9位 | アルツール・ベテルビエフ(34) ロシア | デオンテイ・ワイルダー(33) アメリカ | ファン・フランシスコ・ エストラーダ(29) メキシコ | ゲナジー・ゴロフキン (37) カザフスタン |
10位 | マニー・パッキャオ(40) フィリピン | マニー・パッキャオ(40) フィリピン | デオンテイ・ワイルダー(33) アメリカ | ジョシュ・テイラー(28) イギリス |
一時期は、フューリーの方が上のことが多々ありました。
そしてこれまた矛盾しているのですが、RING誌のヘビー級でのランキングが以下なのです。
出典:https://www.ringtv.com/ratings/?weightclass=272
ということで、いろいろ矛盾した評価がでていて、ワイルダーの強さを語るのが難しいというのが分かります。
荒いボクシングで、技術的なものを重視する専門家からすると評価するのに躊躇するんだと思う。
悪く言えば雑なボクシングだけど、一瞬の隙を見抜く能力も高くて強いことに変わりないよ
ワイルダーの海外の反応・評価
みんなの感想
ワイルダーのスタイルは非常に荒くてずさんなものです...オルティスがワイルダーの弱点をさらしたことに感謝します。
ワイルダーがより良い基礎を学ぶことができれば、彼は恐ろしいほどの力を得てその10倍の力になるでしょう。
ネットの反応
ワイルダーは常にポイントを失うけど、対戦相手のすべてをこわしてきた。こんな選手は観たことない
みんなの感想
これが本物のワンパンマンだ
ネットの反応
ワイルダーが防御力を向上させると誰も彼を止められなくなる
みんなの感想
私はワイルダーが好きではありません。彼はただ力しか使ってない。彼は頭と技術を持っていません
出典:twitter
ワイルダーまとめ
以上、デオンテイ・ワイルダーについてまとめます。
ココがポイント
- ワイルダーは40戦以上負けなし、1敗で95%以上のKO率。数字だけ見れば最強
- ワイルダーの力は家族にあり。20歳の時に生まれた難病を持ったナイエヤちゃんは今元気
- ただ、ボクシングが荒いことでP4Pが思った以上に伸びない。技術的な評価がそこまでではない
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